新入生も一通り発表されたことで、来年度の5000mの持ちタイムトップ10がほぼ判明しました。私が把握している23大学について、2018年4月1日(今年度開始)、2019年2月13日(今年度最終版予定)、2019年4月1日(来年度開始)の3つのポイントで持ちタイム遷移を振り返りつつ、来年度の戦力を見ていきます。
新入生で5000mのトップ10に入ってきた選手も反映済みです。既に37人がトップ10に入ってきていますね。まずは来年度の5千で平均持ちタイムが16位~23位の大学について見ていきます。
大学名 | 2018/4/1 | 2018/2/13 | 2019/4/1(予定) | |||
城西大学 | 13位 | 14:10.28 | 10位 | 14:05.45 | 16位 | 14:13.13 |
國學院大學 | 21位 | 14:19.88 | 21位 | 14:14.58 | 17位 | 14:14.11 |
日本大学 | 16位 | 14:12.61 | 19位 | 14:12.63 | 18位 | 14:15.34 |
大東文化大学 | 19位 | 14:15.80 | 18位 | 14:11.57 | 19位 | 14:18.94 |
山梨学院大学 | 20位 | 14:18.14 | 19位 | 14:12.63 | 20位 | 14:20.67 |
国士舘大学 | 11位 | 14:09.42 | 12位 | 14:06.06 | 21位 | 14:21.74 |
上武大学 | 23位 | 14:27.38 | 23位 | 14:22.38 | 22位 | 14:28.81 |
拓殖大学 | 22位 | 14:25.82 | 22位 | 14:20.17 | 23位 | 14:30.67 |
16位は城西大学、現時点で10位ということを考えると、6つ順位を落とすこととなりますね。13分台の中島を筆頭に鈴木、長沼、服部と14分1桁の選手も3人抜けますし、これだけ持ちタイム上位の選手が揃って抜けると、どうしてもタイムは下がりますよね。
さらに、先述の選手以外にも金子、大石といったロードや勝負レースで結果を残してきた選手も卒業ということで、戦力ダウンが非常に大きい大学の1校と言えるでしょう。…その一方で持ちタイムでトップ10に入るような選手はおらず、即戦力としてもそこまで期待するのは難しいか。まさかの結果に終わった箱根からの復活を目指す中、数値上は厳しい戦いとなりそうです。
17位は國學院大學、21位から4つ順位を上げることとなります。そもそも、現時点で21位だったのが驚きですが…1万mに比べると、5千は走る機会がグッと少なく、主力でも目立ったタイムを持っていなかったりしますからね。さらに、ルーキーでは14分5秒を持つ中西が加わることで結果として平均持ちタイムは現時点よりも上がっています。
箱根で過去最高順位をマークして勢いにのる國學院、浦野、土方、青木らエースたちも健在ですし、来年度も面白い存在となりそうですね。5千のベストはもまだまだ上昇の余地が大いにありそうです。
18位は日本大学、13分27秒のベストを持つワンブィが卒業するわけですから、その影響が小さいわけは無いですよね。来年度はまた留学生が新たに加わるのかは分かりませんが…ワンブィが抜けても3秒ダウン、順位が1つ上がっているのは、14分1桁のベストを持つ八木、樋口が加わるのが大きいですよね。
ここ3年ほどは新入生の持ちタイムがグッと良くなってきています。以前はエース格が1人いても、他の選手はそれほどでもないという感じだったのですが、最近は複数持ちタイムや実績のある選手が加わるように。となると、そろそろ勝負レースでも、結果を残していきたいところですよね~
19位に大東文化大学、13分台のベストを持つ新井を筆頭に14分11秒の齋藤、谷川ら持ちタイム上位が何人も抜けますので、一気に7秒以上もタイムを下げるのも納得です。毎年、上級生中心のチームを作ってくる大東大ではありますが、特に現4年生が抜ける穴は非常に大きい気が…
来年度の新入生からは、大野、金田、井田と一気に3人がトップ10に食い込んできていますが、いずれも14分26~8秒ということを考えると、過度の期待は禁物かなあ。ただ、現状を考えると、1年目から戦力となってくる選手が複数出てきてほしいところですよね。
20位は山梨学院大学、ニャイロ、永戸というダブルエースに14分1桁のベストを持つ清水らが抜ける影響は非常に大きく、8秒ほどタイムを落とすこととなります。留学生のオニエゴはまだ勝負レースで結果を残すには至っていませんし、どこまで計算できるかは未知数かなあ。来年度はグッと成長姿を見せてほしいところですが。
新入生では、ともに14分21秒で伊東、都築がトップ10に入ってくることになりますね。戦力ダウンが大きく、さらにここ最近は苦戦続きのチームにおいて、即戦力として期待したいところ。監督も交代をするということで、山梨学院がここからどう立て直していくのかも注目です。
21位は国士舘大学、12→21位と一気に9つも順位を下げることとなります。ギトンガ、ヴィンセントは健在の状況で一気に15秒も順位を落とすことになるとは…それだけ、今の4年生が素晴らしかったということですよね。エースの住吉を筆頭に多喜端、高田、藤江が14分1桁、内山、戸澤、工藤は14分10秒台とこれだけ選手が揃う学年が抜けるのは大きすぎる。。。
新入生では福士、中嶋がトップ10に入ってはきますが、いずれも14分30秒台…逆に言えば、それだけ現3年生以下でタイムを持っている選手がいないとも言えます。留学生が1人しか箱根予選では起用出来ないわけですし、持ちタイム以上に国士舘にとっては厳しい戦いと来年度はなるかもしれません。
22位は上武大学、14分9秒を持つ熊倉を始め、エースの太田黒などチームを支えてきた選手がごそっと抜けることとなる上武、21位の国士舘とは7秒もの大差で22位となっています。新入生では村上がトップ10に入りますが、14分35秒というベストを考えても、即戦力というのは厳しそうかなあ。それでも、いきなり台頭してくる選手がいるのが、上武の楽しみなところでもありますが。
どうしても即戦力候補と言われるような高校生が入らない状況を考えると、もう5千のベストというのはある程度割り切って考えるしか無いですよね。箱根連続出場に向けては、一人でも多く長い距離で戦える選手を育てていくしか無いですし、太田黒世代が抜ける来年度は本当に正念場となりそう。
23位に拓殖大学、拓殖も5千の持ちタイムは下位のことが多いですよね…それでも、結果を残し続けるのはさすがですが。来年度は特にデレセ、馬場という13分台コンビに14分8秒の硴野らが抜けるわけですから、持ちタイムでは10秒以上も落とすこととなり、14分30秒までタイムは下がってしまいます。
新入生も工藤、吉村、江口、城と大量4人がトップ10に入ってくることとなります。ただ、トップの工藤でも14分29秒ですし、そこまで持ちタイムが良いわけでは無いのですが。ただ、5千のベストは悪くとも、2年連続箱根シードを獲得していますし、長い距離はそれほど心配はいらなそう。むしろ、気になるのは来年度に監督が変わること、そして新たな留学生が加わるかどうかということですかね~