2018年度 4年生特集 ~上武大学~
本日は上武大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で10人となっており、人数は多いですよね。エースの太田黒を筆頭に、8人が箱根経験者ですし、10人全員が3大駅伝・予選会のいずれかに出場しています。それだけ、ずっとチームを支えてきた学年であり、4年生の存在はチームにとって非常に大きなものでした。
名前 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
---|---|---|---|
太田黒 卓 | 14:16.28 | 29:24.46 | 1:03:15* |
関 稜汰 | 14:24.85 | 29:37.09 | 1:04:35 |
大森 樹 | 14:31.47 | 29:37.54 | 1:04:15* |
熊倉 優介 | 14:09.81 | 29:45.35 | 1:03:56 |
石井 僚 | 14:30.59 | 29:47.08 | 1:05:01 |
関 佑斗 | 14:38.43 | 29:58.85 | 1:04:18* |
淵 喜輝 | 14:34.93 | 30:05.32 | 1:04:31 |
松下 恭一郎 | 14:31.94 | 30:08.15 | 1:04:38* |
久保田 直生 | 14:46.96 | 30:38.14 | 1:05:17 |
田中 佑弥 | 14:19.92 | 32:08.51 | 1:04:50 |
太田黒 卓・・・高校ベストは14分44秒、1年の箱根予選から出場し、チーム7番手の138位で走っています。一気に飛躍を遂げたのは2年時、全日本予選で3組21位と上々の走りを見せると、箱根予選ではチーム3番手の30位と快走、さらに箱根でも3区10位と見事な走りを見せています。5千のベストである14分16秒、1万mのベストである29分24秒はいずれも2年時のものですし、まさに大躍進&大活躍の1年となりました。
3年時は全日本予選では4組31位とやや苦戦したものの、箱根予選ではチーム2番手の22位と前年度をさらに上回る走りを披露、ハーフ換算でベストとなる63分15秒はこの箱根予選でマークしたものです。箱根では満を持してエース区間の2区を任されましたが、ここでは区間19位と苦しい走りに…
4年時は全日本予選で1組33位と苦しい走り…教育実習などもあって4年生はなかなか全日本予選に合わせるのは難しいですよね…しかし、箱根予選ではチームトップとなる36位と箱根予選では3年連続でエース級の走りを見せ、上武の初出場からの連続出場を支えてくれました。最後の箱根でも当然のように2区を任されましたが区間18位…箱根2区では2年連続で苦しんでしまいました。
関 稜汰・・・高校ベストは15分3秒、2年時に5千で14分24秒と大学ベストとなるタイムをマークしています。飛躍を遂げたのは3年時、1万mで29分37秒までタイムを縮めてきた他、箱根予選に出場しチーム9番手の150位、箱根では5区を14位とまずまずの走りを見せています。
ただ、4年時は全日本予選、箱根予選ともにエントリーさえされず。上尾ハーフでは64分35秒と大学ベストとなるタイムをマークし、箱根に期待が高まりましたが、残念ながらエントリー止まりで2年連続の出場とはなりませんでした。
大森 樹・・・高校ベストは14分43秒、1年の箱根予選からメンバー入りを果たしていますね。2年の全日本予選で1組19位と上々の走りを見せると、箱根予選ではチーム9番手の128位、箱根でも8区15位で走っています。3年時は全日本予選で2組16位、箱根予選ではチーム4番手の67位といずれも前年度を上回る走りを披露、箱根では4区に起用されましたが、ここでは区間最下位と苦しい走りになってしまいました。
1万mのベストである29分37秒、ハーフ換算でベストとなる64分15秒はいずれも3年時にマークしたものですし、5千のベストである14分31秒も3年の3月に走っています。箱根こそ苦しみましたが、飛躍の1年となりましたよね。
