第94回箱根駅伝2018 4区の振り返り&気になり ~区間賞:大塚(神奈川)~
続いては4区について、気になった走りを振り返っていきます。4区結果はこのようになっております。区間変更がされてから2年目&前回よりも好コンディションということで、多くの選手が区間記録を上回ってきました。あれだけ区間記録が更新されると、区間新よりも区間順位を表示してくれた方が分かりやすいですよね。
そんなハイレベルな4区をわずか1秒差で制したのが神奈川の大塚、前回も8区2位で走っている選手ですが、この準エース区間でもその強さを発揮し、一気に青学に迫り、この時は5区次第では神大も面白いと思ったのですが…2位に入った東洋の吉川も素晴らしかったですね。
確かに、既に1万mで28分台のスピード、全日本で8区4位と長い距離での強さを見せていましたが、ルーキーがいきなりの4区でこの順位、タイムは素晴らしいです。東洋のルーキー西山だけでなくこの吉川も末恐ろしい…往路優勝がグッと近づく走りでした。
優勝候補本命の青学、ここで梶谷が区間9位と奮わず、東洋と2分差が開き、ちょっと往路優勝が厳しい状況に。ただ、6区に絶対的自信を持ち、下田も残していただけに総合ではまだまだ問題無い状況だったかな。
4区で上位に入ってきたのは、3位に國學院の土方、4位に城西の金子と予選会校の二人でした。土方も前回の箱根は苦しみましたが、予選会も含め、安定していますね。浦野、青木、土方の2年生好走トリオは来年度以降も面白そう。金子も菅とともにエース格の1人ですからね。國學院が4区終了時で9位、城西が10位とともに往路4区でシード圏内につけられてのは大きかったですね。
駒澤の高本が区間5位と上々の走り、これまでなかなか駅伝で結果を残せなかったですが、最後にいい走りを見せてくれました。6位に拓殖の西、7位に帝京の竹下とともに前回1区を走って二人が入ってくることに。ともにエース格の1人であり、4区でもしっかりと結果を残してきたのはさすがですね。
8位に日体大の富安、前回の箱根でも4区10位で走っていますが、2年連続の10位以内は上々の走りだったのでは。中央学院のルーキー高橋が10位、1年で4区を走ったのは東洋の吉川とこの高橋の二人だけでしたが、高橋もまずまずの走りだったのでは。今後は主要区間もどんどん任されることになりそう。
区間11位に早稲田の石田、他の4年生が粘っていたことを考えると、石田はもう一歩だったかなあ。2つ順位を落としてしまい、前とも離されてしまいました。12位に東海の春日、故障から復活を遂げたものの、箱根で好走とは至らず…2区以降は他の優勝候補に1区間で1分半、2分と離されてしまいましたからね…ここでもトップと1分37秒差をつけられ、ますます厳しい状況に…
区間13位タイに法政の松澤、中央の苗村が並んで入りました。松澤も全日本5区で11位だったことを考えると、苗村も箱根予選59位だったことを考えると、4区でこの順位はともにまずまずだったかな。区間15位に東国大の鈴木博、箱根予選欠場から何とか最後の箱根に合わせてきましたが、区間順位としてはもう一歩かな。
16位に大東大の奈良、うーん、箱根は前回の5区19位に続いて今回も16位となかなかに厳しい走りが続いていますね。全日本予選、箱根予選ともに安定した走りを見せるのですが、本戦となると…OP参加だった明治の中島が区間17位相当、3連続区間最下位でずっと単独走だったことを考えれば、まずまずなのかなあ。来年度、復活の立役者の1人となってくれれば。
17位に順大の難波、栃木、塩尻ともう一歩だっただけに、ここで何とか踏ん張ってほしかったのですが…前回の7区16位に続いて今回も4区17位と2大会連続の苦戦…総合15位まで順位を下げてしまいました。18位に山梨学院の川口、ハーフで63分台をマークしているとはいえ、3年の箱根が初エントリーでいきなりの準エース区間となると、さすがに荷が重かったかなあ。
19位に国士舘の藤江、前回は5区最下位に沈みましたが、今回も4区でブービー…4区最下位→3区19位だった多喜端同様に藤江も箱根で苦しんでいます。予選会では77位と決して悪くは無いのですが。。。上武の大森が区間最下位、主力の1人ではあるのですが、区間19位とも1分以上離されてしまうのはさすがに痛すぎる…こちらも予選会は67位ですが、単独走になりやすい本選はやはり予選会とは別物ですね。