関東インカレ2019 エントリー考察(早大、日体、明治)

関東インカレのエントリーについて、引き続き考察していきます。今日は、1部に属する早稲田大学、日本体育大学、明治大学の3校を取り上げます。どの種目も満遍なくポイントが狙えそうな早稲田、3000m障害に強そうな日体大、エースの走りに注目が集まる明治といったところでしょうか。

 

早稲田大学

1500m(半澤②、飯島④、中谷②)

インターハイ王者でもある半澤は前回も出場していますが、3分55秒の7位で予選落ちとなってしまいました。ベストは3分44秒ですし、まずは短い距離から存在感を出したいところ。飯島は前回も5位入賞を果たしており、3分42秒という自己ベストも魅力的。中距離で結果を残し続けているだけに、連続入賞といきたいですね。もう1人はエースの中谷でしたね。これはちょっと意外でしたが…3分47秒のベストはありますし、この距離でどこまで戦えるか?

 

5000m(中谷②、井川①、太田智④)

順当すぎる3人がエントリーされましたね。13分45秒のベストを持ち、エースの中谷に13分58秒のベストを出して復活したエースの太田智、早速大学で13分54秒のベストを出し、次期エースとして早くも期待されるルーキーの井川というエースの系譜に名を連ねる選手が揃いました。太田智は前回も7位入賞を果たしていますし、連続入賞も狙える選手。

 

中谷もルーキー時は苦戦しましたが、その後の活躍を見れば、こちらも十分入賞争いには絡んできそう。そして、ルーキーの井川も非常に楽しみですよね。大学の初レースでいきなり13分54秒の自己ベストですし…3人とも入賞してもおかしくない実力者が揃いましたし、期待は高まるばかりです。

 

1万m(太田智④、太田直②、鈴木①)

復活を遂げたエースの太田智がエントリーされてきましたね。5千で13分58秒とベストを伸ばし、5000mは前回も7位入賞を果たしています。1万mは2年前に9位で走っていますし、最も入賞が期待される選手ですね。弟の太田直もエントリーされてきましたね。29分21秒を今年度マークしているのも楽しみ。ルーキーの鈴木は早速29分26秒と好タイムをマークしていますからね。日本人ルーキーで1万mに出場するのは鈴木のみですが、まずは中位くらいで走ってくれれば。

 

ハーフ(真柄④、三上④、伊澤④)

ハーフで良くダブル入賞を果たすなど得意としているのが早稲田ですよね。そして、今回のエントリーは63分39秒のベストを持つ真柄、63分46秒の三上、63分47秒の伊澤と自己ベストが63分台の4年生トリオがエントリーされています。そのいずれもがいわゆるたたき上げの選手。現4年生は3人も育ってきたのが凄いですね。

 

中でも、真柄は前回5位入賞を果たしている実力者であり、2年連続の入賞も期待されます。長い距離となれば三上、伊澤も力を発揮してきますし、たたき上げの選手でダブル入賞なんてことになれば、駅伝シーズンに向けてもますます楽しみが増えそうです。

 

3000m障害(吉田③、大木④、森田③)

前回5位に入っている吉田はタイムも8分43秒まで伸ばしていますし、2年連続の入賞、そして前回以上の結果も期待されるほどですね。大木は前回は決勝で12位と最下位に終わっていますが、2年前は8位入賞と2年連続で決勝進出を果たしています。ともに箱根5区候補のダブル入賞にも期待。森田は資格タイムが9分11秒、ベストも9分7秒ということを考えると、さすがに決勝は厳しそうか。

 

日本体育大学

1500m(小松直③、佐藤②、菅沼③)

資格タイムが3分50秒の小松直、3分51秒の佐藤、菅沼と似たようなタイムの3人が揃うこととなりました。菅沼が唯一前回出場しており、3分51秒の7位で惜しくも予選落ちとなってしまいました。小松直は5千で14分18秒、佐藤は14分8秒までタイムを伸ばしており、スピードのある選手ですね。まずは1人でも多く決勝に送り込みたいところ。

 

5000m(中川④、藤本①、佐藤②)

14分1秒のベストを持つエース格の中川がまずはエントリー。昨年度は非常に苦しみましたが、今年度は関東インカレからチームを牽引する走りを見たいです。そして、個人的に楽しみなのがルーキーの藤本、大学でベストこそ出せていませんが、それに近いタイムで好走を続けており、大舞台でも結果を残してくれそうな選手です。佐藤は14分8秒のベストこそありますが、これまでの実績を考えるといきなりの好走はなかなかに難しそうかなあ。

