青山学院大学 出雲&全日本2016結果考察 ~史上初の3冠&3連覇に向けて死角なし~

続いては青山学院大学について、出雲、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。神野・久保田ら黄金世代が卒業して戦力ダウンが心配されたのですが、、、強かったですね。出雲、全日本ともに田村和、一色がひときわ強さを見せました。

 

出雲では1区鈴木が区間5位とまずまずのスタート、2区田村和が区間賞の走りでトップに。本来であればエース区間でも区間賞争いする選手ですからね。2区に起用出来るのが青学の強さです。しかし、3区下田が区間4位で2位に後退することに…關が良かったとは言え、ちょっと物足り無かったですかねえ。

 

1年の全日本以来の3大駅伝出場となった4区茂木が区間2位で追い上げ、2年の箱根以来の出場となった安藤が2秒差でトップに立ち、一色にタスキを渡すことに。久しぶりの駅伝となった4年生がしっかりと結果を出すのが良いえすよねえ。

 

アンカー一色は圧巻の走りでトップを堅守し優勝、山梨学院のニャイロには29秒差を詰められましたが、日本人2番手とは35秒差をつける区間2位の走りでまず1冠を達成しました。

 

前回まさかの2位で優勝を逃した全日本、1区下田がトップと30秒差の区間8位、最低限の走りは見せたと思いますが、出雲に続いてエース区間を任されている選手としてはちょっと物足りないかなあ。2区田村和は前半から突っ込み、後半も粘るまさに強い選手の走り、あっという間に7人を抜き去ってトップに立ちました。

 

田村和は高校時代から強かったですが、大学3年になってまた一段と強さを増し、あっという間に大学トップクラスランナーにまで成長を遂げました。3大駅伝初出場となった3区吉永は区間5位、トップと14秒差の2位に後退しました。

 

4区安藤も区間5位止まり、区間賞を獲得した早稲田との差を1分7秒にまで広げられ、全日本初優勝に黄信号が…しかし、ここからが強かったです。5区小野田、6区森田も区間賞の走りでトップとの差は37秒にまで縮めました。小野田は平地でも強いですし、森田も大学に入って大きく台頭してきた選手です。各学年、強い選手がいますが2年生も力がありますね。

 

7区中村祐は一気に早稲田を捉えるかと思いきや、後半に差をつけられてしまってトップと49秒差と逆に離されることに…しかし、待ち受けるは大学長距離界のスーパーエース一色、トップ49秒差をわずか6kmほどで縮めてしまう凄すぎる走り…終盤こそ痙攣の影響もあってペースダウンしましたが、57分48秒というまたしても日本人トップとなる区間2位で出雲に続いて優勝のゴールテープを切りました。

 

箱根に向けては正直、出雲・全日本以上に穴が無いですよね。一色、田村和はエース区間でも区間賞が期待される選手ですし、出雲・全日本に出場した選手だけで10人揃ってしまいます。他の主要区間候補としては、鈴木が1万mで28分31秒、ハーフ62分55秒といずれも大台を突破して名乗りを上げ、下田も主要区間を任せられることになりそう。

 

前回3区を走った秋山の状態こそ不安ですが、9区を走った中村祐もいますし、安藤、梶谷は新たに28分台ランナーとなりました。ハーフでも62分台を持つ池田や63分1秒の森田を含め、64分きりは14人を数えます。5区だけが誰が走っても初の区間なだけに唯一不安はありますが、距離が短くなっただけに以前ほど差はつかないでしょう。

 

6区は58分台で走っている小野田がさらに力をつけてきて区間新も期待されますし、復路もつなぎ区間であれば区間賞が期待される選手が揃っています。正直、死角は無いですよね。3連覇、そして3冠の可能性が濃厚という戦力を有しています。

 

3冠が1990年、2000年、2010年と10年に1度しか達成されていないというジンクスが最大の敵だったり…過去2年、圧倒的な強さで制している箱根をまたしても勝つのか?それとも他の大学が青学を止めるのか?まだまだ青学中心の時代は続いていきそうです!

 

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