2018年度 4年生特集 ~中央学院大学~
本日は中央学院大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で7人となっています。高校時代に実績のあった選手は決して多くは無かったですが、7人中6人が3大駅伝を経験していますし、着実に力をつけてきた選手が多い印象です。また、この4年間は一度も箱根シード落ちが無かったのも、素晴らしかったですよね。
名前 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
---|---|---|---|
市山 翼 | 14:13.72 | 29:04.74 | 1:03:31 |
廣 佳樹 | 14:03.47 | 29:08.46 | 1:03:50 |
福岡 海統 | 14:15.26 | 29:15.89 | 1:03:47 |
光武 洋 | 14:11.96 | 29:20.94 | 1:04:06 |
森田 智哉 | 14:08.10 | 29:22.43 | 1:05:42 |
樋口 陸 | 14:03.77 | 29:33.75 | |
釜谷 直樹 | 14:25.26 | 29:34.53 | 1:04:55 |
市山 翼・・・高校ベストは14分56秒、にもかかわらず、1年目の箱根からメンバー入りを果たしているんですよね。2年時も箱根で16人に入っていますが、どちらも出場は果たせていません。2年時はハーフで63分31秒、セカンドベストである63分39秒もマークしており、一躍長い距離で注目を集めることに。
すると3年時、関東インカレ2部ハーフで6位入賞と勝負レースで結果を残してきました。駅伝シーズンに入ると、全日本で3大駅伝デビューを果たし、5区6位と上々のデビュー戦となりました。勢いそのままに、初出場となった箱根ではいきなりエース区間の2区に抜擢されることに。しかし、さすがに2区は厳しかったのか区間17位という走りに留まっています。
4年時は5千で14分13秒、1万mでも29分4秒とチーム上位となるタイムをトラックでもマークしており、となると3大駅伝でも俄然期待が高まるところでしたが…全日本、箱根はともにエントリーされながら、出場はならず…4年時に3大駅伝を走れなかったのは残念でしたね。。。
廣 佳樹・・・高校ベストは14分34秒、一気に台頭してきたのは2年時でした。出雲で5区7位とまずまずの走りを見せると、全日本では6区8位、箱根でも8区13位と安定した走りを披露、3大駅伝フル出場を果たしています。3年時には5千で14分3秒、1万mで29分8秒といずれも大学ベストとなるタイムをトラックでマークしています。関東インカレ2部5000mでも10位に入っていますね。
すると、出雲では4区3位、全日本では3区8位、箱根では9区13位と2年連続の3大駅伝フル出場を果たすことに。そして、大崩れすることが無い安心できる走りを見せられるのは、やはり駅伝においては起用されやすいですよね。そして迎えた4年時、全日本ではエース区間の2区で10位とまずまずの走りを見せ、ハーフも63分50秒まで縮めてきたのですが…最後の箱根は市山同様にエントリー止まりで走れなかったのがやはり残念ですよね~
福岡 海統・・・高校ベストは14分45秒、2年の出雲で3大駅伝初エントリーを果たすと、全日本で3大駅伝デビュー、7区9位とまずまずの走りを見せています。その後、ハーフベストも63分47秒まで伸ばし、これが大学ベストとなっていますね。ただ、箱根はエントリー止まりで出場することは出来ず…
3年時には5千で14分15秒、1万mで29分15秒と大学ベストをいずれもマーク、出雲では最長区間の6区に抜擢されましたが、最後はふらふらになってしまい、6区14位という結果に終わっています。その後は全日本、箱根といずれもエントリーされていますし、4年時の全日本、箱根もメンバー入りを果たしてはいるのですが…いずれも出場することは叶わず、3年の出雲が最後の3大駅伝出場ということになってしまいました。
光武 洋・・・高校ベストは14分59秒、1年時にいきなりハーフで64分6秒をマークして注目を集めることに。しかし、その一方で3大駅伝にはなかなかエントリーされることは無く…初エントリーは、3年の箱根まで待つこととなりました。3年時には1万mで29分20秒のベスト、セカンドベストの29分25秒もマークするなど、着実にタイムを伸ばしてきました。