4年時は関東インカレ2部ハーフで4位入賞を果たしたのが素晴らしかったですよね。ベストレースと言って良いのでは?さらに、全日本予選で4組27位とまずまずの走りを見せるも、箱根予選ではチーム8番手の140位と苦戦してしまうんですよね…箱根ではアンカーを任されましたが区間21位…トラックシーズンに比べると、駅伝シーズンはちょっと苦しみましたかねえ。
熊倉 優介・・・高校ベストは14分47秒、一気に飛躍を遂げたのは3年時でしたね。5千で14分9秒、1万mで29分45秒と大学ベストとなるタイムをマークした他、全日本予選に初出場、ここでは1組で40位に沈んでしまいました。しかし、箱根予選ではチーム6番手の81位と上々の走り、箱根では3区を任されて区間18位という走りでした。
4年時、箱根予選ではチーム2番手の58位と前年度を上回る好走を見せました。ハーフベストとなる63分56秒はこの箱根予選で叩き出したものです。となると、当然箱根にも期待は高まるところですが…エントリーこそされたものの、出場とはならなかったのが残念でした。。。
石井 僚・・・高校ベストは14分37秒、2年の箱根予選からメンバー入りを果たしています。3年の箱根予選に出場し、チーム10番手の163位で走ると、箱根でも8区で3大駅伝デビュー、ここでは区間最下位とチーム同様に苦しい走りとなってしまいました。
4年時、5千で14分30秒、1万mで29分47秒、ハーフで65分1秒と大学ベストは全て4年時にマークしたもの、全日本予選で2組34位、箱根予選ではチーム7番手の131位で走ると、箱根では4区12位と見事な走り、大学でのベストレースと言っていい走りを最後の箱根で見せてくれました。
関 佑斗・・・高校ベストは14分49秒、2年の箱根予選から出場を果たし、チーム8番手の117位と上々の走りを見せました。ただ箱根はエントリー止まりで出場には至らず。3年時に5千で14分38秒、1万mで29分58秒と大学ベストを続けてマークすると、箱根予選ではチーム5番手の73位と好走を見せています。ハーフ換算でベストとなる64分18秒はこの箱根予選でマークしたものです。
すると、箱根では7区でデビュー、ただここでは区間最下位と非常に苦しい走りになってしまいました。箱根予選や他のレースで好走しても、なかなか箱根となると苦しむ選手が多いですよね。。。4年時は箱根予選でチーム6番手の123位と3年連続で崩れることのない走りを見せてくれたのですが、残念ながら箱根にエントリーされることはありませんでした。
淵 喜輝・・・高校ベストは14分40秒、2年時に1万mで30分5秒の大学ベストをマーク、箱根予選ではチーム6番手の67位と素晴らしい走りを見せてくれました。しかし、箱根にはメンバー入りこそしましたが、出場には至らなかったんですよね。この時は最も箱根出場のチャンスだったかなあ。
3年時は全日本予選に出場して2組35位で走るものの、箱根予選、箱根はエントリーさえされず。その後、ハーフは64分31秒までタイムを縮めています。4年時、箱根予選に2年ぶりに出場してチーム10番手の160位、箱根にも2年ぶりのエントリーとなりましたが、結局3大駅伝出場は叶いませんでした。
松下 恭一郎・・・高校ベストは14分56秒、2年の箱根予選に出場していますが、この時はチーム最下位の303位に沈んでしまいました。3年時には全日本予選に出場して3組38位も、1万で30分8秒と大学ベストをマークし、箱根予選ではチーム7番手の112位と前年度から見事に立て直してきました。ハーフ換算で64分38秒は大学ベストです。
箱根では9区を任されて3大駅伝デビュー、ここでは区間19位と苦しい走りになってしまいました。4年時、5千で14分31秒と大学ベストをマーク、全日本予選では2組21位とまずまずの走りを見せましたが、箱根予選ではチーム最下位の240位に沈み、なかなか安定して結果は残せず…それでも箱根では2年連続で9区を任されることに。結果は22位と区間最下位に沈んでしまいました。
