青山学院大学 2018年 出雲、全日本結果&箱根に向けて

2018年12月1日

続いては青山学院大学について、出雲、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲は1区から一度もトップを譲らずに完全優勝、全日本は1~6区までは2位、エース区間の7区で逆転しての優勝で2冠達成、3冠&5連覇に向けて視界良好です。

 

出雲振り返り

1区の橋詰が区間賞と最高のスタート、まだ3年の出雲しか3大駅伝の経験はありませんでしたが、持ちタイムはいずれもチームトップクラスですし、走力は抜群ですからね~2区の鈴木も区間賞でトップを堅守、これまで3度の3大駅伝出場でいずれも主要区間を走っている鈴木を最短区間の2区に起用出来る青学の選手層ですよね。

 

3区の森田も区間2位、5度目の3大駅伝出場で全て区間3位以内という安定感、うち1度が前回の箱根2区区間賞、エースの安定感がここでも光りました。4区の吉田圭は3大駅伝デビューでしたが、区間賞の走り、青学は実績のある選手ももちろんですが、3大駅伝デビューの選手も外すことが無いのが凄いですよね。それだけ選手層が厚いということか…

 

5区の生方も区間2位、こちらも3大駅伝デビュー組です。1500mのスピードは抜群ですが、1万mでも結果を残してきており、駅伝でも好走を見せました。6区の竹石は一時は東洋に迫られましたが、前半抑えて後半上げる先頭を走る選手の走り、きっちりと区間2位で走り、優勝のゴールテープを切りました。

 

全日本振り返り

1区を任された小野田が区間3位と上々のスタート、優勝を争うライバルと目された東洋や東海を上回る走りですから上出来でしょう。これで3大駅伝は7度の出場で全て区間3位以内という素晴らしい走りです。続く2区の橋詰は区間5位とまずまずも、出雲の走りからすればもう一歩といったところですかね。

 

3区の鈴木も区間3位ではありますが、トップを走る東海とは差をつけられてしまうことに。こちらもやや物足りなかったかなあ。しかし、4区の林が区間2位の走りで前との差を縮めると、5区の吉田祐、6区の吉田圭とダブル吉田が連続区間賞で東海との差を大きく縮めます。

 

林は箱根7区の区間記録保持者、それ以来の3大駅伝出場ですが、やはり力がありますよね。吉田祐は3大駅伝デビューでしたが、これまたいきなり区間賞…確かに全カレ1万mで3位に入る実力者ではありますが、本当に出る選手が揃って好走を見せますね。。。吉田圭は出雲に続いての区間賞、両方で区間賞を獲得したのは吉田圭だけですね。あっという間に主力の仲間入りを果たしました。

 

そして勝負を分けた7区、エースの森田が区間2位の快走、出雲に続き、エース区間で留学生以外には負けない安定の強さを見せました。ここで東海が失速したこともあり、優勝を決定づける走りに。MVPも獲得する走りでした。8区の梶谷も区間3位でまとめ、優勝のゴールテープを切ることとなりました。

 

出雲が区間賞3つ、区間2位が3つという完ぺきなレースでしたが、全日本も区間賞が2つを含む区間3位以内が7区間ですから、全く隙が無いですよね。正直、箱根に比べれば出雲・全日本はもっと苦戦するかと思ったのですが、そんなことはありませんでした。。。

 

箱根に向けて

箱根では4連覇中の絶対王者、5連覇を目指すことになりますが、死角は無いですね。。。これまで4連覇を果たしたとき以上に盤石な気がします。エース区間である2区には区間賞を獲得している森田がおり、山登りの5区は前回5位、そこからさらに力をつけている竹石がいますし、6区は3年連続区間2位以内、前回は区間賞を獲得している小野田が君臨とエース区間、特殊区間は盤石。

 

さらに前回往路を走った鈴木、梶谷の他、出雲・全日本で主要区間を走った橋詰、連続区間賞の吉田圭、箱根7区区間記録保持者の林ら往路で十分に計算できる選手が揃っています。ここまで名前の挙がった選手が何人か復路に回り、さらに前回10区2位の橋間も控えます。

 

それだけでも驚異ですが、、、3年ならば全日本区間賞の吉田祐が長い距離も問題無いですし、2年ならば1万mで28分49秒、ハーフで63分13秒の岩見が大幅にタイムを縮めて名乗りを上げ、出雲経験者の神林も着実にタイムを縮めてきています。さらに、1年生では飯田がハーフで63分39秒の好走、湯原が1万mで28分53秒をマークするなど、虎視眈々と箱根出場を狙っています。

 

4年生中心のチームでありながら、各学年に有力選手が複数人おり、選手層の厚さ、エース区間、山への対応のいずれも全大学を見渡してもトップと言えるのでは…今回の箱根で青学が負ける姿はちょっと想像出来ないですね…圧倒的な優勝候補として臨む箱根で2度目の3冠&5連覇の偉業を達成するのか、要注目です!!

 

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