ただ、この時は出場が出来ず…4年時は5千で14分11秒のベストをマークするなど、3部門全てで決して悪くは無いタイムをマークしているのですが、4年時は3大駅伝のいずれもエントリーさえされることはなく、4年間で3大駅伝出場は叶いませんでした。
森田 智哉・・・高校ベストは14分12秒でこの学年トップ、1年目の4月から5千で14分8秒、1万mで29分22秒を叩き出したときは、大きな期待を抱いたのですが…まさかこのタイムが大学ベストとなってしまうとは。。。1年の全日本予選に出場して1組9位と上々のデビューを飾り、全日本にも出場して7区10位で走っています。出雲・箱根もエントリーされるなど、やはり期待は大きかったですよね。
ただ、その後は故障に悩まされ続け、3年時にハーフで65分42秒をマークしたのが最高タイム、3大駅伝にエントリーされることは、2年時以降はありませんでした。1年時の活躍を考えると、本当に残念ですよね。。。
樋口 陸・・・高校ベストは14分33秒、1年時に1万mで29分33秒と大学ベストとなるタイムをマークすると、全日本ではいきなりエース区間の2区に起用されてびっくりしましたが、ここで区間9位としっかりと一桁で走ったのはさすがですよね。すると、箱根では6区の山下りを任されて区間3位の爆走を見せ、さらに驚かしてくれました。
2年時には5千で14分3秒のベストをマーク、全日本予選で3組9位と好走、全日本では3区6位とこちらもまずまずの走りを見せると、2年連続の箱根6区では区間5位、前年度の走りは及ばずも安定した走りを見せてくれました。ただ、その後は故障などもあって苦しみましたよね。出雲は結局4年間エントリーもありませんでしたし、全日本も3年時は未エントリー、4年時はエントリー止まりでした。
それでも、3年の箱根で6区6位、4年の箱根では6区12位と初めて二桁順位となってしまいましたが、4年連続で特殊区間である6区を務めてくれたのはやはり大きかったですよね。チームの4年連続シードに貢献してくれました。
釜谷 直樹・・・高校ベストは14分51秒、2年時に5千で14分25秒と大学ベストをマーク、ハーフベストとなる64分55秒も2年時のものです。3年時には1万mで29分34秒の大学ベストをマークすると、箱根で初のエントリーを果たしました。すると4年時、全日本で新エース区間の7区に抜擢されたのにはびっくりしました。ここで区間12位で走っています。最後の箱根にも9区で出場を果たし、区間15位とやや苦しい走りでしたが、何とかシード圏内である9位は死守して10区へとタスキを繋いでくれました。
ディスカッション
コメント一覧
この学年はめっちゃ記録で優れてる人はいませんでしたがみんないぶし銀の働きで駅伝では何度もチームを救ってシード権を獲得しましたね中央学院の選手層の厚さもこの学年のおかげですね
あー、分かります。
中央学院らしいともいえるかもしれませんね。
エース格とはいかないけれど、チームに欠かせない選手ばかりでした。
いつも楽しく拝見しています。
情報量の多さ、また適格な情報発信には、いつも
驚いています。益々のご活躍(書き込み)を期待しています。
ありがとうございます。
モチベが続く限りは、何とか更新を続けていきたいと思います~
中央学院は、自分と同じ兵庫県出身者が多いので、応援しています。
(年齢は、ひと回り以上違いますが)森田君は母校の後輩なので、特に気になっていました。2年前、OB会に参加した際、監督さんが、「箱根で活躍するのは有馬の方だろう」と仰っていました。当時は「それはないだろう」と思っていましたが、ここまで的中するとは・・。3年でハーフを走った際、有馬君がTwitterで「森田さんが走っている。泣けた」と呟いていたくらい、腰が悪かったようです。
廣君も同じ兵庫県出身ということで、気になっていました。大学での活躍より、IHの3障決勝で、果敢に塩尻君について行ったのが印象に残っています。
因みに、この学年が高3時の兵庫県高校駅伝1区の結果は、
1位:森田(東播磨→中央学院)
2位:中園(報徳→東海)※当時2年
3位:堀尾(須磨学園→中央)
4位:坂東(津名→法政)
5位:加藤(西脇工業→駒澤)※当時1年
6位:廣(県西宮→中央学院)
7位:大濱(須磨友が丘→中央学院)※当時2年
でした(ここまでが31分切り)。何気に凄いメンバーですよね。
兵庫県はいつもハイレベルですが、
確かにその年の1区は凄いですね。
多くの選手が大学で活躍していますし~
それだけに、森田はやはり残念だったかなあ。。。