2018年度 学生ハーフ結果雑感(入賞者+α) ~東洋の相澤が貫録の優勝~

本日、学生ハーフが行われました。今年度は例年に比べると、全体的にレースが1週間遅かったですよね。学生ハーフは3月の1週にいつも行われている気が…今回はナポリで行われるユニバーシアード代表選考レースも兼ねていたため、61分台が複数出るレベルの高いレースが繰り広げられました。上位3名が内定+4位は補欠となります。

 

公式結果が既に載っていますね。早くてありがたいです。私のデータベースにも登録済&来年度の持ちタイムトップ10に入る選手も一通り追加しております。明日から5,6大学ずつ大学別に結果を振り返る予定ですが、本日は入賞した8名+上位2人を見ていきます。入賞者は以下の通りです。

 

順位 名前 大学 タイム
1位 相澤 晃 東洋大学 1:01:45
2位 中村 大聖 駒澤大学 1:01:51
3位 伊藤 達彦 東京国際大学 1:01:52
4位 土方 英和 國學院大學 1:02:02
5位 浦野 雄平 國學院大學 1:02:14
6位 松尾 淳之介 東海大学 1:02:24
7位 山下 一貴 駒澤大学 1:02:36
8位 岩佐 壱誠 帝京大学 1:02:39

 

ラストのスパートを制して優勝したのは東洋の相澤、61分45秒の自己ベストで学生ハーフを制しました。箱根4区で驚異的な区間新、都道府県対抗で7区でダントツの区間賞だったことを考えると、むしろ何の驚きも無いですよね…相澤が優勝する可能性が最も高いだろうなと思い、そしてその通りに優勝してしまう強さ…驚異的です。

 

2年前も神奈川の鈴木健が箱根2区区間賞に続いて順当に優勝しましたが、やはりユニバ代表がかかったレースでも勝ち切れる選手は箱根でも結果を残していますよね。来年度の日本人大学生では相澤が最強と呼ぶにふさわしい選手であることを改めて確信するレースとなりました。トラックにロードに大暴れしてくれそうです。

 

2位に駒澤の大聖が61分51秒で入ったのは、ちょっとびっくり…ずっとユニバには代表選手を送り続けている駒澤ですが、それでも今回はさすがに厳しいのかなあと思っていたのですが…大聖がここまでの強さを発揮するとは。来年度のエースは山下かと思っていましたが、大聖とともにダブルエースとなってくれれば頼もしいですよね。来年度の活躍がますます楽しみになってきました。

 

3位に東国大の伊藤が61分52秒と2位と1秒差に入ったのもびっくり。確かに箱根2区では好走を見せていましたが、それでも有力選手が揃う学生ハーフでユニバ代表を掴み取るとは…駅伝シーズンに入ってからどんどん力をつけてきていますね。さらなる躍進が期待される東国大ですが、その中心にタイタスとともに伊藤が君臨することは間違いなさそうです。ここまでがユニバ代表に内定ということになります。

 

4位に國學院の土方が62分2秒で入っています。惜しくもユニバ代表は逃し、補欠ということに…ただ、補欠は上位3人が何かしらの事情でユニバを辞退しない限りは走ることは無いはずですし、あと一歩届かなかったかあ。。。ただ、箱根2区も67分台で好走していましたし、今回の学生ハーフでも改めて力のあるところを見せました。土方がいればこそ、浦野5区という最強の武器を使うことが出来ただけに、頼もしすぎる存在です。

 

5位に國學院の浦野が入り、ダブル入賞を果たしてきました。62分14秒ということで、土方に12秒負けたのは本人も悔しいでしょうが、それでも力のあることに変わりはありません。箱根5区の走りは飛びぬけていますが、1年間崩れることなくエースとしての走りを見せてくれましたし、最後もいい形で締めくくってくれました。土方、浦野が来年度もいる國學院はやはり強そう。。。

 

6位に東海の松尾が62分24秒で入っています。箱根優勝を果たした東海ですが、2年連続で箱根の主要区間を担っていた松尾は今回走れなかったんですよね…それだけに悔しい思いもあったでしょうし、来年度に向けてもいい走りを見せられたのでは。松尾の走りが改めて東海の選手層を証明していますね。来年度の東海は最強と目されますが、それを止める大学が出てくるのかも楽しみ。

 

7位に駒澤の山下が62分36秒で入り、駒澤も國學院に続いてのダブル入賞となります。2年前は工藤、片西、下が2~4位を占める大活躍だった駒澤ですが、今回もダブル入賞とユニバ選考の学生ハーフには本当に強さを発揮しています。十分な走りだとは思いますが、それでも大聖が2位でユニバ代表を決めていることを考えると、本人も悔しいはず…二人で切磋琢磨し、さらに駒澤を強くしてほしいです。

 

8位に帝京の岩佐が62分39秒で入り、ここまでが入賞となります。確かに岩佐も3年になって力をつけてきた選手ではありますが、エース格というわけでは無いですし、正直ここまで走るとは思いませんでした。また、大学ごとで触れますが、帝京は20位以内に7人も入ってきている驚異的な結果を残しているんですよね。岩佐もエース格へと成長となれば、本当に来年度は優勝争いにも加わるのではないか?なんて期待も高まるばかりです。

 

9位には駒澤の伊東が62分47秒で入り、ここまでが63分切りですね。本人は調子があまり良く無かったという話ですが、それでここまで走ってしまいますか…山もほとんどぶっつけだったという話ですし、この勝負強さはチームにとっても頼もしい限りです。有力選手が揃う2年生の中でも頭一つ抜けた存在になりつつありますよね。来年度はエースの1人として期待されそうです。

 

10位に中央学院の石綿が63分3秒で入ってきたのもびっくりでした。石綿も中央学院のエース格では無いと思っていたので…箱根も10区を任されているくらいですし、3大駅伝は今年度フル出場でしたが、いずれも区間10位前後と目立った走りは出来ていませんでしたから…ただ、こんな走りを見せられては、ますます期待せずにはいられませんね。2年生は高橋が箱根2区を任せられるまでになりましたが、石綿もエース格へと成長して欲しいです~

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