2019年 トラックシーズン振り返り ~東洋大学~

続いては東洋大学についての走りを5千、1万で自己ベストを出した選手を中心に振り返ります。選手一覧はこのようになっております。

※自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。

5000m:5点(1位)

13分34秒をマークしたエースの相澤が自己ベストを6秒更新し、元々チームトップだったタイムをさらに伸ばしてきました。日本選手権でも5千で5位、1万で4位といずれも5位以内という結果・・・ユニバハーフでも優勝していますし、既にその走力は大学トップクラスどころか実業団を含めてもトップクラスですよね。3大駅伝における大エースの走りが楽しみです。


ただ、トップ10のうち5千で自己ベストを更新したのは一人だけ…というか他の主力どころでもベストを更新した選手もいないんですよね。。。確かに、あまり記録会には積極的に出ていなかったですが…それにしても寂しい気がします。東洋の場合、気がつけば新戦力が台頭し、いきなり凄いタイムを叩き出すというイメージがありますからね。。。


関東インカレでは、相澤が日本選手権後のレースにも関わらず、5位入賞とさすがの走りを見せましたが…エース格の西山は16位止まり…期待のルーキー及川は26位に終わっています。及川は仕方ないにしてもやはり西山の走りは気になってしまいますね。。。もちろん、良い走りを見せてくれることもありますが、昨年度のトラックシーズンでは学生トップ争いどころか実業団とも互角以上に渡り合うほどでしたからね。


それが、出雲で苦戦、全日本で大苦戦とあれほど大舞台で強さを見せていたのが影をひそめてしまい…箱根では1区で2年連続区間賞と素晴らしい走りを見せましたが、どうしても物足りなく思ってしまうんですよね。それだけ、期待値が上がってしまっているのかもしれませんが。。。

10000m:0点(無し)

1万mではトップ自己ベストを更新した選手はおらず…DB登録している選手まで広げても、いないんですよね。1万で0点は他に日体大のみ。両部門の合計得点5点は私が把握している23大学中ワーストです。


セカンドベストでは、相澤が28分35秒をマークしてはいますが…これだけ、トラックシーズンに自己ベストを更新した選手が少ないというのも、東洋にとっては無かったことなのでは?もちろん、持ちタイムが全てではありませんが、自己ベストを更新するに越したことがないのもまた事実ですからねえ。


ルーキーの児玉、荒生を含め既に1万mで30分切りは20人以上を数えており、今年度は最も得点が高い大学でも15点止まりということで、1万はなかなか自己ベストを更新する機会が少なかったことも影響はしているでしょうけど、ちょっと不安の残るデータかなあ。


関東インカレでは大澤の14位が最高順位、西山はこちらも20位なんですよね。うーん、心配です。。。一方でルーキーの前田が21位ながら早速29分44秒で走っているのは上々かなあ。今年のルーキーも即戦力候補がずらっと揃っているのは楽しいですよね。現3年生のようになってくれれば。

その他種目

1500mは3人とも予選落ち、3000m障害は2人とも決勝に進んだものの、いずれも入賞ならず・・・と短い距離はもう一歩でしたが、凄まじかったのがハーフですよね。2位に入った宮下、4位の蝦夷森、6位の定方とトリプル入賞を果たし、大量15点を獲得することに。


3人のうち2人が2年生であり、いずれも3大駅伝の経験が無いにも関わらず、このような走りを見せてしまうのは衝撃的でしたよね。自己ベストをマークした選手が少なかったトラックシーズンにおいて、最大の収穫はこの関東インカレハーフでのトリプル入賞かなあと。

 特に箱根では一気に3人も出場しそうな候補が台頭してきたというのが心強いです。選手層の薄さは東洋大の課題だっただけに、なおさらですね。3大駅伝では…やはりベストメンバーが組めるかどうかでしょうか。前年度は吉川や渡邉が欠場するなど、ベストメンバーを組めなかったことも苦戦の原因ですからね。 もちろん、西山が箱根のようにエース級の活躍をしてくれるのも必須でしょうが…

東海の3冠を防ぐとすれば、今年度も青学と東洋が中心となってくると思うんですよね~もちろん箱根も強いでしょうが、大エースを擁するチームでは出雲も十分にチャンスはありそう。前年度はやや噛み合わなかった東洋ですが、今年度はまた強い東洋を見せ、3大駅伝全てで優勝争いに絡んでいて欲しいです!!

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