全日本予選観戦記(2018/06/30) 大学別レース結果(11~20位)

本日は残りの10大学、全日本予選で11~20位だった大学について、それぞれ簡単に走りを振り返ります~前回の全日本に出場した大学のうち、最も低い順位だったのがエースを欠いた11位の山梨学院でしたし、中央の途中棄権を除いては大きな波乱は無かったとも言えるのかなあ…

 

11位:山梨学院大学

勝負にたらればが無いことは重々承知していますが、ニャイロを故障で欠いた山梨学院、痛すぎましたね。。。選手層がグッと薄くなってしまった今年度でのニャイロ離脱でしたから…それでもよく粘ったと思います。1組11位の宮地、2組5位の久保、3組5位の出木場、4組9位の永戸と4組とも上位で走る選手が出てきたのが、まずは良かったですね。

 

3大駅伝未経験の宮地、出木場もまだ勝負レースでは好走と呼べる走りを見せていないだけに、戦力の底上げを感じました。その一方で、3人が30位以下に沈んでしまったのが痛かったですね。唯一2年生以下で出場した齋藤も2組31位でしたし、来年度以降を見据えても不安の残る結果に。最終組の清水が38位だったのはしょうがないのかなあという気も…本来は中距離の選手ですからねえ。箱根予選に向けては、まだまだ新たな選手の台頭が求められそうです。

 

12位:国士舘大学

1,2組の4人のうち、3人が35位以下に沈んでしまってはちょっと、出場権争いに絡むのは難しいですよね。個人的に安定している印象だった1組の鼡田も38位に沈んだのはちょっと意外でした。。。その一方で収穫がいくつもありました。1組6位で走った藤江はさすが主力の1人。

 

そして、故障していた日本人エースの住吉が一時は先頭を引っ張るなど積極的な走りを見せて2位、復活の走りを見せてくれたのは今後のチームにとっても大きそうです。そして、留学生ながら1年時は勝負レースでことごとく苦しんでいたギトンガが最終組で7位と好走、ヴィンセントに負けじと力をつけてきたのが頼もしいですね。今後に向けても、課題と収穫が見つかったレースとなったのでは。

 

13位:創価大学

通過争いに絡んできてもおかしくないかなあ?と思っていた創価大学でしたが、こちらも1,2組の4人中3人が30位台と大きく出遅れてしまったのが、響きました。最も良かったのが石津も1組29位ですからね。その一方で3組では米満が9位、鈴木大が11位と揃って好走を見せているだけに、主力とそれ以外の戦力差というのがちょっと気になる状況。

 

米満は1年時から好走していましたが、鈴木大は走るたびに自己ベストを更新し、勝負レースでも結果を残せるようになってきたのが心強いですね。あっという間に主力の一角を占める存在となりそう。最終組はムイルが8位に留まったのはちょっと物足りなかったかなあ。組トップ争いを繰り広げる1人だと思っていただけに。

 

一方の作田は33位と苦戦。28分台のベストを持ち、全日本予選でも安定した走りを見せていましたが、それでもやはり最終組は難しかったか。。。

 

14位:東京国際大学

エースのタイタスを欠くこととなった東国大、この時点で通過は非常に厳しくなり、後はどこまで戦えるかというところでしたが…3、4組を走った4人が奇しくも29~32位の間に1人ずつ並ぶという珍しい結果に…3,4組がいずれも30位前後ではさすがに厳しいですよね。

 

2組を走った真船が13位、伊藤が16位で走っていますが、本来であればこの二人が最終組を走ってほしい選手、相沢、佐伯に任せるのはまだ荷が重いですよね。。。1組を走った渡邊が30位に沈んでしまったのも意外かつ残念。こちらも箱根連続出場に向けては、不安の残る結果に・・・

 

15位:東京農業大学

前回は出場さえ出来なかったことを考えれば、15位というのはまずまずの結果といえるのでは。正直、もっと苦戦してもおかしくないと思っていました。エースの小山が最終組で12位と上々の走りを見せるのは計算通りとしても、1組16位だった鈴木、3組16位だった加藤なども頑張りました。

 

2組24位だった金子、25位だった西野もまずまずの走りでしたが、3組では主力の1人である瀬戸口が37位、最終組に抜擢された工藤は最下位に沈んでしまい、洗礼を浴びることに…チームとしては力をつけてきている印象ですが、まだまだ小山に次いで計算出来る選手の確立とまではいっておらず、やはり箱根予選も厳しい戦いを強いられそうかなあ。。。

