4年生特集 青山学院大学:田村 和希 ~歴史を築くチームを勝利へ導く~

2018年3月19日

4年生個別特集、続いて青山学院大学の田村和希について高校時代~大学4年間を振り返っていきます。3大駅伝に6度出場して4度区間賞、5度の優勝とまさに優勝請負人とでも言うべき選手、高いレベルで安定したその走りはまさに驚異的です。

 

高校時代

高校ベストは14分21秒、3年のインターハイや国体には出場していませんし、少なくともトラックでは目立った成績は残せていませんね。一方でロードとなると、都大路には3年連続で出場、1年時こそ7区24位に終わっていますが、2年時に3区8位、3年時には3区4位と2年続けての好走、この走りで一躍評価を高めました。3区は留学生が走る区間なだけに、その価値はさらに上がりますよね。都道府県対抗では、2年時に1区を区間21位で走っています。高校時代はトラックよりもロードに強い、駅伝向きな選手という印象でしょうか。

 

~大学時代

1年生

トラックシーズンはほとんど姿を見せなかったかなあ。少なくとも目立った走りは出来ていなかったはずです。そんな中で駅伝シーズン、出雲はエントリー外、全日本はエントリーされたものの出場はしていません。まず注目を集めたのは世田谷記録会で14分3秒のベストをマークしたこと、さらに初ハーフとなった世田谷ハーフ、あまりタイムの出る大会ではありませんが、ここで63分42秒と上々のタイムを出し、2位に入りました。

 

そして、圧巻だったのは何と言っても箱根ですよね。直前まで10人に入れるかギリギリの状態だったという話でしたが、最短区間の4区を任されると、ここで54分28秒と区間新記録をいきなり叩き出すことに。駒澤の工藤が数十秒前に出した区間記録をさらに上回ってきました。この圧倒的な走りでチームの箱根初優勝に大きく貢献することに。さらに、学生ハーフでも62分22秒と素晴らしいタイムをマーク、ユニバ代表には届きませんでしたが、その力を見せつけました。

 

2年生

関東インカレでは1万mに出場しましたが、ここではまさかの31位に沈んでしまうことに…やはりロードに比べるとトラックはもう一歩?という結果に終わりました。元々、暑さに強くないというのもあったかなあ。駅伝シーズン、出雲は2年連続でエントリーから外れてしまいましたが、全日本では3区を任されると区間トップには1秒及ばずも区間2位の見事な走り。

 

さらに学連記録会では28分46秒をマークして28分台ランナーとなりました。そして迎えた箱根、2年連続で4区を任されると、前年よりもコンディションが良くなかったこともあってタイムは49秒、自身の持つ区間記録よりも遅れてしまいましたが、2年連続の区間賞を獲得し、チームの2連覇に貢献しました。トラックのタイムも伸ばしてきましたが、やはりロード、それも勝負レースとなると外さない強さを2年時も見せつけてくれました。

 

3年生

さらなる飛躍を遂げたのが3年時、4月に5千で13分50秒のベストをマークすると、関東インカレ5000mで4位と初めて入賞を果たし、トラックシーズンでも存在感を示すことに。そして圧巻だったのが駅伝シーズンでした。トラックでは5千で13分43秒、1万mに至っては学連記録会で28分18秒と大学トップクラスのタイムをマーク、駅伝では出雲で2区区間賞、全日本でも2区区間賞とまさに破竹の勢いで区間賞を獲得していきました。

 

箱根では7区を任されたこともあって3年連続の区間賞は極めて可能性が高いと思われ、実際に良いペースでレースを進めていましたが、終盤にアクシデントが発生して大きくペースダウン、区間11位に沈んでしまいました。それでもチームは見事に3冠&3連覇を達成、エース格が力を発揮出来なくても勝ててしまう、総合力を見せつけることとなりました。箱根語は丸亀ハーフに出場し、61分56秒と素晴らしいタイムを叩き出し、元気な姿を見せてくれました。しかし、その後は学生ハーフでまさかの途中棄権になってしまうことに。。。

 

4年生

そして迎えた最終学年ですが…やはり学生ハーフ棄権の影響もあったのか、ここまでは目立った走りは出来ていないんですよね。関東インカレはそもそも出場さえしていませんし。。。しかし、7月の世田谷記録会では、13分56秒で走っていますから、特に心配は無さそうですよね。元々、トラックシーズンは3年時くらいしかちゃんと走れていませんし。それでも駅伝シーズンにはしっかりと合わせてくるのが田村の強さです。

 

絶対的王者として迎える駅伝シーズン、3大駅伝5連勝&3連覇がかかる出雲を筆頭に、全日本連覇、箱根4連覇、2年連続3冠と様々な記録に挑戦することとなります。特に3大駅伝5連勝と2年連続3冠は過去にどの大学も成し遂げたことが無い記録になります。(※3大駅伝が実施されるようになってから)

 

抜群の選手層とエースの存在で大学駅伝を席巻してきた青山学院大学、今年度はそのエースとして田村が君臨することになるでしょうし、新しい歴史をその走りで作っていって欲しいです!!

 

最後の駅伝シーズン、田村の存在感は圧倒的でしたね。出雲では1区8位と出遅れたチームにおいて、2年連続の2区を任されると、区間賞&区間新記録という圧巻の走りを披露、総合でも3位に浮上を果たしました。全日本でも同じく2年連続の2区を任されると、1区10位と出遅れたチームにおいて、またしても区間賞を獲得、6位まで総合順位を上げました。

 

3,4年時の出雲、全日本はいずれも2区を走ってその全てで区間賞という素晴らしい走りを続けていますね。しかし、いずれもチームの優勝に貢献した3年時とは違い、4年時は1区での出遅れを巻き返すという役割になってしまい、いずれも優勝に届かなかったのは残念でしたね。。。

 

しかし、最も譲れない箱根だけは違いました。田村自身は初めて3区を任されると、前を行く東洋の山本を追い切れず、逆に24秒差を引き離される区間2位に終わりましたが、3位以下は大きく突き放し、総合力で他大を上回る青山学院は箱根では4連覇を達成しました。その中で、全てに出場したのは田村ただ1人、唯一箱根で4年間、ただの1度も負けることなく卒業することとなりました。

 

田村自身は3大駅伝に9度出場して6回の区間賞、区間2位が2度という凄まじい安定感を誇りましたね。まさに、絶対王者のエースにふさわしい走りを4年間見せてくれました。青学の大躍進の中心的役割を果たしてくれた選手ですよね。

 

卒業後は住友電工に進むこととなります。早稲田でチームを3冠に導いた渡辺康幸監督がチームを率い、ニューヨーク駅伝でもいきなり1区区間賞を獲得した遠藤日向もいますよね。どちらかと言えば駅伝というよりも、個人での活躍を重視しているチームということになるでしょうか。大学ではトラックでも大きな飛躍を遂げましたが、やはり田村となるとロードでの一際目立つ強さ・安定感が魅力な選手ですし、ここで大学トップクラスのランナーから、日本を代表する選手へと成長を遂げて欲しいものです!!