箱根駅伝2017 6区の振り返り&気になり ~区間賞&区間新:秋山(日本体育)~

続いては、前回区間記録が更新された山下りの6区について、気になった走りを振り返っていきます。6区結果はこのようになっております。この区間は何といっても日体大の秋山ですよねー。3年連続の6区、前回は58分9秒と区間新記録を叩き出しました。今回も2年連続の区間新、そして57分台を狙うと明言しており、その走りに期待が高まりました…

 

結果として58分1秒と2年連続で区間記録を更新、57分台こそ出せませんでしたが、2年連続の区間新記録は凄いとしか言いようがありません。その圧巻の走りが認められ、MVPまで獲得してしまいましたからねえ。往路13位から一気に6人抜きで7位に浮上、前回同様にシード獲得の立役者となりました。

 

続いたのは青学の小野田、前回の58分31秒にこそ及びませんでしたが、58分48秒と2年連続の58分台&区間2位の快走、秋山の卒業する来年度も出場すれば区間賞候補筆頭となりそう。往路で33秒差だった2位との差を2分8秒にまで広げるチームにとっても大きな走りでした。

 

区間1,2位は前回の走りから正直予想は出来ました。予想外の快走を見せてくれたのが法政のルーキー佐藤、1万mは30分18秒、全日本予選も2組27位と目立った実績は無い選手なのですが…なんと58分52秒を叩き出して区間3位の爆走、総合順位を12位→8位と一気に4つも上げ、シード獲得に大きく貢献しました。

 

ルーキーは他にも東海の中島が区間8位、順大の橋本が10位で粘りました。ただ、ともに平地での走力もある選手で来年度以降は他の区間での出場もありそう。前回58分台をマークした中央学院の樋口は万全では無かったようですが、それでも区間5位でまとめてくるのはさすがですね。

 

逆に前回区間15位と苦戦した神奈川の鈴木祐は区間4位の好走、往路の勢いそのままに復路でも絶好のスタートを切りました。優勝争いを繰り広げる早稲田、東洋はそれぞれ区間12位、13位にとどまりここでいきなり差を広げられてしまったのは痛かったですね。。。特に堀はこれまでの実績からすればもう少し走ってほしかったかも。

 

シード圏内に付けていた大学では、駒澤の物江がインフルエンザ明けということもあって区間18位と非常に苦しい走り…5位→9位と4つも順位を落としてしまい、一気にシード争いに巻き込まれることに…創価の作田は区間19位とさらに苦しい走りで9位→14位まで下げてしまい、ここでシード争いから脱落してしまいました…

 

上武の馬本は区間16位、前回の最下位からは順位を上げてきたものの、8位→13位とこちらもシード争いから脱落してしまうことに…近年はシード争いにおいて、6区の重要性が高まっているように思えます。区間一桁では、前回の8位に続いて今回は6位で走った大東大の鴇澤の走りが光りましたね。

 

前回5区で今回6区と2年にして山を両方経験した拓殖の馬場は区間7位とさすがの走りも来年度以降は平地の主要区間を任されることになりそうかなあ。チームトップクラスの走力の持ち主ですしね。帝京の横井も区間9位と3大駅伝デビュー戦ながらきっちりと役割を果たしました。

 

前回6区5位と好走していた日大の町井宏は区間11位…前回よりも1秒タイムは良かったのですが、それだけ今回は60分きりをする選手が多かったですよねー。悪くない走りだったと思います。往路で出遅れた有力校では、山梨学院の秦が14位、明治の田中が15位とともに奮わず…

 

秦はやはり箱根の距離は長すぎるのかなあ…スピードは抜群なんですけどね―。田中はハーフで好走していて期待が高まりましたが、なかなか3大駅伝で結果を残せず、苦しい走りが続いています。往路で大きく出遅れた大学では、國學院の浦野が区間17位、持ちタイムを伸ばしてきていて一斉スタートだったこともあり、もう少し喰らいついてほしかったのですが…

 

学連で出場した日本薬科の桜庭も区間20位相当と厳しい走りになりました。山の準備がしにくい学連はやはり苦戦しやすいですよね…最も苦しい走りになったのは国士舘のルーキー福田、区間19位とは4分18秒も離される66分台での走りで最下位に…前回もでしたがちょっと国士舘は本戦で勝負出来ていないですね…

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