 

16位:筑波大学

筑波も16位という順位はまずまずなのでは。組20位以内で走る選手がいなかったのは残念でしたが、6人が20位台で走ったことは収穫といえるのでは。特に最終組では2年の相馬が23位と上々の走りを見せていますし、3組も吉成が28位、西が29位と20位台でまとめています。

 

博士課程の吉成、修士の才記らが走っているのも筑波ならではという感じですよね~前回は早い段階で遅れてくる選手が多かった印象ですが、今回は1組から粘れていた印象です。実際、1組も川瀬が23位、金丸も28位で走っていますしね~

 

17位:上武大学

1組に回った時点で厳しいとは思っていましたが、エースの太田黒が33位、橋立も39位という苦しすぎるスタートに。その後も20位以内で走る選手がいなかったのはさすがに寂しかったかなあ。その一方で、最終組では佐々木が22位、大森が27位とまずまずの走りを見せたのは収穫かなあ。特に佐々木は1万mのベストが30分台ということを考えても上出来ですよね。

 

他にも松下が2組21位、岡山が3組25位で走っていますね~ただ、30位台が3人だったのは、前回に比べれば収穫とも言えますが…やはりチームとしてもなかなか浮上のきっかけを掴められていないのもまた事実、今回の走りを少しでも今後に活かしていきたいところですが・・・

 

18位:亜細亜大学

最下位こそ免れたものの、17位の上武とは2分36秒もの大差がついています。これは各順位ごとの差では最も大きいことに。1組を走った古川が27位、3組を走った上土井が20位、最終組を走った米井が20位とエース格が揃って結果を残しているんですよね。やはり、関東インカレにも出場するような主力たちは全日本予選でもきっちりとまとめるだけの力があるということ。

 

その一方で横田が2組40位、森木が3組40位、田崎が4組39位と2人が最下位、1人がブービーでは総合順位も上がらないですよね。序盤から集団後方に位置しており、さらに早い段階でも集団から零れ落ちてしまうという状況を考えても、やはり力不足は否めず…箱根予選もまだまだ厳しい状況と言わざるを得ないかなあ。

 

19位:専修大学

最下位に沈んでしまった専修大学。1組は佐藤が26位、ルーキーの南が31位で走っていたのですが…まさか8人のうちでこの2人が組順位としてトップ2を占めることになるとは思いませんでした。2組は塚原36位、服部が39位、3組は小林36位、川平38位、4組は島田34位、長谷川が37位と最下位こそなかったものの、34~39位の間に6人が揃うことになるとは…

 

特にエースの長谷川は序盤はいい位置につけていたと思ったのですが、まさかここまで下位に沈んでしまうとは…長谷川の失敗レース、久しぶりに見た気がします。前回の箱根以来…?特に3年生になってからは抜群の安定感を見せていたのですが。実績のある川平も下位に沈み、今回は散々な結果となりましたね。。。今後、浮上出来るか非常に不安です・・・

 

棄権:中央大学

1組で二人ともいい位置につけていたと思っていたのですが、関口が遅れてしまってから苦しく、そして先日も記載の通りまさかの途中棄権となってしまいました。一方の安永は1組13位と上々の走り、勝負レースで結果を残したのは大きいですね。モチベーションの維持が難しい2組以降、走る選手も大変ですよね。。。

 

舟津は最初こそいいペースで先頭を引っ張りましたが、その後はずるずると下がってしまい2組23位、ちょっとレース前から集中出来ていないように見えました。まあ、しょうがないですが…一方で1万mで30分30オーバーの大森が15位で走ったのはこちらも収穫かなあ。3組も加井、池田の2年生コンビが先頭付近を走る積極的な走りを見せていましたが。加井が24位、池田が26位とその後はやや遅れてしまいましたが…

 

最終組も中山が19位、堀尾が31位ということで、本来の力からすればもっと走れたのかなあと思いつつ、あの状況では仕方ないかなあとも思いつつ…本当にここ数年、チーム力は上がっていると思うのですが、噛み合わない状況が続いています。今回の全日本予選突破を飛躍のきっかけにして欲しいと思ったのですが…有力新入生が加わっている状況の中、早く立て直してほしい。。。

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