リオ五輪 女子5000m予選 ~積極的な走りを見せた上原が決勝へ~

リオ五輪、女子5000mの予選が行われましたので、結果を振り返ります。結果はこのようになっております。1組は上原が出場、高校時代から実業団に負けない走力、そして積極性を見せていましたが、20歳にしてオリンピック出場を勝ち取りました。一度やり直しになるという5000mでは珍しいパターン、2度目のスタートを切ると上原は猛然とハイペースで飛ばし、先頭に立つどころかいきなり抜け出しました。

 

一人で抜けだして1km3分を切るようなハイペース、その後も2000m,3000mと先頭でラップを刻んでいきますが、徐々に後続との差が縮まって追いつかれることに…ただ、追いつかれてからが素晴らしかったですね。そのままズルズルと下がることはなく、先頭集団の中ほど、5~10位あたりの位置はしっかりとキープしていました。

 

ラストスパートにもしっかりと対応、着順通過となる5位以内にこそ入れませんでしたが、15分23秒という好タイムで7位、タイム通過となる+5人以内にはしっかりと入って2組を待つこととなりました。最初から飛び出した場合、粘れずに後は下がっていくだけというパターンも少なくない中、ラスト1000mでも再びペースを上げていたのが素晴らしかったですね。見ていてワクワクする走りでした。

 

2組は日本選手権で4連覇中の尾西と1万mを脚の違和感で回避した鈴木亜由子の二人が出場、尾西、亜由子ともに先頭集団には食らいついていたのですが、特に亜由子はずっと後方の位置取りで万全では無いのかなあという印象でした。先頭は1万m世界記録保持者となったアヤナが一人旅、全然力いっぱい走っているようには見えないのですが、どんどん後続を離していって15分4秒で余裕のトップ通過、1万m以上に本命と言われる5000mでの2冠に向けて視界良好ですね。

 

ラスト1000mを切って亜由子がまず集団から遅れてしまい、続いてラスト1周での切替に尾西は付いて行くことが出来ず…尾西が15分29秒で9位、亜由子が15分41秒で12位という結果に終わりました。ともに世界陸上では決勝に進出し、亜由子は入賞まであと一歩の9位と大健闘したのですが、オリンピックの壁は厚かったですね。特に亜由子は万全ならば…と思うと残念です。

 

しかし、上原がタイム通過+5人の4位に入り見事に決勝進出を果たしました!正直飛び出した時はどうなることかと思いましたが、あの走りが上原の持ち味ですかね~決勝でもその積極的な走りで1つでも上の順位を目指して頑張ってほしいものです!!

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