2017年 全日本予選戦力分析 日本体育大学 ~エントリータイムトップの実力は?~
本日は日本体育大学の全日本予選における考察を行っていきます。選手一覧はHPを参照してください。前回は組30位以下が2人いたものの、一方で1~4組全てで区間1桁で走る選手もいる安定した走りで3位通過を果たしました。一方、本戦では区間二桁順位が5人、総合でも13位で3年連続の二桁順位となかなか結果を残すことが出来ていません。エントリーは以下のとおり。
1組 | 小縣佑哉 | 岩室天輝 |
2組 | 林田元輝 | 宮崎勇将 |
3組 | 吉田亮壱 | 中川翔太 |
4組 | 室伏穂高 | 山口和也 |
補欠 | 小町昌矢 | 城越勇星 |
エントリー上位8人の平均持ちタイム(1万m)は私が把握している予選会出場校18校中3位、タイム上はトップ通過を争う大学の1校ということになります。持ちタイム上位では28分49秒を持つ2位の冨安、28分58秒を持つ5位の辻野が外れているんですよね。冨安は3大駅伝全てで主要区間を任され、辻野は前回3組7位で走っている選手、それだけに痛いエントリー漏れとなりました。
1組は29分46秒の小縣、30分2秒の岩室という二人。小縣は3大駅伝・予選会通じて初のエントリーですね。ただ、層の厚い日体大において全日本予選10人に選ばれる選手ですし、いざ走るとなればしっかりと上位で走ってくれるのでは。岩室は高校時代に1万mで30分2秒を出している選手。高校選抜という8月にマークしたベストですし、タイム以上の力はありそうです。前回はやや出遅れただけに、まずは1組でしっかりと好位置につけたいところ。
1組は当日変更の可能性もあるかなあと思いますが、補欠があまりにも豪華なんですよね。小町は1万mで持ちタイムトップを誇るエースの1人、前回の全日本予選も4組9位ですからね。万全であれば最終組に出場となるのでしょうが、コンディション次第では1組への出場もありそう。一方の城越も28分台ランナーで前回は3組13位、箱根でも7区2位、関東インカレ1部ハーフで3位表彰台に入っていますからね。こちらは最終組への当日変更があるかも。
2組は29分34秒の林田に29分11秒の宮崎というコンビ。林田は高校時代から実績があるものの、なかなか3大駅伝・予選会には出場出来ていませんでした。1万mのベストも伸ばしてきましたし、3年となりそろそろ勝負レースでも結果を残して欲しい選手です。宮崎は前回1組2位と好走している選手、前回の全日本は5区19位と奮いませんでしたが、スピードのある選手ですし2組ならばしっかりと上位で走ってくれるのでは?
3組は28分52秒の吉田に28分59秒の中川という28分台コンビ。吉田は前回4組31位と苦しい走りでしたが、箱根では3区4位と快走し、主力の1人です。前々回の全日本予選は3組18位で走っていますので、最低でもその順位以上では走って欲しいですし、1桁順位も期待されますね。中川はルーキーだった昨年度、ベスト連発であっという間に28分台ランナーとなりましたが、全日本予選は1組38位、箱根は8区12位とどちらも力を発揮したとは言い切れず…3年以下では唯一の28分台ランナー、まずは全日本予選で結果を残し、ゆくゆくはエースとなっていってくれれば。
4組は29分14秒の室伏に29分23秒の山口という二人。室伏は前回2組1位、それも序盤から抜け出してそのまま一人独走するという全日本予選通過に最も貢献した選手の1人です。最終組への抜擢はちょっとびっくりしましたが、前回の走りを見ていると、最終組でも期待したくなりますねー。山口は5千で14分9秒のベストを今年度マークし、関東インカレ1部3000m障害で4位入賞と勢いのある選手です。ただ、3大駅伝・予選会の経験はないだけに、小町や城越との当日変更ということもあり得るのかなあ…
大きな穴の無い布陣が組めていますが、やはり主力が複数外れているのと、小町、城越というエース格が補欠に入っているのが気になるところですね。それでも、経験豊富な選手が揃っていますし、さすがに予選落ちということは無さそう。順位予想でも神奈川、東海、順大に続いて4位予想となっていますね。私も同じ順位予想ですねえ。前回は各組で凸凹な順位になることが多かったですからね。今回は各組ともに安定した走りできっちりと上位通過を果たして欲しいところです!!