2016年 全日本予選観戦記 1位:山梨学院大学 ~前評判通りの強さでトップ通過、シード返り咲きへ~

全日本予選の結果を大学別に振り返ります~今日はトップ通過を果たした山梨学院大学について~レース結果はHPに載せてます。山梨学院、強かったですねー。1組こそやや苦戦したものの、2組以降は盤石の強さを見せ、前評判通りの強さでした。順位予想でも70人投票して63人が山梨学院を1位予想、つまり9割の人がトップだと思っているわけですからねー。いかに戦力が抜けていたかが分かります。

 

ところで、最近は世田谷記録会やホクレンなど好タイムが連発しており、そちらも平均持ちタイムに載せているので目を通してみては?特に東海ファンの方は・・・笑いが止まらないのでは?(笑)

 

 

1組はともに3大駅伝初出場となった永戸と熊代が出場、永戸は終盤まで先頭集団に付いて行く落ち着いた走りで組5位、2年生はニャイロに続く選手が課題でしたが、今後を見据えても楽しみな選手が出てきました。上々の走りだったと思います。一方の熊代は終盤に遅れるとそのまま徐々に先頭から離される苦しい展開に・・・22位は8人中ワーストの順位となってしまいました。しかし、年々持ちタイムを伸ばしてきてついに出場を果たした叩き上げの4年生、3大駅伝にも出場して欲しいものです。

 

 

2組は安心して見ていられましたね―。スローペースの集団を上村が引っ張る場面もあり、ラストの争いにも勝っての2位はさすがの走りでした。しいていえば、一人飛び出した日体の室伏を上村の力なら追えたのでは?と思うくらいですかねー。まあ、3,4組が超強力な山梨学院からすれば、2組で無理をする必要は全くありませんが。一方の伊藤も先頭付近の好位置でレースを進めていたようで・・・全日本予選は意外にも?初出場でしたが、最初で最後のレース、ラスト勝負こそ上村らに遅れをとって4秒離されましたが、6位は上々でしょう。

 

 

3組は上田、市谷という関東インカレ1部1万mでダブル入賞している強力コンビ、ただ、市谷はずっと集団の最後方でレースを進めており、その後も結局一度も真ん中よりも前に来ることは無かったような・・・万全ではなかったのかちょっと意外な走りでした。それでも、どんどん集団から選手がこぼれ落ちていく中でも終盤まで粘り、11位で走ったのは流石といえばさすがですが、駅伝シーズンでは積極的な走りを見せてもらいたいところ。一方の上田は逆に先頭を引っ張る場面もあり、先頭付近でのレースを進めていましたね。3年になり、またワンランク力をつけたように思えます。ラスト勝負で創価の大山にこそ遅れをとったものの、2位フィニッシュは強いですね。主要区間も安心して任せられるようになりそうです。

 

 

4組はこれまたニャイロ、佐藤という強力コンビ、3,4組の4本柱がそのまま駅伝でも主要区間を担うであろう主力達です。ニャイロは先頭集団に当然のように最後までついていき、ラスト1周の勝負で日大のワンブィに1秒遅れたものの、28分46秒の2位と相変わらずの安定した走りを見せました。ニャイロの高レベルでの安定感は半端無く、失敗レースを見たことが無いですね―。強いていえば、1年の関東インカレでうっかり中に足が入ってしまい、失格になったことくらいか(汗) 一方の佐藤は先頭集団には敢えて付いていかず・・・今の佐藤なら先頭集団でも十分に勝負出来ると思っていただけに、これまた意外な展開でした。しかし、しっかりと第二集団を形成したメンバーにはずっといましたし、先頭とも大きく離されることはなく、先頭集団から落ちてきた選手をきっちりと拾っての走りで8位、日本人4位ですから素晴らしい。ダントツのトップ通過となりました。

 

 

やはり、全日本予選に出るような大学ではないことを示した山梨学院大、全日本でもシード獲得どころかさらなる上位進出も十分にあり得ます。1,2,4,8区の主要区間に3,4組を走った市谷、上田、佐藤、ニャイロを配置するであろう盤石の布陣、さらにアンカーニャイロとなれば他大にとっては非常に脅威となりますし、繫ぎ区間でもある程度戦えるようになれば、優勝戦線を賑わせてくれそうなチームですね。駅伝シーズンがますます楽しみになる全日本予選でした。

 

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