専修大学 2017年 箱根予選結果 考察
続いては専修大学について、箱根予選の結果を振り返ります。箱根予選結果はこのようになっております。2年連続14位、前回7位通過を果たして以降は17→15→14→14位と増枠での通過圏内である13位にも一度も入れないレースが続いています。増枠が期待される来年度に全てを賭ける形になるかなあ。
エースの長谷川はチームトップの36位、トラックで力があることは分かっていますが、20kmのロードでもその強さは健在、名実ともに専大のエースとなりました。まだ2年生、今後どれだけ成長を遂げるかが楽しみ。過去3回はいずれも170位以下だった宮尾が68位の2番手と上々の走り、5千も13分台に載せましたし、下級生から期待された選手ですが、4年時にさらなる飛躍を遂げました。
4年目にして箱根予選初出場となった風岡も79位でまとめてくれました。1年の全日本予選で3組19位で走った時にはこのまま主力に…と思いましたが、その後は苦しみましたが、最後にきっちりと走ってくれました。1年時に箱根予選で98位で走り、唯一2ケタ順位で走ったことのある選手だった川平は80位で2度目の二桁順位、全日本予選でも好走、持ちタイムも伸ばしてきてきており、着実に力をつけています。
ここまでが二桁順位、4人が100位以内というのは、予選通過を考えれば物足りないですが、前年や3年前は1人しか100位以内で走れていないこと、丸山世代が卒業して大幅戦力ダウンしたことを考えれば、上出来だったと思います。5番手の121位に小林、全日本予選でも上々の走り、自己ベスト連発と力をつけてきた2年生、長谷川に負けずにさらに伸びていってくれれば。
全日本予選で最終組を任された岩田は138位、今年ベスト連発の櫻木は152位と4年生二人もまずまずかなあ。大きく崩れることなく走ってくれました。前回164位の矢澤は155位とほぼ同じ順位、3年連続出場となった佐藤が183位で続きました。佐藤も170~200位の間で3年連続走ってますし、ともにもう少し高いレベルで安定してくれれば。。。
4年にして予選会初出場となった伊藤が185位でチーム10番手、11番手が283位の塚原、12番手に287位の水沼で10番手とは2分近い大差がついています。何とか10番手で185位で留まりましたが、それでも総合14位ですから、いかに予選通過が遠いかも感じてしまいます。
同じ14位でも今回の予選会の方が今後に期待出来る結果だったかなあと。来年度に向けては、エースの長谷川がさらに他大のエースと互角に戦えるくらいには成長して欲しいですし、他に大きく稼ぐ選手はなかなか期待出来ないとなると、もっと2ケタ順位で走れる選手が増えてこないことには、予選突破は遠いままです。
今回、誰も走れなかった1年生からも新たな選手の台頭に期待ですね。全日本予選にエントリーされた茅野、黒柳あたりがまずは候補になってくるか。3年生以下で箱根予選未出場者としては、前回チーム2番手で走っている藤井、1万mで29分20秒を持つ和田、5千で14分19秒、全日本予選に出場した横山、1万mで29分40秒を持つ宮下らがいます。来年度の箱根予選突破に向けて、20kmで戦える選手を1人でも多く育てていってもらいたいものです!
ディスカッション
コメント一覧
タイムで見ると専修大は健闘していたと思いました。
13位明治大との差は30秒で、ボーダー東国大との差は3分なのに対し、15位麗沢大との差は5分近くあります。
「ボーダーが見えていた」といえるのは正直ここまでなのではないかなぁと。
丸山や往年の五ケ谷、座間といった日本人トップ争いができるエースが出てくれば、一気に食い込むこともあり得るのではないでしょうか。
4年生の穴は大きいですが、来年度はチャンスなのではないか、と思っています。
エースとなった長谷川は今後も楽しみですし、学連としても箱根で好走を期待したいですね。川平も比較的安定しているだけにこの二人で来年度チームを引っ張って欲しいところ。
100位以内が4人、10番手が185位はまだまだですが、ある程度チームレベルが上がったと見えます。前回は丸山をはじめ4年生の主力を擁して10位とは8分以上及ばない惨敗だったわけですから、それを考えても戦力ダウンに屈せず13位明治とは35秒差にとどめたのは大きな収穫です。監督が代わったことでチームの状況が良くなったのかな?
今年も宮尾、風岡ら中心の4年生が卒業してしまいますが、追い風も来ているように思えるので5年ぶりの出場に向けて頑張って欲しいですね。