全日本予選2017 大学別観戦記 ~4位:大東文化大学~ 

本日は、大東文化大学における全日本予選の各組ごとの結果振り返っていきます。 全日本予選結果はこのようになっております。予選を突破するにしても、もう少し苦戦するかと思ったのですが・・・1~3組がいずれも15位以内、3人が3位以内という好走、最終組でやや苦しんだものの、総合4位通過は上出来でしょう。ここ最近でも最も良い通過順位です。

 

1組 3位:山本、15位:奈須

3年連続で1組を任された山本に3大駅伝・予選会で初出場となった奈須、ともに序盤から先頭付近でレースを進めていきました。私が全日本予選に観戦に行く限り、大東大の選手は先頭を引っ張ったりその付近で走っていることが多い印象が。最終組はさすがに厳しいですが…今回も、周回を重ねていっても先頭のすぐ後ろという位置は変わりませんでした。

 

しかし、集団のペースが上がると奈須が遅れていってしまうことに。終盤まで喰らいつけたのですから、上出来だとは思いますが…一方の山本はラスト一周まで先頭集団でレースを進めてラスト勝負に。後一歩届きませんでしたが、トップと3秒差の3位と過去3年でベストの走りを見せてくれました。奈須も29分58秒は自己ベストですからね。ここでベストを出せるのは力があります。まずは1組終了時で4位につけました。

 

2組 2位:川澄、12位:原

主力の川澄にエースの原が起用された2組、ここではともに中盤から後方でのレースでしたね。ただ、スローペースだったこともあって、ここから原が先頭にまで上がり、そのすぐ後ろに川澄がつける展開に。多少下がることはあっても、ともに好位置をキープしていました。スローだった分、終盤はペースが上がりましたが、そこまでしっかりとついていき、川澄はラストも良かったですね。花澤が1人抜けている中、2位争いをきっちりと制して2位でのフィニッシュ。初の全日本予選もしっかりと走りました。

 

一方の原もラストはやや離されましたが、それでも2位の川澄とは6秒差ですから、まずまずの走りだったと思います。ただ、本来ならば原は最終組&エース区間を任されるべき選手、駅伝シーズンでの活躍に期待です。1,2組ともに良かった大東大は1つ順位を上げて3位に。ここまでは理想的な展開だったと思います。

 

3組 2位:新井、12位:奈良

ともに今年5千で自己ベストを更新しており、持ちタイムもチーム上位でスピードのある二人。ただ、勝負レースでの実績はもう一歩で密かに不安視していたのですが…全くの杞憂でした。ともに集団の真ん中あたりでのレース、並んで走っていることも多かったですね。ただ、ペースが上がった時には奈良が転倒してしまうシーンも。ここでは素早く立ち上がったため、影響は最小限に留めていました。偶然撮れていた写真が↓です。分かりますかね…?

 

 

転倒後も新井と同じ位置まですぐに戻り、大きな影響は無かったように思えましたが、集団がハイペースになって縦長になると、徐々に遅れ始めてしまうことに…一方の新井は中央の二人が抜け出すと、集団から抜け出して前を追っていく走りを披露。最終的にはトップと6秒差の2位ですから、素晴らしい走りだったと思います。29分12秒は自己ベストを21秒も更新する走りでした。

 

一方の奈良も遅れてからも積極的に前を追っていき、新井とは13秒差、きっちりとセカンドベストの走りでまとめたのはお見事でした。3組終了時点でも3位をキープ、予選通過に向けて絶好の位置をキープしました。

 

4組 16位:林、32位:齋藤

過去3大会はいずれも30位オーバーを出してしまっている最終組、ハーフ62分台の林に前回3組16位で走っている齋藤が任されることに。ともに中盤あたりでのスタートでしたが、集団のハイペースに齋藤はあっという間に後方に位置を下げてしまうことに。そして最後尾まで下がってしまうと、次の周回にはもう遅れてしまっていましたね。。。まだ30人以上集団に残っている中で遅れ始めたのは痛かったです。

 

ここからペースをあげるのはさすがに厳しく、タイムこそ29分48秒でしたが32位という結果に。スピードのある選手ではありますが、3大駅伝は未経験、それでいての最終組抜擢はちょっと荷が重かったですかね。。。一方の林はさすがに留学生や学生トップクラスランナーの集団にはついていけませんでしたが、その後方で形成された集団できっちりとレースを進めることに。ハーフやロードに強い印象でしたが、29分6秒とベストを出しての価値ある走りでした。

 

最終組こそもう一歩だったかもしれませんが、殆どの選手が計算通りの走りを見せてくれたのでは無いでしょうか?主力が揃って結果を出し、市田兄弟卒業後は最も全日本で期待できそうかも。過去2大会は18位、15位と奮いませんでしたからねえ。今回も箱根予選を走った後だけにピークを合わせるのは大変でしょうが、参加するだけではもったいないですし、本線でも結果を残していって欲しいです!

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