久保田 直生・・・高校ベストは15分21秒、3年の箱根で初のメンバー入りを果たしています。4年時には5千で14分46秒、1万mで30分38秒、ハーフで65分17秒と大学ベストは全て4年時にマーク、箱根予選でもチーム9番手の148位とまずまずの走りを見せてくれました。ただ、箱根では2年連続のエントリーこそ果たしますが、残念ながら3大駅伝出場は叶いませんでした。
田中 佑弥・・・高校ベストは14分39秒、それが1年時には14分19秒をマークしています。1万mのベストである32分8秒、ハーフベストとなる64分50秒も全て1年時のタイムですね。箱根にも1年で唯一の出場を果たしたものの、7区最下位に終わっています。そして、この走りが3大駅伝・予選会通じても唯一の出場&エントリーとなってしまうんですよねえ。1年時の成長を考えると、2年目以降は姿さえあまり見せなかったのはもどかしかったですね。
ディスカッション
コメント一覧
この世代は前の花田監督がスカウトした最後の世代でしたね。
1年次から太田黒、田中選手が出てきましたが、田中選手は2年時以降は大怪我が多く、喘息との複合症で選手生命を絶たれてしまったのが非常に残念です。
太田黒選手は10年以上前の黎明期から非常に親交の深かった熊本・多良木高校出身で高校時代は800mでインターハイ入賞のスピードランナーでの加入でしたが、3回の箱根で廃校となる母校に勇気を与える走りは素晴らしいものがありましたね。その姿は地元のTVでも取り上げられたらしいです。
大森選手は高校時代3000m障害インターハイ入賞の実績を持ちロードでの急成長でインカレでも入賞するほどの世代屈指の実力者でしたが、3回の箱根は全て本調子で臨めなかったのが非常に惜しまれるところです。
他のランナーは高校時代5000m14分35秒以降と無名と上武大学の育成力でレギュラーまで伸びた選手でしたが、大学の地元である群馬県出身の久保田選手は1度箱根で見たかった選手です。
2年連続で箱根駅伝は最下位ではありましたが、太田黒選手を始め4人も実業団に進むことからも育成力が高く評価されていることが窺えます。
来年度も苦しいと予想されますが、何とか連続出場は繋げたいところですね。
田中は、1年時の苦しそうな走りがある意味印象的で…
太田黒、大森と主力となる選手が出てきたのは大きかったですよね。
この学年は選手が揃っているだけに、逆に抜けることによる影響も心配です。
来年度は、枠もまた元通りになるでしょうし、上武の連続出場、
個人的にはかなり不安です。。。
田中の1年時は7区ですよ
喘息持ちで発作が起きてしまって倒れそうになりながらも懸命に襷を繋げようとしたのは印象あります
ただ残念なことを言えば、上武の公式サイトで田中の名前が4年時になってから消えてしまったのは残念です
あらっ、修正しておきました。
この学年は2年時に大挙して成果をあげましたかね。今でも箱根予選6位で突破したのは驚きです…特に大田黒の躍進は素晴らしく彼の成長なしでは往路8位は厳しかったでしょう。
田中は4年になる前に辞めてしまったようです。箱根を走った時は7区で繰り上げになってしまいましたけど、喘息の発作が出て倒れそうになりながらも必死に繋ごうとしていたのが印象的でした。
2年時は、正直予選落ちの方が可能性が高いと思っていましたから。
田中はもう辞めてしまったんですね。
雑誌には載っていたので、取り上げたのですが…
ラストは本当に苦しそうですもんね。。。
この世代のエースは太田黒でしたね二区を二年連続で走りましたでも一番良かったのは三区を走った時かな?
準エース格の大森熊倉関稜
大森は本調子ではなかったみたいですね本来の実力が出せれば
熊倉は最終年走れなかったのが残念でした
関稜は山でとにかく活躍しましたね今年も走れれば計算ができたのですが
今年活躍した石井は準エース区間で見事な走り
関佑はエントリーすらされず復路で粘ってくれるのを期待してました
淵松下そして久保田 ちょっと物足りなかったような
田中は一年生で出ただけでしたね順調にいけば主力候補だったのに
太田黒は2年の箱根3区が最も良かったですね。
箱根予選での安定感はエースに相応しかったのでは。
他の選手は良かった時もあれば、悪かった時もあって
結構差が激しかったですね。
石井の4年時の走りは良かったですが~