國學院大學 2017年 箱根予選&全日本結果 考察
続いては國學院大學について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果、全日本結果はこのようになっております。箱根予選は安定の走りで6位通過と前年度の8位よりも順位を2つ上げたものの、全日本では11位と前回の9位から逆に2つ下げる結果に。
箱根予選の結果を見てまず思うのは、その安定感ですよね。50位以内に6人というのがまず驚異的、10番手も111位、11番手でも137位というハイレベルさです。ただ、それにも関わらず、6位通過ということは理由があるわけで。。。まずは、大きく貯金を稼ぐ選手がいなかったことですね。最も良かった選手が30位の浦野に留まっています。
本来であればダブルエースと言われる浦野、向には日本人上位争いに絡んできて欲しかったところだっただけに、浦野30位、向42位というのは決して悪くはないですが、もっと他大の日本人エースに喰らいついて欲しかったかなあ。箱根シードを狙うには、往路を任せられるエースたちの存在が大事になってきますからね。
もう一つは6番手こそ49位でしたが、7番手が93位と大きく差がついてしまったこと。タイム差も30秒近く空いていますし、もう少し中位で走れる選手が多ければ良かったですね。50位以内に入った選手では、3大駅伝・予選会通じて初出場の松永、前回は139位だった江島、163位だった内田らが入ってきており、通過に大きく貢献してくれました。
上級生になって伸びてきた選手、台頭してきた選手が多いのは心強いです。その一方で今回出場した12人中8人が4年生ということに。4年生が強いチームは強いと言われますが、ちょっと4年生に依存気味なのは来年度以降を見据えると気になるところですかね。
全日本では、ダブルエースの浦野、向を順当に1,2区に起用してきました。1区浦野が8位と上々のスタート、順位も去ることながら終盤まで先頭集団に喰らいつき、トップと21秒差でタスキをつないだのが素晴らしいですね。1区は順位よりもタイム差と言われますし。これは箱根でも1区の目処が立ったかなあ。
一方の向は区間13位ともう一歩…2年前の全日本は2区14位ですが、そこから1つしか順位を上げられませんでした。予選会で好走もなかなか本戦で結果を残せないのはもどかしいなあ。箱根でも主要区間を任されることはまず間違いないでしょうし。3~5区はいずれも3年生以下、3区江島、4区土方はいずれも箱根予選で好走した実力者でしたが、江島が11位、土方が12位ともう一歩でした。
箱根予選を走っていた影響もあったのかなあ。そんな中、5区を走ったルーキーの臼井が区間9位、箱根予選はエントリーさえされませんでしたが、自己ベスト連発のルーキーが3大駅伝デビューで一桁順位で走ったのは収穫ですね。6~8区はいずれも箱根予選に出場した4年生、6区内田が区間17位、7区河野が13位、8区松永が11位といずれも二桁順位ではありましたが、8区松永は59分43秒と59分台で区間3位とも44秒差、初の3大駅伝で上出来だったと思います。
箱根に向けては、やはり往路の主要区間をどうするかですよねえ。前回は1区細森が11位と上々のスタートを切ったものの、2区以降はいずれも16位で5区終了時で19位ですから。。。今回も仮に1区浦野で好位置につけられたとして、その後を走る選手が大事になってきます。前回往路を走って唯一残っている土方に前回9区10位の國澤、エースの向、箱根予選、全日本で上々の走りを見せた松永あたりが候補になってくるかなあ。
全日本予選で好走した選手で言えば、他にも3組を走った熊耳、江島らがいますし、楽しみな選手は多いですね。こういった選手の中から、往路を中位で走れる選手が出てくれば、シード争いに絡んでいくことが出来るでしょうし、復路となれば選手層の厚さが生きてきますからね。トラックシーズンに浦野、向が一気に台頭してきたように、駅伝シーズンでも箱根までにさらに伸びてくる選手が出てきてほしいですし、6年ぶりのシード獲得、期待したいです!