 

1万m(池田③、岩室③、加藤②)

29分13秒を持つ池田、29分20秒を持つ岩室という期待の3年生コンビがエントリーされてきました。3大駅伝全てで1区を務めた池田、出雲、全日本で好走した岩室と昨年度はともに3大駅伝フル出場で全日本予選でも好走している二人。関東インカレでも主力として活躍が期待されます。加藤は29分43秒というベストやこれまでの実績を見ても、さすがに厳しそうですが…一気に伸びてきた選手なのかなあ?

 

ハーフ(廻谷④、白永智④、冨田④)

全日本ではエース区間の7区で4位に入った廻谷の力が抜けているかなあ。あのような走りを見せられれば、入賞どころかさらに上位も狙えそう。64分28秒というベスト以上に力のある選手です。白永はハーフで64分48秒、冨田は65分22秒というベストとなっており、3大駅伝や箱根予選に出場していないことを考えても、なかなか入賞争いに絡んでくるのは難しそうかな。

 

3000m障害(山口④、小松力④、續木②)

エースの1人である山口がなんと3000m障害にエントリーされてきましたね。確かに2年前はこの種目で4位入賞を果たしていますが、5千や1万mへのエントリーかと思っていました。資格タイムは8分58秒とそれほどでも無いですが、圧倒的に走力が上がっていることを考えても、表彰台に上がってきてもおかしく無いですよね。

 

小松力は前回7位入賞を果たしている選手、ベストの8分59秒も前回の決勝でマークしたタイムですし、ダブル入賞という可能性も十分ですね。一方の續木は9分15秒の資格タイムということを考えると、なかなかに厳しい戦いとなりそう。

 

明治大学

1500m(佐久間②、河村④、杉本①)

前回、決勝で7位入賞を果たした河村、10位だった佐久間の2人が順当にエントリー。佐久間は3分47秒のベスト、河村は3分42秒のベストを持っていますし、前回は2点止まりでしたが、今回はダブル入賞でさらなるポイントを狙いたいところ。杉本は3分49秒と上々のベストですが、インターハイでは予選落ちということを考えると、いきなりの決勝進出は難しそうかなあ?

 

5000m(阿部④、鈴木②、櫛田①)

前回も3位に入っているエースの阿部に今回も大量得点を期待したいところですが…1週間前に日本選手権1万mを走っているのは気になりますね。コンディションをどこまで合わせられるか…鈴木は13分56秒のベストに勝負レースでの崩れない安定感を誇ります。次期エースとして期待される選手の1人ですし、入賞争いに絡んで欲しい選手ですね。ルーキーの櫛田も14分6秒のベスト、高校時代の実績も豊富、1年目からどこまで戦えるか楽しみです。

 

1万m(小袖③、村上③、前田③)

28分54秒を持つ小袖、28分58秒の村上、29分3秒の前田とチームの中心選手である3年生トリオがエントリーされることとなりました。やはり、日本選手権に出場した阿部は1万mは回避してきましたね。小袖は5千でも13分52秒をマークするなど阿部に次ぐエース格となってきましたし、村上は崩れることの無い安定感が魅力的。前田は箱根でも好走するなど結果を残してきましたよね。厳しい戦いになるとは思いますが、ここでポイント獲得出来ると大きいですよね。

 

ハーフ(酒井③、岸④、坂井③)

ハーフで63分43秒のベストを持ち、箱根5区にも出場した酒井がまずは中心となってきそうかなあ。長い距離で比較的安定していますしね。岸は64分11秒のベストを持ち、箱根予選にも出場しましたが、ここでは206位とほろ苦い結果に…坂井は64分53秒のベストと3大駅伝未経験という実績を考えても苦戦しそうかなあ。今回のハーフはあまり主力クラスのエントリーは無かったか。

 

3000m障害(富田①、岡田③)

9分6秒の資格タイムを持つルーキーの富田はインターハイで決勝にも進出している選手ですね。もう1人の岡田は9分12秒の資格タイム、前回は出場していません。ともに、タイムを見る限りは決勝進出への道は険しそうですねえ。ここでポイントを獲得出来ると大きいのですが・・・

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