新年度持ちタイム遷移(2018) ~1万m~
続いては、1万mの上位10人の平均持ちタイムにおいて、3月31日時点と4月1日時点、つまり4年生が卒業し、新入生が加わったことによって、どれだけタイムが変動したかを見ていきます。1万mは大学生は走る機会が多い一方、高校生は一部の記録会や高校選抜などでしか走らないですからね。卒業生の影響を測るうえで目安になるかと。
大学名 | 2018年3月31日 | 2018年4月1日 | 差分 | ||
駒澤大学 | 9位 | 29:07.90 | 21位 | 29:31.51 | 23.61 |
大東文化大学 | 14位 | 29:10.05 | 19位 | 29:29.80 | 19.75 |
神奈川大学 | 5位 | 29:01.49 | 12位 | 29:20.95 | 19.46 |
山梨学院大学 | 7位 | 29:06.32 | 17位 | 29:25.53 | 19.21 |
東京国際大学 | 17位 | 29:13.44 | 20位 | 29:31.05 | 17.61 |
日本体育大学 | 4位 | 28:59.25 | 9位 | 29:16.34 | 17.09 |
青山学院大学 | 2位 | 28:46.94 | 2位 | 29:03.58 | 16.64 |
専修大学 | 20位 | 29:18.98 | 23位 | 29:33.35 | 14.37 |
早稲田大学 | 12位 | 29:09.37 | 15位 | 29:23.62 | 14.25 |
順天堂大学 | 3位 | 28:58.81 | 7位 | 29:12.77 | 13.96 |
上武大学 | 25位 | 29:38.84 | 25位 | 29:52.71 | 13.87 |
城西大学 | 8位 | 29:06.98 | 11位 | 29:20.24 | 13.26 |
国士舘大学 | 23位 | 29:26.10 | 24位 | 29:36.72 | 10.62 |
國學院大學 | 19位 | 29:17.25 | 18位 | 29:26.69 | 9.44 |
東洋大学 | 6位 | 29:02.11 | 4位 | 29:10.73 | 8.62 |
拓殖大学 | 18位 | 29:14.96 | 13位 | 29:22.61 | 7.65 |
創価大学 | 15位 | 29:11.30 | 10位 | 29:18.50 | 7.20 |
東京農業大学 | 24位 | 29:26.70 | 22位 | 29:31.99 | 5.29 |
東海大学 | 1位 | 28:37.22 | 1位 | 28:42.45 | 5.23 |
日本大学 | 21位 | 29:19.70 | 14位 | 29:23.35 | 3.65 |
中央学院大学 | 9位 | 29:07.90 | 5位 | 29:11.52 | 3.62 |
明治大学 | 11位 | 29:08.00 | 6位 | 29:11.56 | 3.56 |
法政大学 | 22位 | 29:22.16 | 16位 | 29:24.18 | 2.02 |
帝京大学 | 16位 | 29:12.22 | 8位 | 29:14.17 | 1.95 |
中央大学 | 13位 | 29:09.70 | 3位 | 29:10.64 | 0.94 |
原世代の抜けた大東大、健吾世代が抜けた神奈川大、都大路優勝世代が抜けた山梨学院大と2~4位は順当に主力が多数抜けた大学が占めているのですが、それらの大学を上回って1位だったのは、駒澤大学となります。もちろん、工藤、高本ら持ちタイム上位の選手が抜けた穴も大きいのですが、それ以上に主要大学の中でも最も1万mを走らない大学と言っていいのかも…
主力の新4年生を見ても、片西が29分30秒、伊勢が30分台、堀合、物江は1万mを走っていませんからね。単純に大幅な戦力ダウンとは言えなそうです。5番手の東国大はやはりスタンレイ卒業の影響が大きく、6番手の日体大も小町世代が抜けているわけですから、やはり穴は大きいですよね。感覚的には、山梨学院、神奈川大学、次いで大東大、日体大あたりが4年生卒業の穴が大きいと思っていたので、データ上にも表れてきていますね。
7番手の青山学院は、確かに28分前半から30秒前後のベストを持つ田村、下田、中村祐らが抜けたわけですから、一気にタイムは下がりますよね。それでも2位をキープしてはいますが…ただ、何でしょう。これだけタイムが下がっても、まだまだ恐ろしい気が…8番手の専修はいわゆるたたき上げのチーム、やはり5千に比べると、1万mの方が4年生卒業による影響は小さくなりますね。
9番手に早稲田と5千mでは逆にタイムを縮めてきた大学が入っています。4年生はいずれも29分前半のタイムを持つ選手も多かったですし、選手層が厚いとは言えないだけに、影響は大きめかなあ。期待の新入生たちが長い距離にもスムーズに対応してくれれば、ダメージも抑えられそう。10番手の順大は3月に野田、橋本、清水らが好タイムを連発したことで、まだ下げ幅は少なくてこの位置と4年生の影響の大きさが分かります。
11番手に上武、下げ幅は中程度とはいえ、持ちタイムは最下位で変わらず…ここから少しでも順位を上げていきたいところですね。12番手の城西は28分30秒台を持つ菅に29分10秒台で選手も揃っていましたから、やはりこのくらいは下げてしまうか…13番手の国士舘も24位に…新留学生のヴィンセントが1万mでどんな走りを見せるのか楽しみ。
14番手の國學院は28分台の向を筆頭に多くの選手が抜けましたが、29分台の選手が多く層の厚さもあって、タイム上はそこまで下げていないですね。15番手の東洋も6位→4位と安定の順位、箱根でも下級生が活躍していましたし、まだまだタイムは伸ばせそうです。
16番手の拓殖、17番手の創価など下級生が1万mでグッとタイムを縮めてきた大学は、4年生卒業の影響も抑えられていますね。18番手の東農大は4年生があまり1万mでタイムを持っていなかったことも影響しているか…19番手に東海とここでも影響は少な目…唯一の28分台でダントツトップですからね。タイム上、東海大優位なのは揺るがないですね。
20番手の日大は個人的にはちょっと意外でしたが…2,3年生が29分30秒前後で固まっている他、ルーキーの八重畑が早速8位に入ってきているのも大きいですね。日大の即戦力ルーキーたちが箱根復活の立役者となるのかもやはり注目。21番手の中央学院はついにトップ5入り、28分台の大森らが抜けていますが、3大駅伝未経験者もどんどん1万mで好タイムを出し、層も厚くなってきていますからね。
22番手の明治は10番手でも29分30秒切りとタイムも着実に縮めて、6位にランクイン。5千といい、1万mといい、タイム上も予選落ちする戦力では無いですよね。。。23番手の法政、24番手の帝京、25番手の中央はいずれも4年生がなかなか戦力になれなかった大学ということになるでしょうか。
法政、帝京は新3,4年生が主力ですし、中央は新2~4年生が昨年度から中心となっていましたからね。ここに強力なルーキーが加わる中央大学はやはり今年度、要注目となりますよね~