法政大学 2017年 出雲&全日本結果 考察

続いては法政大学について、出雲、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲では4区で途中棄権となりましたが、全日本では10位、前回出場時の12位を上回ってきました。

 

出雲では1区区間賞候補と思われた坂東が早い段階で遅れたのは意外でしたね。ただ、そのままズルズルと下がるわけではなく、トップと39秒差の9位に留めました。1区でフラフラになる選手が何人も出てきたことを考えると、無理をしなかったのも選択肢の1つだったか。2区福田も同じく区間9位、3大駅伝デビュー戦ということを考えればまずまずですかね。

 

出雲でベストの走りは3区の青木、有力選手がずらっと揃う中、塩尻、山本修、下田に次ぐ区間4位の走りは素晴らしいの一言。3000m障害での強さが目立ちますが、ロードでも強いですね。主力の1人にまで台頭してきました。4区強矢は残念ながら途中棄権…今回のコンディションは非常に過酷でしたからね。箱根ではまた元気な姿を見せて欲しいところ。

 

5,6区は参考記録となってしまいましたが、5区佐々木が区間10位相当、矢嶋が区間12位相当ということで、ともに関東勢ではブービーという結果に。まあ、状況を考えればしょうがないところかあ。。。3大駅伝初出場が坂東、青木を除く4人というフレッシュな陣容となりました。

 

出雲棄権からの立て直しが期待される全日本、1区はエースの坂東ではなく、土井を起用してきました。しかし、まだ関東勢以外も先頭集団に残る状況で遅れてしまうことに…1区にエースを起用するかどうかは常に悩ましいところですね。ここで区間16位、トップと1分55秒差と大きく出遅れてしまいました。

 

2区を任されたのがエースの坂東、ここで区間6位とさすがの走り、総合順位を15→9位と6つも上げてきました。やはり、頼りになる選手ですね―。箱根では1区か2区か…3区に坂東に次ぐエースである佐藤を起用してコンディションはどうかな?と思いましたが、ここで区間2位の好走、3大駅伝は2度走っていずれも区間3位以内ですね。箱根は6区か往路の主要区間か。頼もしい選手です。

 

4区の青木は出雲に続いて好走が期待されましたが、区間11位ともう一歩…距離が伸びてきての主要区間となると、まだなのかなあ?箱根でも往路の主要区間で見てみたい選手ですが。5区で3大駅伝のエントリー自体初めてだった松澤が出場、区間11位と順位はもう一歩でしたが、ここで1つ順位を上げて総合7位、シードラインである6位まであと1つというところまで順位を上げてきました。

 

ただ、6区以降は出雲に続いて出場した福田、3大駅伝初出場となった7区岡原がともに区間12位に沈んでしまい、総合でも9位と順位を下げてしまうことに。3大駅伝・予選会通じて初出場ながら最終区に抜擢された鈴木でしたが、こちらも区間15位で総合でも10位に下がることに。2,3区のダブルエースは良かったのですが、残る区間はいずれも二桁順位というのは物足りない結果かなあ。総合10位は上出来だと思うのですが。

 

箱根で連続シードを狙うには主要区間をどうするかというのが課題になりますね。前回の2,3,5,9区を走ったのがいずれも4年生、そして1桁順位こそいませんがいずれも崩れることなくまとめてくれたのが大きかったです。今回も選手層は厚くなってきており、復路を任せる分には問題無さそう。

 

となると、エース格の坂東、佐藤をどこに配置するかが悩ましいですね。坂東を1区ならば2区が手薄に2区ならば1区が不安になりますし、佐藤6区なら復路の出だしで大幅なアドバンテージが期待出来ますが、往路の主要区間なら6区の不安が残ります。前回往路で出場した坂東、土井に5区経験者の細川、出雲、全日本で主要区間の青木らを中心に、前回同様シード権が見える位置でタスキを渡したいところ。

 

出雲・全日本の走りを見ている限り、まだまだ課題も多そうですが、今回の駅伝を通じて多くの選手が3大駅伝経験者となったのは収穫、長い距離に強い選手もいますし、目標としている2年連続シード、そして前回を上回る順位、是非とも達成してほしいものです。

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