城西大学 2017年 箱根予選&全日本結果 考察
続いては城西大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果、全日本結果はこのようになっております。前回は12位で予選落ちとなった城西大学、今回は10分以上タイムを短縮し、8位で箱根復帰を果たしました。全日本では総合13位ながらも区間賞を獲得するなど見せ場を作りました。
箱根予選では、走って欲しい選手がしっかりと結果を残したのが大きいですね。前回の箱根予選でチーム2番手、箱根にも関東連合で出場した金子が24位でチームトップの走り、前回は94位と苦しんだものの、1年から主要区間を任されているエース格の1人である菅が29位と一気に順位を縮めました。さらに、ハーフで持ちタイムトップながら、前回はまさかの396位に沈んだ西嶋がチーム3番手の37位と実力者がしっかりと貯金を稼ぎました。
前回は苦戦した菅、西嶋が大きく順位を伸ばしてきました。前回82位の山本も51位のチーム4番手と順位アップ、ハーフは63分台の選手がきっちりと役割を果たすことに。前回100位の大石は85位の5番手とわずかですが順位アップ、こちらもハーフ63分44秒の選手です。チームトップ5はいずれもハーフ63分台の選手、持ちタイムの良い選手が箱根予選でも結果を残したことが分かります。
6番手は全日本予選で1組16位と上々の走りを見せている中原が94位で入ることに。今回の予選通過には2年生の成長も大きかったです。前回214位に沈んだ服部がちょうど100位、前回188位の荻久保が今回は115位で8番手、ここまで前回順位を下回った選手はいませんでした。上位10人で唯一下げてしまったのが中島、103位の前回から127位の9番手に下がっています。
中島もトラックでは関東インカレ2年連続入賞、全日本予選4組14位とエース級の活躍を見せているのですが、ロードとなるとなかなか結果を残せないのがもどかしい…10番手は前回184位の峐下が143位で粘り、10番手が143位というのはまずまずの結果ですね。10番手が61分33秒は上出来でしょう。
ただ、良かった面ばかりでもありません。これだけ、前回よりも順位を上げた選手が多かったにも関わらず、8位と下位での通過になってしまったこと、11番手が鈴木の240位、63分台かかってしまい、12番手の宮澤に至っては64分台の304位と11番手以下は大きく崩れてしまいました。また、1年生が1人も走っていないというのも、今後を見据えると気になるところです。
全日本では、1区金子が14位、トップと1分45秒差と出遅れてしまうことに。。。さらに、2区を任された西嶋は区間18位と8区間中ワーストの順位、総合でも15位と苦しい出だしとなりました。3区の中島も区間12位で順位を2つ上げるのが精一杯、ロードでもエース級の活躍を見せて欲しいのですが。。。
そんな状況の中、素晴らしい走りをみせたのが4区の菅、13位という苦しい位置の中、東洋の山本修、東海の關といったエース格を抑えて見事に区間賞を獲得、これまで4度出場している3大駅伝で最高順位は11位でしたが、ここで会心の走りをみせ、総合でも11位に順位を上げました。この走りはびっくりしましたねー。
5区山本が区間7位、6区大石も区間9位と3連続の1ケタ順位で総合でも10位まで順位を上げてきました。7区を任された中原は区間10位で総合でも10位をキープ、全日本予選最下位ということを考えればここまで順調にきていましたが、アンカーの服部が区間16位と苦しい走り、多くの選手が59分台で走る中、61分かかってしまったこともあって区間16位、関東でも最下位の走りで総合順位を3つ下げ13位でのフィニッシュとなりました。
全日本はどうしても箱根予選の影響もありますし、ある程度はしょうがない部分もあります。むしろ、菅を始めそんな状況で好走した選手を褒めるべきでしょう。箱根に向けては、その菅を中心に金子、西嶋といった前半の主要区間を任された選手がそのまま往路でも主要区間を担うことになりそうかなあ。特に菅は箱根でも全日本のような走りをみせれるのか楽しみ。
箱根予選、全日本でともにきっちりと走った山本、大石、中原あたりは箱根でもきっちりとまとめてくれそう。さらに全日本、箱根予選に出場した選手がそのまま箱根10人の候補に入ってくると思いますが…私が期待したいのは4年生の復活かなあ。2年時に箱根4区10位で走っている酒井、箱根5区16位の中舎といった箱根経験者がともに全日本にエントリーされており、箱根に出場出来るとなれば大きな戦力アップとなりそう。
ともに上級生になってからは故障に苦しんでいますし、何とか有終の美を飾って欲しいですねえ。この2年3大駅伝・予選会に出場出来ていない中舎が経験者とはいえ、いきなりの5区も考えにくいので、山対策もしっかりとしていきたいところですね。箱根予選下位通過と全日本の走りを見ても、箱根は厳しい戦いが予想されますが、3年前はさらに下位の9位通過ながら、箱根では7位でシードを獲得していますからね。今回もその再現を期待したいです!!