2016年 全日本予選観戦記 10位:順天堂大学 ~戦力充実のはずが、まさかの予選落ち・・・~

全日本予選の結果を大学別に振り返ります~今日は10位だった順天堂大学について~レース結果はHPに載せてます。昨年度は箱根で6位に入り、毎年有力選手が加わり、年々戦力も充実してきた順天堂大学、全日本予選の順位予想でも4位にランクされるなど、前評判も高く、私も通過はほぼ確実かなあと思っていたのですが、9位とは8秒差の10位でまさかの予選落ちとなってしまいました。大きく崩れてしまう組があった一方、組1桁で走った選手は一人もおらず、稼ぐ走りが出来なかったのが苦しかったですね。

 

 

1組はルーキーの野田が17位、まずまずの走りだったのでは?高校ベストは14分19秒と好タイムなだけではなく、3000m障害での実績も豊富な期待の選手の1人です。1万mのベストも既に30分10秒まで伸ばしていますし、即戦力として活躍が期待される選手の1人ですね。もう一人は4年の西澤、箱根1区での粘りの走りはまだまだ記憶に新しく、当然稼ぐ役割を期待したいという思いもありつつ、西澤が1組ということは万全ではないのかなあ?という不安もありましたが、どうやら後者だったようで・・・24位に留まりました。大きく遅れたわけではないですが、ちょっと物足りない1組となってしまいました。

 

 

2組は前回1組25位だった金原が20位、これまた期待のルーキー橋本が金原に次ぐ21位ということでこれまた可もなく不可もなくといった結果に・・・ただ、欲を言えば金原は2016年に5000m、10000mでベストを更新し、着実に力をつけてきてるようですからもう少し走ってもらいたい気もします。。。一方の橋本は入学してすぐに5000mでベストを更新、14分8秒までタイムを縮め、1万mも早速29分台で走っており、個人的には最も期待していたルーキーの1人です。前回の塩尻のように組上位での走りもありうるのでは?と思っていただけに、1,2組ともに消化不良という印象でした。

 

 

最も正念場だと思っていたのは3組、4組は安定感抜群の二人が控えていただけに、ここで大きく遅れなければ問題無いと思っていたのですが・・・森が早い段階から苦しそうになり、遅れてしまうことに・・・前回も2組で遅れだしてしまいましたが、何とか粘れてはいました。しかし、今回は遅れるタイミングも早かったですし、遅れてからも粘れなかったですね。結果はまさかの38位に沈むことに・・・前々回は3組8位で予選突破に大きく貢献した森ですが、今回の走りは3大駅伝・予選会通じてワーストの走りだったかな。。。

 

もう一方のルーキー難波は高校時代に既に13分台をマークしている選手、いきなりの3組抜擢からも期待の大きさが伺えます。全日本予選を走った8人中3人が1年生というのは、今後が楽しみという面も当然ありますが、ベストメンバーが組めなかった影響を受けてしまったとも言えます。聞谷、作田ら安定感のある4年生がいれば・・・難波は何とか先頭集団で粘ってはいたのですが、一度遅れると周回を重ねるたびに遅れていってしまったかなあ。。。結果は28位、ともに崩れてしまったこの3組で予選通過は非常に厳しくなってしまいました。

 

 

4組はもはや大学を代表するエースへと成長を遂げた塩尻に期待が集まります。私も前回の潰滝のような留学生に最後まで勝負を挑む走りを自ずと期待していました。序盤から当然のように先頭集団でレースを進めていましたが、終盤にまさかの集団から引き離されてしまうことに・・・これにはびっくりしました。大学で失敗レースというものが無かった塩尻ですが、その後も集団に戻るどころか差が大きくなっていきましたからね。。。それでも組14位でまとめたのはさすがですが、少なくとも勝負レースでは最も苦しい走りだったかなあ。

 

翌週に日本選手権を控えていたこともあり、調整が難しかったのは間違いないですよね。日本選手権3000m障害ではあと一歩で優勝でしたし、その後8分31秒という素晴らしいタイムをマークしているのですから・・・チームの絶対的エースであることに疑いは無いですが、ちょっと塩尻に頼りすぎていた部分もあったのかなあ?一方の栃木は初の最終組、特に長い距離で安定して走りを見せている一方、5000mのベストも14分2秒まで伸ばすなど、距離に関係なく強さを身につけてきました。無理に先頭集団に付いて行くことはせずに、自分のペースでレースを進め、最終的には塩尻と4秒差の16位、まずまずの走りだったと思います。

 

 

8秒差・・・1人あたり1秒差という悔しい結果となってしまいました。後一歩何か違っていれば予選は突破していたはずなのですが。。。箱根シード校なだけに、箱根予選の疲労が残る大学と違って全日本にも力を注ぎやすかったですし、、、とはいえ、終わってしまったことを悔いてもしょうがないですし、まずは出雲、そして箱根に向けて戦力を整えていって欲しいところ。4年生に前回の箱根経験者が5人いるのは大きく、即戦力候補のルーキーが複数おり、花澤もかなり難病を抱えながらもかなり戻してきましたからね。箱根6位となった前回のメンバーと比べても遜色ない戦力を誇るだけに、全日本予選の悔しさを3大駅伝で晴らして欲しいです!

 

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