箱根駅伝2017 1区の振り返り&気になり ~区間賞:弾馬(東洋)~

2018年1月4日

箱根駅伝を各区間ごとに振り返ります。大学ごとの区間順位を振り返るというよりは、レースの流れや順位の傾向など気になるところを述べる感じで…1月4日になると、ブログを書く気力が急激に失われてしまうのは何故なのか(汗)とはいえ、一度空けてしまうとますますモチベダウンにつながるので。。。1区結果はこのようになっております。

 

昨年度もややエース級が減ったと思いましたが、今年度はさらにその傾向が強まり、明確にチームNo.1を起用してきたのは東洋の弾馬、日体の小松くらいでした。シードを狙う大学はダブルエースの一角や2番手を起用、優勝候補筆頭の青学が3大駅伝デビューの梶谷を起用したのにはびっくりしました。

 

他の上位候補は今年度の1区経験者、早稲田の武田、東海の鬼塚、駒澤の西山らが起用されました。区間配置発表前はスローペースになるという予想も多かったですが、弾馬が入ったことで再びハイペースという予想も増えることに…

 

結果として、1区は序盤、近年稀に見るスローペースに…当然のように5km14分前半、10km28分台で走る高速レースが多い中、1km3分10秒を超えるようなペースですからねえ。5km過ぎ、弾馬が思い切ってペースを上げて抜け出しにかかりますが、逃げ切れず…

 

再び集団となったことでペースも落ち着いてしまい、ラスト勝負になってしまいました。青学が3大駅伝未経験者ということを考えても、やっぱりハイペースで差を付けたかったですよね。区間賞を獲得した弾馬と4位青学との差は僅かに4秒ですし…早稲田の武田を含め、優勝を狙う大学において、ある意味最も悔やまれる区間だったかもしれません。

 

逆に青学にとっては最高の展開で、正直この時点でもう青学が絶対的有利かなあという状況に。インフルエンザで急遽の1区となった山梨学院の伊藤は最初に遅れてしまい、そのまま区間最下位…2年前もオムワンバの故障で急遽1区となった田代が区間最下位になってしまいましたが、奇しくもその再現に。。。

 

その後は集団から早くに遅れる選手はおらず、区間18位でもトップと1分10秒差という大混戦でした。それでも1区で上位10校に入った大学のうち、8校がそのままシードを獲得、11位以下でのシード獲得は2区にエース塩尻のいる順大と選手層の豊富な日体大のみでした。混戦でもやはり1区は大事なのか…

 

往路で1年生の苦戦が目立つ中、1区で唯一ルーキーが起用された東海の鬼塚がトップと1秒差の区間2位に入ったのが輝いています。このまま1区のスペシャリストとなっていくのかなあ~最近はルーキーの1区起用が減ってきたのも特徴ですね。最重要区間の1つにまでなっていますからね。

 

1区でもう一つ気になったのは、明治の苦しさかなあ。元々、明治は1,2区が全てかもという予想をしていましたが、1区18位…ただ、それ以上に順位の近い大学の2区が全て実力者揃いというのが痛かった…1~6位のタイム差が8秒ですぐに6人の先頭集団となったように、本来であれば集団になりやすい2区…

 

しかし、タイムの近い14位~17位の2区の選手を見ると…14位が拓殖のデレセ、15位が順大の塩尻、16位にが日大のワンブィ、17位が創価のムイル。。。留学生とリオ五輪代表しかいないという悲劇…やはり、1区を安心して任せられる選手か仮に遅れても2区で十分挽回出来る選手のどちらかは最低限必要なんだなあと…

 

順位はつきませんが、最下位相当だった関東学生連合の丸山も、途中でアキレス腱に痛みが出てしまったということで、最後はもう足を引きずるかのような苦しい走りでした。持ちタイムどおりの力を発揮できずにいた専修の中で唯一、他大のエース級と渡り合ってきた丸山でしたが、最後の最後でこのような結果になってしまったのも残念だったなあ…区間20位とも1分以上離されてしまいましたからね…

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