全日本予選観戦記(2018/06/30) 大学別レース結果(1~10位)

昨日は組ごとに全日本予選を振り返りましたが、そうするとどうしても先頭を引っ張ったり、上位でゴールするなど目立った選手が中心になってしまいますからね。今日は1~10位だった10大学それぞれについて、簡単に走りを振り返ります~

 

1位:法政大学

強かったです。観戦していると、法政の姿がずっと上位にあった印象でした。全8人中6人が組6位以内ですからね。1組の坪井、増田といった経験の浅い選手がどうかなあ?と思いきや、4,5位ですからまさに盤石です。

 

しいて気になる点を挙げるとすれば、3組で35位に沈んでしまった土井、なかなか勝負レースで結果を残せていないのが気がかり。後は8人中6人が3年生、残り2人が4年生ということで、今後を見据えるとちょっと…というくらいでしょうか?3組トップの坂東、4組4位の佐藤、6位の青木を中心に本選でもシード争い出来る戦力だと思います。

 

2位:國學院大學

前回の3位を上回る2位通過、こちらも総合力、エース力ともに見せました。8人中6人が10位以内という素晴らしい安定感、最も悪かった組順位も3組22位だった江島ですからね~エース格の青木、浦野、土方がきっちりと後半の組をまとめた一方、長谷、小中、茂原といった経験の浅い選手も10位以内で走ってしまうのですから…

 

こちらも安定の通過ですよね。トップともわずかに12秒差ですし、総合力・エース力ともにこの2校が際立っていたかなあ。これだけ選手が揃って結果を出したのは収穫ですし、本選でも十分に期待出来そうです。

 

3位:城西大学

エースの金子を欠いて苦しいかと思いましたが、とんでもなかったですね。1組3位の服部はともかく、鈴木が3組3位で走ったのにはびっくりしました。実績は箱根予選で240位くらいしかなかったはずなのですが…一気に伸びてきたのかなあ?さらに、最終組も大石が13位はそのくらいで走ってもおかしくないと思っていましたが、荻久保がさらに上回る11位で走ってしまうとは…

 

最終組、二人そろって先頭集団に喰らいついていたのが印象的でした。荻久保も前回は1組27位という走りだったのに。。。箱根でシードを獲得して以降、どんどん選手が力をつけていっているような…これでいて、ベストメンバーではないというのが、今後にますます期待を高める結果となりました。

 

4位:明治大学

坂口が1組、中島が補欠に回った時は正直厳しいかと思いましたが…望外の上位通過でした。坂口はずっと集団の後方で何とか遅れずについていくという状況でしたので、ギリギリ合わせてきたという状況でしたね。そんな中、角出が7位と粘りました。1~4組全てで1桁順位の選手が出た一方、最も悪くても4組25位の前田瞬ですからね。誰一人大崩れしなかったのも大きかったです。

 

そんな中でも際立ったのは、やはり初1万mとは思えない安定した走りで3組6位に入ったルーキーの鈴木、当然のように先頭集団に最後までついていき、ラストの切れ味も見せた4組2位の阿部の二人ですかねえ。1年前は3組32位に沈んだのですが…この1年間の成長ぶり、あっという間に大学トップクラスランナーへと上り詰めましたね。本戦ではベストメンバー、ベストコンディションで見てみたいものです。

 

5位:帝京大学

1組でルーキーの遠藤がトップ、2組で岩佐がトップと2連続トップになった時はさすが帝京という走りだったのですが…後半がちょっといまいちでしたかねえ。特に3組30位だった吉野は苦しい走りになってしまい…最終組も島貫の16位はまずまずも畔上が21位というのは物足りないですよね~

 

トップ通過も狙えると思ってたのですが、結局は例年通りの安定の5位通過、まあ予選会は通過出来れば何位でも問題無いとも言えますが、ちょっと本戦に向けては気になる結果となりました。全日本ではエースの走りというのがチームの命運を左右してきますしね~

 

