第94回箱根駅伝 中央学院大学 区間配置予想 ~10年ぶりの5位以内、さらにその先へ~
続いては、中央学院大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根では、5区3位だった細谷の活躍もあって往路7位、復路も安定した走りで総合6位、3年連続のシード獲得となりました。今年度は、出雲は8位ともう一歩でしたが、全日本では6位で2年連続シード獲得とベストメンバーとは言えない状況でも強さを見せています。。エントリーメンバー、箱根成績(直近5年)はHPをご覧ください。
4年:大森 澪、細谷 恭平、由見 光道、新井 翔理
3年:廣 佳樹、福岡 海統、光武 洋
市山 翼、樋口 陸、釜谷 直樹
2年:横川 巧、高砂 大地、有馬 圭哉、城田 航、藤田 大智
1年:高橋 翔也
前回の箱根経験者が8人残っていますが、いずれもエントリーを果たしています。さらに、今年度台頭してきた選手も多かった出雲・全日本を走った選手も入っており、順当なエントリーとなりました。特に、全日本を故障で欠場した横川、故障続きだった樋口といったメンバーが戻ってきたのも大きいです。そんな中央学院大学の区間配置予想は以下の通りです。
大森(4)ー高砂(2)ー横川(2)ー新井(4)ー細川(4)
樋口(3)ー高橋(1)ー市山(3)ー廣(3)ー藤田(2)
前回経験者が多く残っている中央学院、さらに監督も区間配置予定について比較的語っていますからね。。。往路は前回と同様としています。前回も往路は7位ですし、さらに力をつけている選手も多く、あえて変える必要もないかなあと。
1区大森は出雲1区3位、全日本1区6位といずれも安定した走りを見せていて、箱根も心配いらないでしょう。やや心配なのは2区高砂ですかねえ。今年はベストにもう一歩届かず、出雲、全日本でも1年時に比べると奮わない状況なので…とはいえ、他に任せられる選手となると微妙ですし、前回の経験を活かしてくれれば。
3区横川は、1万mで28分29秒のスピードがやはり魅力。下り基調の3区は合っていると思いますし、さらに磨きをかけたスピードで駆け抜けて欲しいですね。4区新井は前回も11位でまとめていますし、全日本も2区9位と安定の走り。13分台のスピードも身に着けてきましたし、準エース区間の4区も十分に任せられますよね。
5区細谷はもう鉄板ですし、監督もアクシデントがない限り起用すると明言していますからね。前回5区3位、今年はハーフの距離で特に結果を残している選手を外す理由は何も見当たりませんね。中央学院にとって最大の強み区間となりそう。
6区は樋口が間に合いそうということなので、ならば、2年連続5位以内で下っている選手に任せるのが良いですが…ただ、故障続きの選手が最も負荷のかかると言われる6区?というのはやはり一抹の不安があります。7区は高橋、既にルーキーらしからぬ安定した走りを見せる選手ですが、頼りになる先輩たちもいますし、まずは比較的走りやすい7区あたりでのデビューが良いのでは。
8区は市山、関東インカレハーフで入賞、全日本でも5区6位で走っていますし、箱根も10人に入ってくる可能性が高いですよね。箱根は初出場&経験者が多いということもあり、8区あたりが良いかなあと。ハーフの実績からすれば、主要区間を任されてもおかしくない選手をつなぎ区間にも起用できそうなのが、中央学院の選手層の厚さを示していますよね。
9区は廣、前回は8区13位でしたが、その後は自己ベスト連発で3大駅伝は5大会連続出場中、あっという間に主力の1人にまで成長を遂げました。今の廣ならば、9区も任せられるかなあという思いもあります。10区は藤田、本人が希望しており、監督も起用する予定という話でしたので…今年は出雲、全日本ともにエントリー止まりですが、前回は1年ながら9区12位で走っていますし、23km区間も心配ありませんね。
本当に穴の無い布陣が組めそうですよね。1区大森ならば出遅れる心配もないですし、主要区間も経験者を中心に組め、樋口のコンディション次第ではありますが、山で大きなアドバンテージが期待出来ますからね。これは優勝候補を含め、ほかの大学を見渡しても最も実績豊富な5,6区と言えそうです。
前回の箱根は6位で今回は10年ぶりとなる5位以内を目指すとのことですが、十分に狙えるだけの選手は揃っていると思います。エース力、総合力ともに前回を上回る戦力を有していると思いますし、シード獲得は最低限の目標として、前回の順位を1つでも多く上回る走り、期待したいです!!