第95回(2019年)箱根駅伝 シード争い展望 ~今回も大激戦必至か~

ついに昨日、区間エントリーが発表され、箱根駅伝まで後3日に迫ってきました。今日はシード争いの展望について書いていきます。前回は10位と11位の差がわずかに14秒差、順大、駒澤、神奈川など上位進出も予想された大学がシード落ちをするなど、波乱の展開もありました。今回も、多くの大学がシード権を狙える大激戦となりそうです。

 

前回の予想でも3強と言われる神奈川はシード間違いなしと予想していましたが、思いっきり外れていますし、どうせ当たらないだろうと自虐的に予想していきます(笑)まず、3強と呼ばれる青学、東洋、東海のシード落ちはまず無いでしょう。エース、選手層、近年の実績は抜けていますしね。

 

ついで、前評判が高いのは全日本で4,5位に入った駒澤、帝京ですね。駒澤は箱根予選でのダントツトップ通過で大きく評価を高め、全日本予選では苦戦する区間もありながら3強に次ぐ4位に入っているのも頼もしいですね。区間エントリーも問題無さそうですし、余程のことが無い限りシード落ちは無いと思いますが、前年度はその余程のことが起きてシード落ち…気になるところです…

 

帝京は出雲・全日本ともに5位と好走、全日本では一時3位を走るなど素晴らしい走りを見せました。元来、出雲・全日本を苦手としていて、箱根の方が結果を残すことが多い帝京なだけに、期待は高まります。さらに、箱根の区間配置を見ても盤石に思えますし、過去最高順位も狙える戦力を考えても、シード落ちはさすがに無さそうかなあ。

 

前回の箱根シード校では、前回3位の早稲田が気になりますよね。出雲、全日本ともに散々な結果に終わり、区間配置を見ても万全では無いように思えるんですよね。箱根の早稲田は一味も二味も違うだけに、さすがにシードは獲得するとは思いますが、それでも下位でのシードかなあと思いますし、場合によってはシード落ちもあり得るのでは…

 

前回4位の日体大も全日本の走りを見る限りは、かなり厳しい戦いを強いられそうですよね。区間配置自体は悪く無さそうですが、前回と比べても戦力ダウンは大きいですし、今回は上位進出は難しそうで、こちらも獲得できたとしても下位でのシードになりそうなのでは。

 

前回6位の法政は、戦力が充実していますよね。エース区間の坂東はもちろん、5区に前回区間賞の青木がいるのが圧倒的なアドバンテージです。6区の佐藤を平地に下ろせるほど、6区の坪井も計算出来るようですし、今の選手層を考えると、3年連続のシード獲得の可能性は十分に高そうです。

 

前回7位の城西は荻久保の区間配置が気になるところですが…比較的順当な区間配置となっているんですよね。2区金子、5区服部と主要区間は十分に計算出来ますし、箱根で好走している選手も多いですからね。今回も十分にシードは狙えそうですね。

 

8位の拓殖も、万全の区間配置と言えそうですよね。前回の主力が多く残っていますし、2区のデレセ、5区の戸部、6区の硴野と重要区間が心配がいらないのも心強いです。2年生の台頭でつなぎ区間も心配はグッと減っていますし、箱根連続シードも十分期待出来そう。

 

10位の中央学院は、今年度の足並みが揃っていないのが気になりますよね。全日本も近年ではワーストに近い走りでしたし…今回は1区の川村、2区の高橋と順当なエントリーも、気になるのは5区の高砂ですよね。ここでしっかりと走ればグッとシード権が近づくのですが…現状はシード争いの1校という印象かなあ。

 

日大は1区横山、2区ワンブィは非常に楽しみですし、阿部の走る区間も計算出来ますが、他の区間となると、やはり戦力的には厳しそうかなあ。全日本も戦術の3人以外は散々な結果でしたし。。。箱根シードはちょっと遠そうです。

 

順大は、往路が隙の無い布陣が組めていますし、2区塩尻、5区山田攻は非常に強力ですよね。上位に入ってくる可能性も高そう。その一方で、復路は当日変更を考慮しても、不安は否めないですね。シード権を争う大学の1校だとは思いますが、シード確実とまではいかないかなあ。

