箱根駅伝2017 2区の振り返り&気になり ~区間賞:鈴木健(神奈川)~
続いては華のエース区間である2区について、振り返っていきます。2区結果はこのようになっております。まず、面白かったのは先頭集団ですよね。1区が6位まで8秒差と僅差だったこともあり、神奈川の鈴木健、青学の一色、駒澤の工藤、早稲田の永山、東洋の山本修、東海の關とまさに大学を代表する選手たちが揃いました。
それでも、一色が最初の5kmが早すぎたと言うほどのペース、ここで遅れるわけにはいかないですが、このペースについていくのもリスクがありますよね…実際、最初に集団から最初に遅れてしまった關は区間13位、続いて遅れた永山、山本修はそれぞれ10位、11位と下級生が揃って二桁順位となってしまいました。
そんな中、一色が先頭から離れ始めるというまさかの展開、それでも、コンディションが悪い中、3年連続の67分台でまとめてしまうのですから、さすがですよね。工藤も終盤遅れてしまったとはいえ、前回と同じく68分1桁でまとめたのは素晴らしいです。
しかしそんなエースたちを凌駕していたのが、鈴木健、終盤に抜け出すと、マメが潰れたという話ですが、そんなことは全く感じさせない、驚異的なペースで最後まで走りきり、67分17秒という驚異的なタイム、留学生も全て上回っての区間賞、区間2位とも33秒差をつける圧巻の走りでした。
箱根予選会でもダントツの日本人トップでしたが、あくまで予選会…本戦でも、エース区間の2区でもダントツの区間賞は凄すぎますよね!まだ3年、来年度の活躍が今から楽しみです。留学生では、故障明けで最下位スタートだった山梨学院のニャイロがまさかの9位…同じく区間賞候補だった日大のワンブィも区間7位ですからね。留学生と言えど万全でなければ2区は甘くない…
そんな中、区間2位の走りで10人抜きを達成したのが拓殖のデレセ、14位→4位と順位アップした走りはお見事でした。前回の区間11位からも大きく上げてきました。創価のムイルもルーキーで区間4位は上出来でしょう。
他の日本人選手では、前半からハイペースで突っ込んだ順大の塩尻が終盤やや垂れながらも区間5位でまとめてしまうのはさすがリオ五輪代表…頼りになるエースです。帝京のエース内田も区間8位と連続一桁順位で最高の滑り出し、シードもいけそうだなあと思ったのですが…
箱根予選で好走した他の選手たちも大東大の原の区間12位が最高で法政の足羽が14位、國學院の蜂須賀が16位、上武の東が17位、明治の江頭が19位、国士舘の住吉が20位と苦しい走りに…各大学のエース級が集まり、タスキをもらう位置もありますが、箱根予選のような走りを箱根のそれもエース区間の2区で見せるのは容易では無いですね…
全日本で好走した選手も、中央学院の高砂が区間15位、日体大の小松が区間18位に沈んでしまいました。特に高砂は出雲6区3位、全日本4区3位と主要区間で結果を残し続けていただけに、箱根の2区もけるかと思ったのですが、洗礼を浴びることに…小町も全日本7区区間賞なのですが…
関東学生連合の中央:堀尾は1区で最下位スタート、それも前が見えない位置、さらに初の箱根と悪い条件が全て揃っており、全くもって力を発揮出来ませんでしたね…箱根予選こそ51位でしたが、その後は5000m13分54秒、1万mで28分34秒と好タイム連発で箱根2区を勝ち取ったのですが…
それにしても、2区に起用される選手は出雲、全日本、箱根予選のいずれかで好走した選手のみですね。今回は1区、5区にエース級があまり起用されなかったこともあり、2区にエースが勢揃いという感じでしたが…留学生4人も全て2区ですしたからね。5区短縮に伴い、今後もエースが投入されることでしょう。
総合順位では、鈴木健の爆走で神奈川がトップ、青学、駒澤が続きました。ここで東海は11位とシード圏外に落ちてしまったのは、その後の苦戦を招いてしまったのかなあ…大東大の12位は逆によくぞ粘りましたよね。3区以降に期待が高まりました。
日体大も17位ですからねえ。秋山の区間新があったとはいえ、ここから総合7位まで順位を上げたのはお見事。。。明治はここで19位に下がることに…こんな明治は久しぶりに箱根へ戻ってきた時以来ですね。。。山梨学院も18位までしか順位を上げられませんでした。
ディスカッション
コメント一覧
もちろん、ワンブイ選手もニャイロ選手も、それほど悪いタイムや順位ではないのですが、あくまで「当人比」で、よくなかったということです。あしからず。
チーム内の比重も高いですから、大砲が不発に終わった時は、チームの士気が下がってしまいますよね。
關選手や永山選手は、設定タイムよりも早すぎる集団走に巻き込まれてスタミナを消耗したのでしょうね。これも、1区で上位に差がつかなかった影響です。
もう少しばらけてスタートして、例えば後ろから抜かれたりというのであれば、つくか自重するかの選択がありますが、最初から集団走では、行けるところまでついていくということになりますよね。
2区で気がかりだったのは、ワンブイ選手が振るわなかったことですね。
ニャイロ選手は故障があったということですが、ワンブイ選手も何か故障か体調不良があったのでしょうか?
特に権太坂で失速したというわけではなく、最初からあまりペースが上がっていなかったようですが…。
これで、日本大学は、万事休しました。
あの展開ならば、ハイペースであってもついていくしか無いですからね。
やむを得ない選択だったと思います。
ワンブィも全日本では故障明けという状況でしたし、
まだ万全じゃなかったのかもしれませんね。。。