2019年 トラックシーズン振り返り ~国士舘大学~

2019年8月1日

続いては国士舘大学についての走りを5千、1万で自己ベストを出した選手を中心に振り返ります。選手一覧はこのようになっております。

※自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。

5000m:18点(2~5、8位)

ギトンガが13分45秒で自己ベストを6秒更新し、引き続きチーム2番手につけていますね。着々と力をつけてはいますが、現状はヴィンセントの方が上という位置づけでしょうし、しかも学年も1つ上・・・この戦力差を埋めないと、3大駅伝・予選会に出場することは無さそうなのが辛いところ。。。


曽根が14分12秒で一気にベストを16秒も更新し、チーム3番手、日本人トップに躍り出ました。全日本予選には2年連続で出場するもまだハーフの距離は未知数で箱根予選、箱根ともにエントリーも無し・・・上級生となってそろそろ長い距離も走ってほしいなあ。


チーム4,5番手に入ってきたのは14分21秒を出した丸山に14分26秒を出した綱島という1年生コンビですね。今年のルーキーも即戦力は厳しいかなあという印象だったのですが・・・丸山は高校ベストが14分46秒、綱島に至っては14分57秒ですからね。丸山は既に25秒、綱島は31秒も高校ベストからタイムを縮めてきたことになります。長い距離はまだ未知数ですが、1年目からメンバー争いに絡んできてほしいですね。


4年の石川も14分28秒でベストを8秒更新し、チーム7番手に入っています。石川は箱根では9区、全日本予選では最終組を任されるほどですし、持ちタイムももっと伸ばしていって欲しい選手ですね。


トップ10圏外では、長谷川が14分30秒、大西、小早川が14分32秒、荻原が14分33秒といずれも14分30秒台での自己ベストとなっていますね。1万のタイムなどを考えると、まだまだタイムを伸ばしてきてもおかしくない選手ばかりですが。。。



関東インカレ1部5000mでは、ヴィンセントが2位、ギトンガが3位とダブル表彰台の大活躍でしたね。この種目だけで大量13点を獲得したことになります。留学生が着実に力をつけているのはもちろん喜ばしいのですが・・・ここに他大と戦える日本人選手の台頭にも期待したくなりますよね。

10000m:13点(1、4、7、8位)

ヴィンセントが28分7秒をマークしてチームトップとなっています。これまでの実績を考えれば、すぐにでも27分台を出してもおかしくない選手ですしね。5千、1万、ハーフの3部門全てでチームトップタイム、ハーフは日本記録をも上回る驚異的なタイムとなっています。


長谷川が29分38秒をマークして4番手に入っていますね。着実にタイムを伸ばしている期待の選手なのですが、箱根7区20位、全日本予選も3組36位と勝負レースとなるとまだ結果を残せていないのが気がかりです。。。主力の1人に名を連ねて欲しいところなのですが・・・


曽根、荻原がともに29分53秒をマークしてチーム7,8番手に入ってきています。二人とも5千とともに自己ベストを更新しているのが頼もしい。ともに今年度に入って伸びてきている選手ですし、箱根予選はまだ二人とも経験が無いですが、見てみたい選手です。


トップ10圏外では、加藤が30分11秒、清水が30分28秒の他、ルーキーの中嶋も30分34秒で自己ベストをマークしていますね。5千、1万ともにトップ10内外を問わずに多くの選手がベストを出しているのは良い傾向です。


関東インカレではヴィンセントが4位に入っていますね。5千とともにダブル表彰台とはなりませんでしたが、どちらも4位以内というのは2年生になってまた一段と安定感が増してきた印象です。

その他種目

関東インカレでは結局留学生しか入賞することは出来なかったんですよね。。。他に可能性があるとすればハーフかなあと思っていましたが、石川の15位が最高で日本人エースの鼡田は32位に沈んでしまいましたし…住吉世代が抜けた後は、タイムを伸ばしてくる選手は多いものの、日本人エースとなるとちょっと今年度は苦しそうかなあと。。。

全日本予選では14位と厳しい結果、既に全日本出場を10校が決めていることを考えると、実質は24番手ということですからね。20校しか出場できない箱根に向けても不安の残る結果と言えそうですよね。ただ、その後に自己ベストを更新している選手が何人も出てきたのはポジティブな材料ですね。

前回の箱根予選は留学生を除く11人が3,4年生で上位は4年生が占めるという状況、戦力的には非常に厳しい状況なのは否めませんが、それでも3年連続で箱根出場を続けているのもまた事実、4年前も11位で箱根出場にあと一歩と迫ったのに、びっくりしたのを覚えています。

過去4年間と今年度で決定的に違うのが住吉世代がいないことなんですよね。この世代がいた4年間は少なくとも箱根予選では十分に勝負が出来ていた。。。それ以前の3年間は唯一増枠でギリギリ出場出来たものの、本戦ではダントツの最下位という結果でしたし…この偉大な学年が抜けた後、どんな戦いを見せるかが今後の国士舘を占ううえで非常に大事になってきそう。それだけに、箱根予選は要注目ですね!!

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