 

神大は、1区山藤、2区越川のダブルエースは楽しみですが、5区、6区もまだ未知数ですし…前年度と比べても最も戦力ダウンが大きい1校というのが気になりますよね。全日本も全体的にもう一歩という感じでしたし、今回は、箱根シードはちょっと厳しそうな気が…

 

國學院大學は、1区藤木、2区土方、5区浦野と個人的には予想外の区間配置だったのですが、これはこれで面白そうですよね。ずっと苦しんできた山もかつてないほどの期待値ですし、復路も4年生で固めるとなれば、久しぶりの箱根シードも狙えそうかなあと。

 

明治は、2区中島が最大のポイントですかね。このまま走ることとなれば、それだけ期待出来るということですしね。つなぎ区間にも28分台を起用出来るであろう選手層も楽しみですよね。10区の坂口がシード獲得のゴールを切れば感動的なのですが…シードを争う1校だとは思いますが、最近の走りを見る限りはまだまだ不安はぬぐえないかなあ。

 

東京国際は、1区タイタスがやはり楽しみですよね。出来れば、ハイペースにして他との差を大きくつけたいところですよね。山はまだ未知数な部分もありますすが、各区間で隙の無いエントリーとなりそうですね。過去最高順位の更新は十分に狙えそうではありますが、箱根シードとなるとまだ遠そうかなあ。

 

大東大は、2区のエース川澄を始め、主要区間は順当なエントリーと言えそうですよね。ただ、箱根予選では全体的に奮わなかったのはやはり心配ですよね。山もまだ未知数ではありますし…前回の箱根の走りを見ても、シード争いに絡んでくることはあっても、ちょっとシードは遠そうかなあ。

 

中央は、2区堀尾は順当も、補欠に有力選手がごろっと残っているのが気になりますよね。こういう時は、主力が走れないことも多いのが不安です。最初から4枚替え前提ならば、まだ納得なのですが。主要区間を誰が走るのか分からないのが、また予想しづらいですが。。。箱根予選での下位通過と区間配置を見る限りは、ちょっとシード獲得となると、まだ厳しそうか。

 

国士舘は、1区住吉、2区ヴィンセントのダブルエースは強力で、2区終了時では、ここ最近でも過去トップクラスの位置でのタスキ渡しが期待出来そうなのが頼もしいですよね。ここ最近はブービーか最下位が続いていて、そこからの脱出は狙えるとは思いますが、箱根シードとなると、まだまだ遠そうですよね。。。

 

山梨学院は、2区ニャイロ、3区永戸と順当な区間配置だったとしても、シード争いはなかなかに厳しそうですが、さらにニャイロのコンディションが不安となると、ますます絶望的になりますよね。。。前回の箱根や箱根予選の走りを見ても、前回の箱根順位を上回れば、まずまずとさえ思ってしまう…

 

上武は、区間配置はちょっと意外でしたが、エース太田黒が2区など面白そうな区間配置でもありますよね。4年生にも頼りすぎることは無さそうですし…それでも、箱根シードを狙うという点では、さすがに戦力的にはまだ厳しすぎますよね。箱根予選最下位通過から少しでも順位を上げたいところですが。。。

 

前回の箱根シード校から、今回は明らかにシードは無理だろうという大学は見当たらないんですよね。それに加えて、前回のシード落ち校からも箱根予選での1~5位、駒澤、順大、神大、國學院、明治など新たにシードを獲得しそうな大学がずらっと揃っていて…シード争いは本当に熾烈となりそうですよね。

 

当たらないであろう予想としては…前回の箱根シード校での中で、今年度噛み合っていない日体大と中央学院が厳しそうなので…そこに駒澤と國學院が入ってくるとしてみます。もちろん優勝争いも楽しみですが、箱根でシードを取れるかどうかによって、もう夏合宿から3大駅伝全てに大きな影響を与えますし、今回もハイレベルかつ熾烈なシード争いを見たいです!!