6位:日本体育大学

前回はまさかの予選落ち、今回は前回よりもさらに戦力的には苦しいと思っていましたが、1~3組はいずれも1桁順位&10位台という安定感抜群の走りを見せてくれました。1~3組を走った6人中4人が3大駅伝・予選会通じて初出場なのですが。。。そういう選手がしっかりと走るのが日体大の強さですかね~

 

苦しいと思われていた2年生も2組2位の岩室、3組10位の池田ときっちりと戦力になってきていますし、さすがの育成力…最終組で山口が24位、中川が28位と揃って奮わなかったのは残念でしたが、3組までの貯金が大きかったです。ただ、本戦となると、エース区間で不安が残るかなあ。

 

7位:順天堂大学

1組からずっと通過圏内でレースを進め、1~3組は一桁順位で走っているものの、もう一人がいずれも20位台と揃って好走する組がないのがもどかしかったですね。観戦していても、良く分かりましたし…1組9位の吉岡、2組6位の野田、3組8位の藤曲はいずれも上々の走りでしたし、特に藤曲が3組でここまでの走りを見せるとは思いませんでした。

 

その一方で最終組では難波が最初の数周で2番目に遅れてしまった時はもう通過は無理だとあきらめていたのですが…最終的に36位、トップとも2分40秒もの大差をつけられていますからね。しかし、塩尻がトップと2秒差の3位に入ったことで、結果としては何とか通過圏内を守ったのにはびっくりしました。さすがは塩尻…本当に外さない頼りになる選手です。

 

8位:日本大学

予選通過校の中でも正直最もびっくりしたのがこの日大でした。いくらワンブィが組トップで走ったとしても、チームとしては厳しいと思っていたのですが。。。1組は積極的な走りを見せた加藤が34位に沈むも、阿部は何とか12位でまとめることに。2組7位だった野田啓の走りも大きかったですが、個人的には苦戦が予想された3組で武田が17位、松木も19位と揃って20位以内で走ったのが大きかったかなあ。特に松木は3組では苦しいと思っていただけに、、、

 

最終組を1年の北野に託すのもどうなんだろう?と思いましたが…結果は32位、ワンブィとも2分10秒もの差をつけられていますから、タイム・順位ともに良い走りだったとは言えないですが、1年生がよく大役を務めてくれたと思います。本線に向けてもワンブィが走るであろう8区にどうつなぐかですよね。1年生の走りも楽しみです。

 

9位:拓殖大学

予選落ちした大学で最も意外だったのは拓殖大学かなあ。万全のオーダーのように思えたのですが、1組から硴野が37位と大きく出遅れてしまったのがまず痛かったですね。。。2,3組は大崩れする選手はおらず、30位台はいませんでしたが、一方で1桁順位が誰もおらず…稼ぐ選手というのが出てきませんでした。

 

となると、最終組で稼ぎたいところでしたが、デレセは序盤アクシデント?があったのか遅れてしまい、その後も上位に顔を出さずに15位どまり…馬場も17位でまとめたものの、8位の日大に37秒差をつけられてしまいました。主要区間も走れる選手が揃うだけに、拓大は本戦でも面白いかと思っていたのですが、残念です。。

 

10位:大東文化大学

予選会ではずっと粘り強い走りを全日本でも箱根でも見せていた大東大ですが、今回はあと一歩及ばず…1組、2組はともに20位前後と粘り強い走りを見せていましたが、3組が齋藤が14位に対して新井がまさかの39位…前回は3組2位と上から2番目で走っている選手が、今回は下から2番目ですからね…これで通過が絶望的になってしまいました。新井は実力者ですが、たまに力を発揮できないことが…

 

最終組の奈良、川澄の3年生コンビはともに10位台で粘れていただけに、余計に3組の走りが悔しいものとなってしまいました。比較的安定した走りは見せていたものの、1桁順位が誰もいなかったのはちょっと寂しかったですね~箱根予選に向けては、やはりエース格の走りが大事になってきそう。

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