2018年 トラックシーズン振り返り ~駒澤大学~

トラックシーズンの大学ごとの振り返り、続いては駒澤大学について見ていきます。昨年度は全日本こそ4位と好成績を収めたものの、箱根では往路での出遅れが響いて総合12位、まさかのシード落ちとなってしまいました。そして迎えた今年度、自己ベストを出す選手が多く、ポイント化したところ、25大学中トップとなっています。

 

※自己ベスト更新を以下のルールでポイント化しております。更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点になります。

 

5000m:13点(3~5位、9位、10位)

新たに13分台ランナーとなった選手が3人、13分55秒の山下、小島、13分57秒の片西がそれぞれチーム3~5番手にランクしています。3人とも、2018年に入ってから3部門全てでベストをマークするなど好調です。既にエースとなった片西はともかく、スタミナタイプの印象である山下、昨年度はあまり姿も見せなかった小島が13分台を出すまでになってきたのは収穫ですね。

 

さらに、伊東が14分5秒で9番手、伊勢が14分9秒で10番手のベストとなり、トップ10のうち5人がベストを更新することに。伊東もここにきてベスト連発と好調、駅伝デビューも近そうです。伊東、伊勢ともに1万mでもベストを出しており、5人ともが5千、1万mのベストを出しているのは良いですね。

 

ただ、他にDB登録されていてベストを出した選手はおらず、セカンドベストを見ても、ベスト連発となった小島くらいなんですよね~良かった選手とそうでなかった選手の差が大きかったのと、関東インカレでも活躍した選手があまりいなかったのは気がかりかなあ。。。新戦力の台頭は大きいですが、その一方で経験不足も否めませんしね。

 

10000m:19点(1位、4~6位、8~10位)

28分38秒のベストを叩き出してチームトップとなったエースの片西を筆頭に、29分6秒の伊東、29分10秒の堀合、山下がチーム4~6番手に入った他、白頭が29分14秒、小原が29分18秒、伊勢が29分21秒でチーム8~10番手とトップ10のうち7人が自己ベストを更新と大盛況のトラックシーズンとなりました。

 

ただ、ここ数年の駒澤はあまりにも1万mを走る機会が少なかったですからね~主力+アルファ程度しか走っていませんし…それが今年度は初の1万mとなった堀合、物江やずっと30分台のベストだった伊勢などが揃って走ったこともあり、自己ベストを出すのもある意味順当かなあ。

 

片西のベストも29分30秒ととても実力通りのタイムとは言えませんでしたし、28分38秒も妥当ですよね。14分1桁に続いて、29分1桁のベストを出した4番手になった伊東が5千同様に目を引きますね。小原も29分18秒とベストを9秒更新した他、小島もトップ10圏外ですが、29分39秒のベスト。

 

小原は関東インカレでも上々の走りを見せていますし、伊東、小島、小原と2年生の活躍が光りますね。それだけに、昨年度の出雲・全日本にも出場した加藤がずっと姿を見せないのが気がかりですね~高校ベストがトップ2の加藤、吉村がさらに台頭してくれば、さらに質・量ともに揃う学年になりそうですが。

 

堀合も4年にしてようやく走った1万mで29分10秒は上々、山下も同タイムと箱根で主要区間を走った選手もさすがの走り。さらに、白頭、伊勢といった4年生もトップ10でのベストと上級生も負けてはいません。4年生では、やはり下が奮わないのが気がかり…このままでは3大駅伝出場も厳しくなってしまうのでは?と不安になってしまいます。

 

トップ10圏外でも他に大聖が29分45秒、30分10秒の物江、大坪もともにベストとやはり多くの選手がベストを出した駒澤、トラックシーズンは良い流れできていたのでは?となると、気になるのは駅伝シーズン。

 

出雲は出場出来ず、全日本はシードでの出場となりますが、箱根予選→全日本という流れは気になりますよね。さすがに箱根予選は心配無いとは思いますし、前回出場した時と同様にトップ通過も期待したいところ。

 

一方で全日本はずっとシードを獲得し続けていますが、前回シード落ちした時も箱根予選後の全日本でしたし、今回も厳しい戦いになりそうかなあ。ただ、今後を見据えても、箱根シード落ちした後の駅伝でどういう結果を残すのかは大事になってくると思いますし、ベスト連発の勢いのまま、3大駅伝でも活躍を期待したいです!!

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