２０１９年　トラックシーズン振り返り　～早稲田大学～

ルーキーの井川が１３分５４秒で自己ベストを６秒更新し、チーム３番手のタイムとなりました。高２のインターハイで１４分ジャストのタイムを既に有していますが、大学で早速更新してしまうのがさすがすぎます。No.１ルーキーの呼び声も高い選手、全日本予選でも早速３組１２位で走っていますし、即戦力となることも間違いなさそう。


復活を遂げたエースの太田智も１３分５８秒で自己ベストを２秒更新し、チーム５番手＆５人目の１３分台ランナーとなりました。奇しくも１４分ちょうどのベストを持っていた二人が１３分台ランナーの仲間入りを果たすことに。期待のルーキーが前評判通りの活躍を見せ、昨年度故障に苦しんだエースが復活の走りを見せるというのは、ある意味理想的ですよね～


トップ１０圏内では上述の二人だけですが、長い距離に強い４年生コンビである伊澤が１４分２８秒、三上が１４分３５秒でともにタイムを縮めてきていますね。たたき上げの二人の場合、勝負は短いトラックよりもロードやハーフという距離でしょうが、５千でも自己ベストを更新してくるというのが良いですね。

中谷が２８分５０秒と自己ベストを１７秒更新し、チームトップタイムとなりました。条件さえ整えばいつでも２８分台は出せるだけの選手ですし、これで５千、１万ともにチームトップを有することになりました。全日本予選は３組８位とやや不本意な走りでしたが…駅伝シーズンでは再びエースたる走りを見せてくれれば。


さらに、中谷と同じく２年生の千明が２９分３秒で自己ベストを７秒更新し、チーム３番手となりました。このタイムは全日本予選で４組１２位で走った際に叩き出したというのがまた心強い限りです。既にエースたちに次ぐ位置にはつけているかと思いますが…近いうちにエースと呼ばれる存在になっているかも。


太田直も２９分２１秒で６番手、ルーキーの鈴木創が２９分２６秒で８番手、２９分３１秒の伊澤が９番手ということで、トップ１０のうち５人が自己ベストを更新する充実のトラックシーズンとなりました。太田直の兄である太田智は関東インカレ１部１万で６位入賞、２９分１秒はセカンドベストとベストには及ばずも素晴らしい走りを見せています。



また、鈴木の１万ｍでの活躍は素晴らしいです。高校ベストが２９分３５秒というハイレベルさでありながら、既に自己ベストを更新、全日本予選では２組１位という快走です。トップ１０圏外でも、井川は初の１万ｍで２９分４２秒を全日本予選でマークしていますし、同じくルーキーの小指も初の１万は全日本予選で３０分３秒、１組１０位で走っています。


井川、鈴木、小指という１年生トリオが早速の活躍を見ると…前年度と同様に多くの選手が１年目から３大駅伝出場ということも十分にあり得そうです。

関東インカレ１部１５００ｍでは半澤が６位入賞を果たしています。全日本予選では１組２５位ともう一歩でしたが、勝負レースでも結果を残してきたのも事実ですし、好走を続けていってくれれば。


３０００ｍ障害では、吉田の好走が目立ちましたよね。関東インカレで３位表彰台に上がる快走はこちらもアクシデントからの完全復活を印象付けるものでした。大木も８位で入賞を果たしていますし、５区候補だった吉田、５区に出場した大木の２人が３０００ｍ障害でも結果を残していますね。


一方で５千は太田智、中谷、井川というダブルエース＆エース候補が出場するも１４位の太田智が最高と苦戦し、ハーフも長い距離に強い４年生トリオが出場するも、三上の２７位が最高と苦戦しました。