東京六大学陸上(2017/04/08) 観戦記 ~法政の活躍が目立つ~

日吉の慶應大学で行われた東京六大学陸上、2年連続で観戦してきました。時折、霧雨が舞うこともありましたが、そこまで強い雨でなかったのは幸いでした。選手のパフォーマンスにも影響しますし、今年度初観戦が土砂降りの雨だったらテンション下がりますからね…前回の反省を活かして厚着にしたのは正解でした。

 

長距離以外は相変わらず詳しくないので、3000m障害対抗、1500m対抗、5000mオープン、5000m対抗について振り返っていきます。しかし、5000m対抗は世田谷記録会で見たいレースにぎりぎり間に合わないため、泣く泣く最初の数周だけ見て、諦めることとなりました。最も見たいレースだったのに。。。

 

 

3000m障害対抗

東京六大学の中でいわゆる長距離に本格的に力をいれているのは早稲田、法政、明治の3校。各大学2人ずつ対抗に出場出来るため、必然的に2人×3校=6人の争いとなります。まずは抜け出したのもその6人でした。そんな中でさらに集団から抜け出したのが、早稲田のルーキー吉田と法政の青木、吉田はインターハイで3位表彰台に上がり、青木は関東インカレ1部3000m障害で入賞している選手です。

 

そんな二人の争いから青木が抜け出して、吉田を突き放すことに。その後も徐々に差が開いてこのまま青木の圧勝かなあと思ったのですが、ラストに吉田が猛追してきたのは素晴らしかったですね。後一歩届きませんでしたが、青木が8分54秒、吉田が8分55秒というハイレベルな優勝争いでした。青木のタイムは大会新記録でしたし、吉田もやはり力があります。

 

その二人からは大きく話されてしまいましたが、明治の南、東島がともに9分9秒でゴール、関東インカレ入賞を狙うにはもう少しタイムを上げていきたいところですね。前回最後の最後で転倒してしまい、優勝を逃した法政の阿部は9分16秒と今回は奮わず…早稲田のもう一人のルーキー渕田は9分31秒に沈み、ほろ苦いデビュー戦となりました。

 

 

 

1500m対抗

レースはややゆったりとしてペースで進みましたが、そんな中で明治の河村が一人抜け出す展開に。短い距離での強さには定評があります。他の選手は早稲田、法政、明治の5人+東大の近藤らが集団を形成します。そして迎えたラスト一周、ここで一気にペースを上げた早稲田の新迫がトップに経ちますが、ラスト200mあたりで明治の保坂が一気にスパート、後続をあっという間に突き放して3分48秒で優勝を果たしました。

 

ラストの切り替えも切れ味もお見事でしたねー。さらに、一度は下がってしまった河村も何とか粘って3分50秒の2位に入り、明治のワンツーフィニッシュでした。3位~5位はいずれも3分51秒で新迫、法政の増田蒼、早稲田の谷口と続きました。谷口はあまりスピードランナーという印象は無かったのですが、まずまずですかね。さらに3分53秒で法政のルーキー糟谷、東大の近藤が続いています。

 

 

 

5000m OP1組

先頭はどんどんと入れ替わっていましたね。早稲田の石田が先頭に立ったと思えば、明治や法政の選手が先頭に立ったりと周を重ねるたびに先頭が入れ替わっている状況でした。(すみません、勉強不足で明治や法政のどの選手がトップに立ったのかは分からず…)そんな中、早稲田勢や明治期待のルーキーを抑えて法政の松澤が14分28秒でトップだったのはちょっとビックリしました。

 

これまであまり目立った走りは無かったですが、どこまで伸びてくるのか楽しみですね。2,3位には早稲田の石田、清水が14分29秒、31秒で続きました。今回出場しているメンバーを見る限りだと早稲田勢がトップの最有力候補かなと思いましたが、後一歩届きませんでした。集団のペースが上がらなかったのでタイム的にはそれほどでもないですが、まずはトラックシーズンまずまずの走りだったのでは。

 

明治は1年の小袖、樋口がともに14分32秒で4,5位と続きました。特に樋口はいきなりの自己ベストですから、お見事ですね。毎年新入生に過度な期待はしたくないですが、それでも今のチーム状況を考えると、1年生が複数人戦力となってくれないと厳しいですからね。1年だからと遠慮せずにどんどんメンバーに入って欲しいところ。

 

そういえば、5000mの2組では常磐から慶應に進んだ樺沢が男子に混じって唯一出場していました。さすがに前半のペースが早かったのか後半は失速してしまって16分39秒という走りでしたが、大学初戦と考えればまずまずなのでは?女子が一人だけだったということもあり、樺沢への声援が多かったですね(笑)

 

 

5000m対抗

私が見ていたのは数周ですが、そこでは早稲田の安井が積極的に先頭集団を引っ張り、そのすぐ後ろに法政の坂東がピッタリとつけていました。今回も早稲田、法政、明治の6人+東大の近藤の争いになるかと思いましたが、近藤は15分18秒の7位と大差をつけられてしまったようで…1日2レースはやはり厳しかったのかなあ?

 

そんな中優勝したのは法政の坂東、14分12秒とタイムもまずまずです。以前は長距離と言えば早稲田と明治の争いで法政はその下という印象でしたが、ここ最近は法政の躍進が目立ちますね。箱根でシードを獲得した勢いはまだまだ健在かなあ。箱根6区で爆走した佐藤は14分19秒で4位、長い距離に強いかと思いきや短い距離でもしっかりと結果を出してきました。ベストを9秒更新しています。

 

2,3位に入ったのが明治勢、ルーキーの村上が早速14分14秒とベストに近いタイムをマークして2位に入りました。即戦力としての期待が高まります。田中も14分17秒の3位とまずまずの走り、ちょっと元気の無い3年生ですが、田中には引っ張る役割を期待したいですね。主力が出場したにも関わらず、5,6位に終わってしまった早稲田がちょっと意外でした。

 

太田が14分27秒、安井が14分31秒ですから4位ともかなり離されているんですよね―。ともに全日本、箱根に出場している選手ですし、もう少し順位もタイムも期待したかったですよねー。早稲田は平・武田・井戸・鈴木らが卒業した一方、新入生はもう一歩という印象なだけに、2~4年生にはさらなる活躍が求められるのですが…とはいえまだ初戦ですし、これから結果を残していってくれれば!

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