2019年 トラックシーズン振り返り ~城西大学~

続いては城西大学についての走りを5千、1万で自己ベストを出した選手を中心に振り返ります。選手一覧はこのようになっております。 エースの荻久保がますますその存在感を高め、3年生以下でも新戦力の台頭が複数見られるなど、悲劇の箱根からの復活に向けて楽しみなトラックシーズンとなりました。

※自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。

5000m:14点(1,2,4位)

菅原が13分50秒と自己ベストを15秒更新する走りで、一気にチームトップに躍り出ました。セカンドベストである14分5秒も4月にマークしたものですし、高校時代の実績からすると苦戦していた1,2年時でしたが、3年時になって再びその輝きを放つように。関東インカレ1部5000mでも10位と好走を見せていますし、今年度は3大駅伝デビューが期待されます。


エースの荻久保も13分53秒のベストをマークしてチーム2番手、セカンドベストも7月にマークした13分53秒と抜群の安定感を誇りますね。関東インカレ5千でも6位入賞とその力はやはり別格。荻久保が箱根を走れなかったのがチームにとって痛すぎましたし、今年度は万全の状態で最後まで駆け抜けてくれれば。


菊地も14分7秒をマークしてチーム4番手に浮上してきていますね。セカンドベストである14分20秒も4月にマークしたものですし、この3人はいずれもセカンドベストも今年度に叩き出しているという好調さがうかがえます。菊地は1年の箱根を走って以降、2年時はあまり姿を見せずでしたからね…菅原同様に3年目の活躍に期待です。

10000m:7点(3、7、10位 )

菊地が28分47秒という素晴らしいタイムをマークしてチーム3番手に浮上してきました。自己ベストを117秒と約2分近く更新してきているわけですから、凄まじいですよね。ハーフもタイムを伸ばしていますし、期待は高まるばかりです。


ルーキーの藤井が29分36秒をマークしてチーム7番手、高校時代のタイムを102秒も更新してきました。今年の城西は即戦力という点ではなかなかに厳しいかと思っていましたが、楽しみな選手が出てきましたね~


宮澤も29分45秒でベストを3秒更新し、チーム10番手となりました。2年の箱根予選で304位に沈んで以降、箱根に2度エントリーされるも3大駅伝出場は果たせていませんが…最後の箱根に期待したいところです。


関東インカレ1万mでは、荻久保が5位に入りダブル入賞という快挙を達成しています。両種目で日本人トップだった佐藤に注目が集まっていますが、荻久保も十分すぎるほどの活躍を見せ続けています。

その他種目

関東インカレでは、荻久保の主要2種目でダブル入賞はありましたが、他の種目では残念ながらポイント獲得とはならず、厳しいレースとなってしまったかなあ。1500m、3000m障害は予選落ちですし、金子が活躍を続けていたハーフでも梶川の20位が最高でしたからね~

トラックシーズンは良かった選手とそうでは無かった選手の差が大きかったかなあ。先述の通り、エース荻久保の復活と菅原、菊地の台頭は駅伝シーズンに向けて大きな希望となりました。その一方で他の3大駅伝経験者は関東インカレで苦しんだり、そもそも姿を見せなかったりと状態が気になるところですね。

3大駅伝に向けては、唯一の全日本シード&箱根予選に出場する大学ということになります。他の全日本シード権を持つ7校はいずれも力のある選手が揃っている&出雲を経ての全日本ということで、コンディションが違いますからね。前回シード校の中でも圧倒的に厳しい立場にあることは間違いなく、2年連続の全日本シード確保は容易では無さそう。

ただ、まずは箱根予選を突破しないことには始まりませんし、ハーフの実績では前回10区で好走している大里、ハーフで63分27秒を持ち経験豊富な西嶋にはやはり主力としての活躍が期待されます。他にもハーフ63分台では、雲井、菊地といった箱根経験者がいますねえ。こういった選手を中心に稼いでいきたいところ。

さらに、ハーフ64分半前後では、中原、宮澤、野上、松尾らが揃っており、中原は箱根でも2年連続9区を任されている実力者です。こうして見ていくと、ハーフで実績を残している選手は揃っているんですよね~ただ、ハーフの勝負レースで結果を残している選手ということになると、グッと人数が減ってしまうのが気がかり…

戦力的には箱根予選落ちするとは思えないチームではありますが、ひとたびチームがかみ合わなくなると、前回の箱根のように20位にまで沈んでしまうという危うさもありますからねえ…箱根の借りを返すためにも、箱根予選で苦戦するわけにはいきませんし、まずはベストメンバーで臨み、城西の強さを見せつけて欲しいです!!