第94回箱根駅伝 日本体育大学 区間配置予想 ~出雲3位の再現を箱根でも~
続いては、日本体育大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根では往路で苦しんだものの、6区秋山の区間新の快走もあって総合7位、見事にシード権を獲得しました。今年度は、全日本予選で予選落ちも出雲では4年生の活躍もあって3位と結果を残しました。エントリーメンバー、箱根成績(直近5年)はHPをご覧ください。
4年:小町 昌矢、冨安 央、吉田 亮壱、城越 勇星
辻野 恭哉、住田 優範、重松 尚志
3年:三原 卓巳、室伏 穂高、林田 元輝、山口 晟弥
2年:中川 翔太、山口 和也、森田 諒太、廻谷 賢、濵田 諒
1年:無し
出雲にエントリーされた10人では、3年の酒匂が外れていますね。出雲、全日本経験者の宮崎もいません。その一方で出雲では外れていた城越、中川ら実力者はメンバー入りを果たしています。3大駅伝経験者に加えて、12月の日体大1万mで好走した2年の森田、廻谷、濱田らも16人に入ってきており、1年生が0人は寂しいですが、層の厚いエントリーとなったのでは。そんな日本体育大学の区間配置予想は以下の通りです。
吉田(4)ー小町(4)ー山口和(2)ー冨安(4)ー辻野(4)
廻谷(2)ー中川(2)ー室伏(3)ー城越(4)ー三原(3)
往路は前回走った区間を中心に予想しています。2区小町、4区冨安、5区辻野の4年生は前回と同様です。監督も5区は辻野で考えているという話ですので、アクシデントがなければ間違いなさそうかな。前回も一桁で走っていますしね。冨安も4区10位で走っていますし、あえて外す必要もないかなと…
2区小町は前回18位なのが気になりますが…2区は経験がある方が有利と言われる区間、他に明らかに力の抜けている選手もいませんからねえ。誰が走っても、ある程度は耐える区間となるのかも…3区も前回4位で走った吉田がいますが、吉田は1区としました。出雲でも好走し、箱根では2年連続で結果を残している選手なだけに、重要度の高い1区を任せるほうがよさそうかなと。
となると、空くのが3区ですが、山口和と予想しました。全日本予選では最終組で上出来の走り、日体大記録会でも自己ベストを出していますし、往路への抜擢もありそう。6区は秋山の抜けた穴が大きく、予想しづらいですが、希望区間として挙げていた2年の廻谷としています。直近でベストも出していますしね。
7区は中川、本人も希望していた区間ですし、やや消去法な感じもしますが、全日本予選でも3組で好走していますし。ただ、直近の記録会ではもう一歩だったのが気になるところ…外れることもあり得そう…8区は室伏、全日本予選では4組36位というのが不安になりますが…5区を走ったこともあるということで上り区間の8区に…ただ、中川同様にちょっとコンディションが気になるところです。
9区は城越、前回7区2位と素晴らしい走りを見せている選手、日体大記録会でもしっかりと走っていますし、計算できる選手の1人なだけに、復路のエース区間を走ってほしいなあと。往路を走るところも見てみたいですが、復路に主力を残しておきたいというのもあるかなあ。10区は三原、出雲に出場しており、ハーフも63分台、さらに直近でも1万mで29分1桁で走っていますからね。箱根を走ってほしい選手です。
今回の予想では、4年生を5人としていますが、もっと走ってもおかしくないですよね。住田、重松はいずれも日体大記録会でベストを出していますし…4年生が中心となることは間違いないかなあ。そこに加わるのは実績のある選手なのか、直近で好走している選手なのかが気になるところです。
また、全日本も箱根予選も走っていない大学は日体大だけなんですよねー。さらに、諸事情により上尾ハーフも出場せず、この駅伝シーズンは誰もハーフを走っていないことになります。これらの経験を積めなかったことが箱根に向けて悪影響を及ぼさないかは不安ですね。4年生が主力の勝負の年なだけに、不安要素はありますが、各々の選手が力を発揮し、出雲のように前評判を上回る高順位、目指してほしいです!!