2016年度 自己ベスト更新順位 ~その1~
いよいよ新年度も迫ってきました。2016年度の振り返り、最後になるかなあ、持ちタイム3部門(5千、1万、ハーフ(20km換算含む))において、どれだけベストを更新したかを見てみます。平均持ちタイムを算出する際にも良く利用される上位10人、そのうち、どれだけ今年度にベストを更新したかをポイント化します。
具体的には、更新した順位と人数(1,2位・・・5pt、3,4位・・・4pt、、、9,10位・・・1pt)から算出され、各部門ごとに30点満点、最大90点になります。合計が同点の場合、1万→ハーフ→5千の順に上の大学を上位とします。まずは1位~5位について・・・
順位 | 大学名 | 5千 | 1万 | ハーフ | 合計 |
1位 | 大東文化大学 | 16 | 28 | 30 | 74 |
2位 | 日本体育大学 | 29 | 20 | 24 | 73 |
3位 | 帝京大学 | 29 | 19 | 22 | 70 |
4位 | 神奈川大学 | 24 | 30 | 15 | 69 |
5位 | 創価大学 | 22 | 26 | 21 | 69 |
1位:大東文化大学(74点)
ハーフ部門において、大東大だけが30点満点、つまりトップ10全てが自己ベストを更新という驚異的な成績を残しています。1万mも28点ですし、いかに大東大がベストを更新してきたかが分かります。ハーフは、箱根予選トップ通過がまず大きいですね。原を筆頭に10人中5人が箱根予選20kmのハーフ換算でトップ10に入っています。
大東大は元々ハーフを走ることが少ない&箱根予選にも出場していなかったこともあって、走力に比べてタイムが低い状況でしたので、やっと追いついたというところですね。1万mも29分25秒を持つ下尾以外は全員ベスト、28分台を出した北村、前田を筆頭に29分30秒で10人揃うという盛況ぶりでした。
2位:日本体育大学(73点)
大東大とわずか1点差で2位となったのが日体大、こちらは5000mでの29点が光る一方、1万m,ハーフも20点と3部門で万遍なく自己ベストを更新してきているのが分かります。日体大が順調に育成出来ていることの証明でもありますね。5000mはエースの小松を筆頭に13分台が4人、14分1桁が5人といずれも自己ベストですからね。
1万mは小町、冨安というチームNo.1、2がベストを更新していないものの、2人を除いても28分台が6人ベストを更新するなど、8人がベストという充実ぶり、ハーフもこれまた小松が62分4秒で抜けていますが、63分1桁5人を筆頭に63分台でベストを出す選手が大量に…10人中9人がベストと3部門全てで面白いように自己ベストを更新してきました。
3位:帝京大学(70点)
帝京も5000mで29点を獲得、ただ、1万mで19点、ハーフで22点と上位2校と比べると長い距離でもう一歩ベストが出なかったかなあ。10月の世田谷記録会で自己ベストラッシュ、10人中6人がそこでベストですね。14分1桁は竹下、新関の二人ですが、14分10秒台がずらっと揃います。
1万mも28分台こそいませんが、29分10秒台は竹下だけですが、29分30秒台がこれまたズラッと揃うということで、ずば抜けたタイムの選手はいませんが、本当に毎年主力が抜けても着実に育成してきていることが分かります。ハーフも学生ハーフで10人中5人がベストですね。持ちタイム上もシード争い付近まで順位を上げています。
4位:神奈川大学(69点)
1万mにおいて唯一の30点満点、トップ10全てが自己ベストを叩き出しています。まさに、神奈川の勢いを象徴するデータなのでは。5千も24点ですが、ハーフは元々出場が少ない&箱根予選がもう一歩ということもあって15点に留まっています。1万mは鈴木健、山藤のダブルエースを筆頭に28分台が3人、10番手でも29分21秒というハイレベル差です。
特定の記録会ではなく、様々な記録会で自己ベストを出しているというのも、コンディションに関わらずベストを出す力があるということですかね。5千も13分台を出したのは鈴木健だけですが、14分11秒のベストが4人もいるなど、層の厚みを感じます。ハーフは人数は少ないですがトップ3(鈴木健、大塚、山藤)がいずれもベストと、主力がベストを出しつつもエースの強さが光ります。
5位:創価大学(69点)
創価は神奈川と同じ69点ではありますが、1万mが26点と神奈川に及ばないため、5位となっています。5千が22点、ハーフが21点で3部門全てで20点を超えてきています。箱根出場校に比べてベストが物足りないという印象でしたが、1万mではセルナルド、大山の28分台を筆頭に30分切りを10人揃えてきました。
ハーフは丸亀・神奈川ハーフでベストを出す選手が多く、64分切りが5人、10番手でも64分45秒と箱根常連校と遜色ないタイムまで伸ばしてきましたね。ムイルという留学生が加わりましたが、留学生に頼るのでは無く、セルナルドや大山といった日本人エースがベストを更新し、中堅どころもベストを連発するなど総合力が高まっていい方向に働いているようです。