インターハイ2017 3000m障害 ~キプラガットが驚異的なタイムで優勝~

インターハイもあっという間に終わってしまいました。インターハイ特集の最後は、3000m障害の決勝を振り返ります。3000m障害決勝結果は公式サイトを御覧ください。予選も簡単に振り返ります。決勝進出条件は3人×4組+タイムで4人の合計16人が結晶に進出出来ることになります。

 

1組はいずれも9分1桁のタイムをマークした4人、佐野日大の人見、佐久長聖の山本、西脇工業の坂元が順位で、西京の山口がタイムで決勝進出を果たしました。いずれも駅伝強豪校の選手が順当に決勝進出、特に山本は持ちタイムも日本人高校生トップクラスのランナーです。

 

2組はダントツの優勝候補である倉敷のキプラガットが8分52秒でトップ、浜松商業の西方も8分59秒と予選から8分台をマークしてきました。さらに札幌山の手の石田が9分ジャスト、タイムでは富山商業の榎本、東海大福岡の小田部が決勝進出と4組中最多の5人が通過しています。4位でも9分1秒といハイレベルな予選となりました。

 

3組は順位通過の3人のみ、9分5秒を出した大阪桐蔭の須崎、7秒を出した須磨学園の坂本、同じく7秒だった成田の笹谷の3人が予選通過となりました。最終的に予選通過を果たしたのはいずれも9分1桁まで、今回のインターハイは5日間ともコンディションに恵まれましたかね―。

 

最終4組は仙台育英のムセンビが8分58秒で順当にトップ通過、学法石川の芳賀が9分ジャスト、小林の緒方が9分2秒で続き、タイムで日立工業の加藤が拾われ、9分3秒で予選通過となりました。

 

~3000m障害決勝~

レース前からキプラガットの力が抜けているのは重々承知でしたが、それでも圧巻の走りでしたね。。。1000mのラップが2分38秒というのは、それこそ障害のない3000mの通過タイムかと思うほどです。最終的に8分21秒という驚異的なタイムで大会新記録&優勝を果たしました。世陸参加標準が8分32秒ですから、どれだけハイレベルかわかりますよね。

 

ちなみに、日本高校記録は城西大の櫛部監督がもつ8分44秒ですから、23秒を上回っていることになります。日本人高校生どころか日本トップクラスのランナーでさえ、太刀打ちできないタイムです。2位に入ったムセンビも8分36秒で大会新記録、最も留学生の強さを見せつけられる結果となりました。

 

そんな中、日本人トップ&表彰台に上ったのが山本、8分51秒というタイムといい、4位に7秒差をつけたことといい、素晴らしい走りでした。都大路優勝候補筆頭に挙げられる佐久長聖ですが、中谷が5000mで日本人トップに続いて、山本も好走、順調にきているようです。4~6位はいずれも8分58秒で西方、芳賀、須崎と続きました。これだけ8分台が出るのも珍しいですよね―。

 

さらに成田も8分59秒で8分台が7人も出る大盛況となりました。最後の入賞枠には、9分4秒をマークした人見が入り、今回の長距離種目はどの種目も好タイム連発という結果でした。インターハイが終わると、トラックシーズンも終わり、駅伝シーズンへと移っていきますね。インターハイで活躍した選手がどんな走りを見せてくれるのか、駅伝シーズンになって一気に伸びてくるのはどんな選手なのか?今から楽しみです~

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