2019年 金栗記念 結果雑感 ~坂東が13分32秒、相澤が13分34秒の好タイム~

2019年4月16日

昨日、金栗記念が行われました。ハイレベルなレースが毎年行われる大会ですが…今回も好記録が出ましたね。金栗記念結果が公式発表されています。データベースも早速更新しています。自己ベストを出した大学生を中心に振り返ります。

 

全体トップは東京国際大学の新留学生であるビンセント、13分30秒を叩き出しました。13分32秒を持つ4年のタイタスに、同じく1年で13分45秒を持つムセンビを加えて東国大の留学生は3人に。さすがは国際大学といったところでしょうか。

 

ただ、現在の規則では3大駅伝・予選会で留学生を2人起用出来ないだけに、1,4年生の組み合わせは1年間経験させる意味でも良いと思いますが、同学年に2人というのはそこまでメリットは感じないのですが、他の思惑もあるのかなあ。ムセンビも出場していますが、14分16秒と今回は奮わず…ビンセントの走りからすると、なかなかムセンビが出番を得るのは大変そうです…

 

日本人トップは法政大学を卒業したばかりの坂東(富士通)、13分32秒という素晴らしいタイムを叩き出しました。実業団デビュー戦としては最高の走りと言って良いのでは。日本クロカンでも優勝して日本選手権1万mの出場権を確保していますが、これで5千でも出場権をゲットしましたね。箱根以降の活躍ぶりからすると、まだまだ伸びていきそうで非常に楽しみ。

 

日本人大学生トップは東洋の相澤、13分34秒で自己ベストを6秒更新してきました。このタイムは今大会に限らず、日本人大学生の自己ベストにおいてもトップタイムとなっています。もちろん、素晴らしい走りなのですが、今の相澤からすればこのくらいのタイムを出しても驚かなくなってしまっているのが怖いです。日本人大学生No.1ランナーと呼ばれる選手に、持ちタイムでも1つ勲章が加わったくらいに思えるほど、圧倒的です。

 

HONDAの悠太が13分35秒、日立物流の浅岡、トヨタ自動車の田中がともに13分40秒で続き、ここら辺は実力者が順当に上位に来ていますね。悠太はちょっとマラソンを回避したりして気になっていましたが、まずはしっかりと走れて一安心です。東京オリンピックに向けても大事な1年になってきますしね。

 

大学生では他に明治大学の阿部が13分52秒でセカンドベストをマークしていますね。決して悪くは無い走りですが、27分台ランナーとなった選手からすればもう一歩というところだったかなあ。同じ高校でライバルの相澤にも大きく後れをとってしまったのも悔しいところかなあ。今後の勝負レースに確実に合わせていってくれれば。

 

早稲田の中谷も13分57秒とまずまずの走りですね。中谷のスピードからすればまだまだタイムは伸ばせそうですが…シーズンインとしては上出来なのでは。1年時は苦戦したトラックシーズンでも、駅伝シーズンに負けない輝きを放って欲しいところ。

 

14分1桁では順大の清水が14分5秒とベストには届かずも上々の走り、トラックシーズンはここまでいい形で来ていますね。3大駅伝でも結果が求められることになりそう。駿河台の吉里は14分9秒で続いています。世田谷記録会で13分台で走っていますし、結果を残し続けているのが頼もしい限り。

 

自己ベスト勢では拓殖の赤崎が14分11秒でベストを13秒更新、1万mで28分台を持っている選手ですし、5千のベストが悪すぎただけで13分台を出しても全然おかしくないですよね。エースが好走を見せているのは何よりです。日大の野田も14分16秒でベストを2秒更新していますね。トラックでは着実に記録を伸ばしていますから、後は3大駅伝・予選会にもこの走りを繋げていってくれれば!!

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