2016年度 六大学対抗陸上 観戦記
先週の土曜に行われた六大学対抗の結果について、雑感を述べていきます。見ている私は非常に寒く、服装は完全に失敗でした。。。すなわち、長距離を走る選手にとってはかなり走りやすいコンディションだったと思われます。1500m,3000m障害、5000m OP、5000m対抗について。。。
3000m障害対抗
序盤は法政の阿部、青木の二人が引っ張り、途中で明治の東島が先頭に立ち、さらに早稲田の大木が先頭に立つなど、先頭はコロコロ入れ替わっていきました。そんな中、抜けだしたのが法政の阿部と早稲田の大木、優勝争いは二人に絞られました。そして迎えたラスト一周、スパートをかけた法政の阿部が抜け出し、勝負ありか?と思いましたが、ラストの障害でまさかの転倒、すぐに立ち上がったものの、再度加速する間に差を詰めてきた大木に最後逆転を許してしまうこととなりました。
これが障害の怖さでもあり、面白さでしょうか。大木が9分4秒67で優勝、ルーキーが早速活躍しており、関東インカレも楽しみです。阿部は9分4秒71と0.04秒届きませんでした…最後の転倒は残念でしたが、こちらも積極的な走りを見せ、やはり勝負レースでも期待出来そう。3位も法政の青木でしたが、9分12秒15ということでちょっと離されてしまいましたね―。昨年度3000m障害で活躍した明治の東島が4位、早稲田の岡田は6位と順位もタイムももう一歩だったかなあ。
1500m対抗
序盤は法政の坂東が先頭を引っ張る展開、身長190cmは背の低い選手が多い長距離においては一際抜けていますね。遠くからでもその大きさがよく分かり、まるで大人が子供を先導しているかのような身長差でした。。。そんな中、徐々に上がってきたのが明治の河村、保坂に早稲田の斎藤、小澤と早明戦の様相に・・・ラスト勝負となりましたが、ラスト100mの切れ味で勝った明治のルーキー河村が3分48秒76と好タイムで優勝、2位に入った齋藤も3分49秒48ですからなかなかですよね。4月に入ってすぐにルーキーたちが3分50秒を切ってくるとは・・・今後が楽しみです。
3位に入った保坂は3分49秒84で自己ベストをマーク、4位に早稲田の小澤が3分51秒で入っています。保坂は引き続き短めの距離を中心にやっていくのかなあ?本人は以前20kmにも挑戦したいという話でしたが・・・小澤も高校時代は1500mに強かったですね。1年目はちょっと目立ちませんでしたが、2年時から台頭してきてくれれば。
5000m OP1組
明治勢が大挙して出場したオープン1組、早稲田や法政の主力は走らなかったこともあり、上位はほぼ明治という感じでした。そんな中、一際強さを見せたのが今年度のエースの1人である薮下、序盤から先頭集団を引っ張ると、そのまま先頭を引っ張り続けました。徐々に先頭集団の人数が絞られていくと、そのまま抜け出し、どんどん後続との差を広げて独走のままフィニッシュ、タイムも14分14秒23ということで自己ベストを6秒ほど更新してきました。5000mのうち、4800m以上は先頭を走っていたような・・・強かったですね。
しかし、他の選手は14分30秒オーバーとあまり目立たず・・・薮下とともにチームを引っ張る役割が期待される4年生の吉田、江頭はちょっと奮わなかったかなあ・・・江頭はラストもちょっとズルズルと離されてしまいましたし、ここ最近元気が無いのが心配です。
5000m対抗
順当に力のある早稲田、明治、法政×2人+東大の近藤の7人が集団を形成することに・・・先頭はかなり入れ替わっていましたね。早稲田の光延、車田がトップを走ったり、明治の皆浦、阿部が前に出たり・・・ただ、各選手仕掛けてはいるものの、抜けだすまでには至りませんでした。そんな中、近藤が遅れ始め、箱根出場校の争いに・・・そこから明治の皆浦が最初に遅れだしてしまいました。そして迎えた終盤、抜けだしたのはやはり持ちタイム、経験ともにまさる早稲田の光延、一気に差をつけて勝負ありかなあと思ったのですが、最後に必至の形相で法政の足羽、坂田の4年生コンビと明治の阿部が猛追してきました。車田は逆にその3人から引き離されてしまうことに。。。最後はかなり迫られはしたものの、14分7秒で優勝、まだ余裕があるようにも見えましたね。終わった後もそこまで苦しそうでは無かったですし・・・
2位に入ったのが法政の坂田、14分8秒はベストを7秒更新してきました。坂田も箱根予選で2年連続チーム3番手で走るなど力のある選手、ここにきてまた一段と力をつけてきたでしょうか?チームのエースである足羽を上回ってきました。明治の阿部は14分9秒の3位ですから上々のデビュー戦だったのでは?本人もトラックには自信を持っているようですし、ルーキーイヤーから活躍する姿を見たいところ。足羽も4位ですが、14分9秒で走っていますので上々の出だしと言っていいでしょう。今年度もトラックにロードにチームを引っ張っていってくれるでしょう。
5位に入った早稲田の車田は14分11秒で自己ベストを4秒更新する良い走りを見せてはいるのですが、最後に引き離されてしまったこと、そして終わった後にフラフラになっていたのはちょっと心配でした。自分では歩けずに抱えられていましたからね。昨年度から走れば結果を残していますし、駅伝メンバーにも絡んできて欲しい選手ですね。