日本大学 箱根予選&全日本2016結果考察 ~ギリギリだった予選会からの立て直しは~
続いては日本大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果、全日本結果はこのようになっております。箱根予選はギリギリとなる10位通過、エースワンブィが万全ではなかった全日本も12位と苦しい戦いが続いています。
箱根予選では、ハーフの距離は初出場となったワンブィですが、前評判通りの強さを披露、貫禄の全体トップでした。続く日本人エースの石川も7位とこれまた上々の走り、ダブルエースがしっかりと自分の役割を果たしました。
3番手の76位に山崎一、2番手と3番手の差が69位もあるのはよろしくないですね…前回の46位からは30位下げたとはいえ、まずまずの走りだと思います。4番手の92位に川口、前回は217位ですから大幅な順位アップではありますが、全日本予選で3組8位で走っている選手と考えるともう一歩かなあ?
5番手の127位に岡野、100位以内はわずかに4人しかいませんでした…前回は74位ですから、50位以上順位を下げたことになりますねえ。前回以上の順位で走った選手が本当に少なかったですね。まあ、前回はトップ通過、今回は10位通過ですから当然ですが…
6,7番手の130位、131位に清水目、村田と4年生が続きました。前回の箱根を走り持ちタイムもまずまずの清水目からすればやはり物足りない結果かなあ。一方の村田は3大駅伝・予選会通じて初出場の選手ですし、悪くない走りだったと思います。
8番手の155位に町井宏、箱根予選は初出場ながら、前回の箱根で6区5位と好走している選手ですからねえ。最低でも二桁順位、むしろもっと稼いで欲しい選手ですよねー。9番手の174位に畔柳、1年の箱根からエントリーされ、初の予選会出場となりましたが苦しい走りでした。
10番手の220位に金子、なかなか10番手が来なくて心配しましたが、まさかの200位オーバーに…ルーキーが10番手というのはやはり怖いですね…持ちタイムからしてもまだ厳しかったかなあ。11番手の高野が250位、前回は106位で走っており、箱根経験者でもありますが苦しすぎる結果となりました。
12番手の289位に石垣、ルーキー二人は10位と12位といずれもチームに貢献することは出来ず…箱根予選後に1万m,ハーフともにベストを伸ばしてきており、今後につなげてくれれば。
全日本では、1区石川が4位とさすがの走り、本当に上級生になってからの石川は外すレースがほとんど無く、勝負レースでも主要区間であっても安心して見ていられますね。2区を任されたワンブィは足を痛めて万全では無かったようで…それでも区間4位で走ってしまうのはさすがですが、本来の走りではありませんでした。
ダブルエースを2区までに投入して4位、ここからは耐えるレースと思っていましたが、3区岡野がまさかの区間22位に沈んでしまい、一気に総合12位まで後退することに…岡野は3大駅伝を3度走っていますが、いずれも区間19位以下…1万mのベストこそ29分20秒まで縮めてきましたが、駅伝では起用しづらいかも。。。
4区川口は区間8位と上々の走り、主要区間を1桁順位で走れる選手は貴重ですからね。今年度になってグッと力をつけてきましたし、今後も主要区間を担って欲しい。5区石井は区間17位とつなぎ区間が苦しすぎる…5000mで14分2秒のスピードを持ちながら、2度3大駅伝を走っていずれも区間17位以下…岡野同様に3大駅伝で結果を残せないのが歯がゆい…
6区清水目は区間12位とこれまたもう一歩かなあ。ハーフで64分21秒までベストを縮めてきており、最後の箱根に期待です。7区ルーキーの松木は区間14位とこれまたほろ苦いデビューに…ルーキーの苦戦が目立ってしまいます。1万mのベストは29分49秒まで伸ばしてきており、駅伝で戦力となっていって欲しいところ。
8区山崎一は区間10位と上々の走りだったと思います。主要区間である1,2,4,8区はいずれも区間10位以内だったんですよねー。山崎一はワンブィ、石川についで安定感のある選手ですねえ。3区以降は総合順位が11~13位の間をずっと行き来し、最終的に12位となりました。
箱根に向けては、全日本での課題がそのまま箱根の課題になりそうです。すなわち、往路のエース区間は石川、ワンブィが走るでしょうし、往路の主要区間も川口、山崎一で何とか粘ってくれそう。5区山上りは経験者がいないため不安もありますが、往路はある程度目処がつきそうなんですよね。
しかし、復路は6区で好走している町井宏以外が全て不安になってしまいそうです。。。全日本のつなぎ区間で二桁順位、箱根予選で100位オーバーの選手しかいないというのはやはり寂しいですよね。個人的には最上級生の奮起に期待したいところなのですが、箱根予選でも石川以外は奮いませんでしたし…
前回の箱根も6区終了時で5位と好位置につけながら、7区以降でシード圏外まで転げ落ちてしまいましたからね。やはり鍵を握るのは選手が揃っている3年生ということになるのかなあ。上尾ハーフや先日の日体大記録会1万mで多くの選手がベストを更新していますし、その走りを箱根でも見せてほしいものです!