第94回箱根駅伝2018 6区の振り返り&気になり ~区間賞:小野田(青学)~
続いては6区について、気になった走りを振り返っていきます。6区結果はこのようになっております。5区同様に6区も前回走った選手が上位を占めていますね。前回6区2位→区間賞の小野田(青学)、8→2位の中島(東海)、3→3位の佐藤(法政)、9→4位の横井(帝京)、5→6位の樋口(中央学院)と前回一桁で走った選手がトップ6のうち5人を占めることに。
やはり特殊区間というのは経験が走力ももちろんですが、適性というのが大事になってくることが分かります。小野田は58分3秒と区間記録に迫る驚異的なタイムで区間賞を獲得、狙い通り6区でトップに立ち、さらに52秒差をつけたことで俄然有利となりました。
往路で苦戦した東海ですが、中島の走りは大きかったですね。9→5位と4つ順位を上げ、前を追っていけました。2大会連続3位&58分台の佐藤もさすがの走り、青木、佐藤の2年生山コンビは、法政の切り札としてさらに活躍してくれそうです。横井も前回を上回る走りで平地、下りともに頼りになりますね。
故障で厳しいと言われた樋口も、しっかりと6位で走るまでに戻してきました。最終学年となる来年度こそ、怪我無く3大駅伝に臨んで欲しいものです。そんな中、5位と割って入ってきたのが東洋の今西、先頭こそ譲りましたが粘りの走りを見せてくれました。やはり、力のある選手ですよねー。
7位に拓殖の硴野、8位に東国大の河野が入ってきたのはちょっとビックリでした。箱根予選で135位の硴野、176位の河野がこの順位で走るとは…下りの走りも見事ですし、見出す監督も素晴らしいですね。ともにまだ3年生、来年度も楽しみです。
9位に神大の安田、区間中位では走っていますが、前回好走した鈴木祐が起用出来なかったのは痛かったかなあ。往路15位というまさかの位置からのレースだったのも厳しかったでしょうが…10位に順大の江口、3大駅伝初出場ということを考えれば、しっかりと中位でまとめてくれたかなあ。橋本を平地に回せたのも含めて、大きな走りでした。
11位に早稲田の渕田、6区候補だったとはいえ、さすがにハーフも1万mも大学で走っていないルーキーにはちょっと厳しかったかなあ。それでも、60分29秒ですから良くまとめてくれたと思います。12位に国士舘の高田、国士舘で最も区間順位が良かったのがこの高田でしたね。5,6区がチーム1,2番手というのは、来年度以降に向けても希望が持てる結果だったかも。
13位に山梨学院の比夫見、3大駅伝・予選会通じて初エントリーが4年の箱根、そこで上々の走りを見せてくれたかなあ。高校ベストは15分台の選手が最後の箱根を走ってくれました。14位に駒澤の中西、1万mの持ちタイムは6区でトップかな?しかし、5区同様に6区も駄目でしたね。。。シードに向けて6区から巻き返しをと思ったのですが、逆にタイム差をつけられてしまいました。
4年生で6区を走ったのは比夫見と中西の二人だけでしたね。これは珍しい…6区経験者が残るというのは、来年度を見据えても大きいです。15位に日体大の廻谷、やはり区間記録保持者である秋山の後は厳しかったか…3大駅伝デビュー戦はほろ苦いものになりましたが、まだ2年生ですし今後に期待。
16位に大東大の奈須、全日本予選、箱根予選ともにしっかりとまとめていたため、初の3大駅伝でも…と思いましたが、こちらも苦しい走りとなってしまいました。山の大東、今回の山は5,6区ともに苦しい結果に…17位に城西の菊地、兄のような走りを…と思いましたが、苦しい箱根デビューとなりました。まだルーキーですし、今後成長していってくれれば。
18位に中央の冨原、往路をシード圏内で終えた中央ですが、6区で一気にシードが厳しくなってしまいましたね…往路は粘りましたが、まだ、10区間でシードを狙えるだけの戦力とはいかなかったか…19位に國學院の臼井、全日本は5区9位で走ったルーキーですが、初の箱根は苦すぎる結果に。。。5区18位に続き、山で大きく後退することとなってしまいました。
20位に上武の鴨川、区間19位ともさらに1分以上離されていますし、3大駅伝初エントリー&初出場となりましたが、さすがに厳しかったか…一斉スタートとなる6区で大きく遅れると、その後が厳しいですね。。。単独走と繰り上げのプレッシャーが付きまといますし。
関東連合の田崎(亜細亜)が区間最下位相当、20位ともさらに1分以上離されてしまいました。ここまでずっと離され続けると、今の関東連合の1人1回までというルールも微妙に感じてしまいますね…もう少し、他の大学と勝負出来る布陣で臨んで欲しいのが正直なところかなあ。
月陸、陸マガが明日発売ですね。どちらもアンカーではなく、区間新記録&MVPの瞬間が表紙?というか同じ写真みたいですね。青学、改めて強かったですよね。。。