2018年度 高校生特集 ~葛西 潤(カサイ ジュン)~

続いては関西創価の葛西について高校時代の走りを振り返ってみます。高校名からも予想出来ますが、創価大学に進学します。創価のスーパールーキーと言えば、創価を箱根初出場に導いた山口が思い出されますが、葛西の駅伝シーズンの実績は山口をも上回りますし、高3の12月以降では最も活躍した選手と言っても過言では無いですね。

 

東湊中学時代、全中では予選を8分50秒の3位で通過すると、決勝では14位で走っています。それでも、ジュニアオリンピックには出場していないんですよね。同じ愛知には全中で優勝した大上がいましたからねえ。都道府県対抗では6区に出場し7位と上々の走りを見せています。中学時代は世代トップでは無いものの、全中決勝に進むだけの力がある選手という位置づけだったでしょうか。

 

関西創価高校に進みましたが、1年時は目立った走りは見せていなかったかなあ。国体には出場していませんし、都大路や都道府県対抗にも出場出来ていませんからね。大阪府高校駅伝では、1年ながら最長区間の1区を任されて区間6位、トップと31秒差だったことを考えると、1年としては上々の走りと言って良いでしょう。

 

2年時もインターハイや国体への出場は無く、都大路もチームとして出場出来ていません。大阪も激戦区ですからねえ。しかし、大阪府高校駅伝では1区を走って区間賞を獲得しています。全国の舞台では、都道府県対抗に出場、最長区間の5区を任され、区間20位とまずまずの走りを見せています。

 

そして迎えた3年時、5千の自己ベストは14分6秒までタイムを伸ばし、大阪府高校駅伝では1区を任されると区間新記録&区間賞の快走、2位の関大北陽と4秒差の大接戦を制して、見事に都大路初優勝を決めました。1区だけで関大北陽とは実に1分36秒もの大差をつけ、2~7区は全て区間順位で後塵を拝するという展開ながら、葛西の作った貯金を最後の最後まで守り切りました。

 

初出場となった都大路ではもちろん最長区間の1区を任されると、粘りの走りで区間7位、10kmという距離にもロードにも大舞台にも強いところを見せてくれました。インターハイや国体には結局3年間出場していなかったこともあって、なかなか全国の舞台でその力を見せる機会が無かったですからねえ。それだけに、初出場での都大路の走りは衝撃的でした。

 

都道府県対抗では最長区間の5区を任されると、ここでも区間2位と素晴らしい走りを続けて見せてくれました。都大路、都道府県対抗と揃って結果を残す選手が少ない状況だっただけに、その安定感は一際目立ちましたね。さらに、日本クロカンでは、途中で抜け出すと並みいる有力選手を抑え、そのまま逃げ切って見事に優勝、都大路、都道府県対抗に続き、全国の大舞台で3連続で結果を残したのは非常に評価されるべき走りですよね。

 

創価大学へ進むこととなりますが、既に5千の持ちタイムはチーム3番手、チームは2年連続で箱根出場を逃す苦しい状況が続いています。持ちタイムを見ても、これまでの実績を見ても、さらにチーム状況を考えても、即戦力として期待せずにはいられませんし、それに応えるだけの力を持った選手だと思います。創価史上でも最も力を持った新入生と言って良いでしょうし、チームが箱根返り咲きを果たすうえで、1年目から重要な役割を担って欲しいものです!!

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