全日本予選２０１９ 大学別レース結果 ～４位：日本体育大学～
本日は、日本体育大学における全日本予選の各組ごとの結果振り返っていきます。 全日本予選結果はこのようになっております。失礼ながら、日体大が予選通過を果たすとは思っていませんでした。。。元々、戦力的にも厳しいと思っていたうえに、廻谷など主力級が外れていましたからね。絶対的エースはいなくとも、全員が２０位以内で走る安定の走りでした。
１組 ２位：山口、１５位：冨田
エースの１人である山口が１組に回り、コンディションが心配されましたが、きっちりと２位で走ってくれました。過去２年間は最終組を走っていた選手ですし、やはり１組となれば力は抜けていますよね。チームとしても好スタートを切ることに。箱根では２区を任されるほどですし、全日本ではエース区間を担ってくれれば。
一方の冨田は２年連続の１組となり、１５位という結果に。前回は８位で走っていることを考えると順位的にはもう一歩かもしれませんが、山口とは１８秒差ですし、決して悪くはない走りでしたよね。全日本予選は２度出場も３大駅伝はまだ未経験、最終学年の今年度こそ、駅伝で見てみたい選手ですよね～
２組 ７位：藤本、１３位：大内一
期待のルーキー藤本が７位と大事なレースでも強さを見せてくれました。高校ベストは１４分８秒、大学でも既に１４分９秒とベストに迫るタイムをマークしている選手、１万ｍは初だったはずですが、それでも勝負レースでも結果を残す頼もしさです。１年目から主力として活躍が期待されますね。
一方の大内一が１万で２９分台のベストこそ持っていますが、２年までは３大駅伝・予選会にエントリーさえ無かった選手。それがいきなりの出場を果たし１３位で走るのですから上出来と言って良いのではないでしょうか。予選会に続いて、３大駅伝デビューも待たれる選手です。
３組 １４位：加藤、１６位：大内宏
加藤、大内宏ともに２９分４６秒で走っており、加藤が１４位、大内が１６位という走りでした。ともに３大駅伝・予選会は未経験の２年生コンビでしたが…順位、タイムともに上出来と言って良いでしょう。４組の中ではこの３組が最も苦しいかと思っていたのですが…加藤はベストが２９分４３秒ですから、わずかに３秒しか遅れていませんし、大内宏もベストは２９分４５秒、１秒遅れです。
全日本予選という誰一人として失敗出来ないレースにおいて、ともにベストに近いタイムで走っているのが素晴らしいですよね。加藤は既にハーフで６４分１９秒とチームでも上位のタイムを持っていますし、大内宏も６４分４０秒と揃って６４分台のベストを有しており、ロードでも活躍が期待されますね。３，４年生に比べると２年生は目立っていなかっただけに、ここからグッと存在感を示してくれれば。
４組 １７位：中川、１８位：池田
最終組を任されたのは中川、池田というエース格の２人。中川は１年目から２８分台のベストをマークするなど下級生の頃から活躍を続けていますが、３年時は苦しんだんですよね～それだけに、最終組で２９分２２秒というタイムで１７位という走りは良かったのではないでしょうか。昨年度は本当にチームとして噛み合わなかったですからね。チームの浮上に中川の完全復活は必須です。
一方の池田は昨年度一気に飛躍を遂げた選手であり、３大駅伝全てで１区を任され箱根では１２位で走っています。全日本予選も前回は３組１０位と好走していますが、最終組でも２９分２７秒で１８位と揃って２９分３０秒切りでの走り、見事に４位での通過を果たしました。
出場した８人中５人が３大駅伝未経験、４人が予選会を含めても経験のない中、これだけ揃って結果を残すとは思いませんでした。しっかりと全日本予選に合わせてきてくれましたね。１桁順位こそ２人しかいませんでしたが、残る６人が１３～１８位、大内一が１３位、加藤が１４位、冨田が１５位、大内宏が１６位、中川が１７位、池田が１８位と連番で６人が揃っているという珍しい結果に…
そして、後半の組が順位以上にタイムが良かったですよね。３組が２９分４６秒、４組も２９分３０秒切りで粘れれば、大きな差はつかないですからね。見事に狭い門を潜り抜け、連続出場を果たしました。今回は新戦力の台頭が著しいことが分かりました。１年の藤本、２年の加藤、大内宏はと下級生からの台頭があった一方で中川、池田が最終組でも戦える強さを見せています。
そして、今回は１組を走った山口に今回は走れなかった廻谷、岩室と主力たちがまだまだ揃っているんですよね。主要区間を任せられる選手たちが揃い、そこに新戦力が加われば、今年度の日体大は何気に面白そうなんですよね～まずは箱根予選をきっちりと通過しないことには始まりませんが、ハーフで持ちタイムの良い選手も多いですし、全日本予選を見ている限りは心配いらなそうかなあ。
ただ、なかなかベストメンバーを組めずに苦しんでいるのもまた事実ですし、箱根では３年連続でシードを獲得していたこともあって、箱根予選経験者は１人もいないんですよね。そういった不安要もあることはありますが、また３大駅伝で日体大の強さを見せるためにも、きっちりと箱根予選を通過し、全日本、そして箱根へと繋げて欲しいです！！