2015年度 学生ハーフ結果雑感 ~中央学院、中央、帝京、東海~

続いては、中央学院、中央、帝京、東海の4大学について、学生ハーフの結果を振り返ってみます。

 

 

<中央学院大学>

チーム1,2位となったのは海老澤兄弟、太が64分14秒、剛が64分15秒とタイムは1秒差、順位もそれぞれ30位、31位と一番違いでまさに図ったように双子で仲良く揃ってのゴールとなりました。太が2度、剛は3度箱根に出場しており、来年度は最上級生としてチームを引っ張っていってくれることでしょう。さらに藤花が39位の64分26秒で続いており、来年度6番手となるタイムで走っています。箱根予選こそ経験があるものの、箱根はエントリーされながらも走れていないですからね。最終学年となる来年度こそはという気持ちも強いでしょう。

 

52位に坂元が64分41秒で入ってきました。1万mこそ29分台ですが、これまで3大駅伝エントリーなどは無し、そんな中来年度の持ちタイムでは10番手となりました。大森、細谷、新井らがチーム内で存在感を示していますが、同級生に坂元も続けるでしょうか?さらに村上が64分43秒で続いています。63分台がいなかったのは残念ですが、64分台が5人出てきたのはまずまずでしょうか?箱根6区で爆走した樋口陸が70分ジャストというタイムになっていますが、故障明けで練習も詰めていなかったようなのでしょうがないのかなあ・・・?

 

 

<中央大学>

65分切りが64分42秒、57位で走った相馬だけというのはさすがに寂しい気が・・・65分前半では新垣、鈴木、堀尾といった来年度のハーフ持ちタイムでトップ10に入る選手が順当にチーム上位で走っています。65分34秒で蛭田が続き、ハーフではトップ10に入ってきている選手ですし、ちょっと元気の無い2年生において、起爆剤となる存在になってくれればと思います。後は谷が65分45秒で走ったくらいで、箱根を走った市田、苗村がいずれも67分近辺、箱根6区を2年連続一桁で走った谷本は69分台とちょっと収穫の少ないレースとなってしまいました。

 

来年度のハーフ持ちタイムは14位という状況ですが、何よりも気になるのはトップ7が全員3年生ということですよね。。。上位13人中10人が3年生ということになるのかなあ?とにかく3年生への依存度が激しい状況が続いています。来年度からは藤原新監督となって心機一転巻き返しを図る中央大学ですが、藤原も選手時代の実績は抜群ながら引退→即監督というのはやはり不安もありますし、現3年生が在学中に戦力を整えておかないと、再来年度は本当に箱根連続出場が極めて困難になりますからね。。。中央大学にとって非常に大事な1年となりそうです。

 

 

<帝京大学>

前回の学生ハーフでは高橋裕の3位を筆頭に内田、堤も62分台と大活躍だった帝京勢、今回はルーキーにして既に主要区間を任されている畔上が11位、タイムも63分37秒と好走を見せました。来年度はもはやエース格の一人となってくれそうですね。安定感もありますし、今後がますます楽しみな選手です。持ちタイムも来年度内田に次ぐ2番手となっています。続くのが内田、36位で64分22秒と前回よりもだいぶ下がってはしまいましたが、箱根に何とか間に合わせた状況でしたし、トラックシーズンに向けてコンディションを上げ、エースとしての役割を果たしていってくれればと思います。

 

ちょっとびっくりだったのが38位に入った横井、64分26秒はチーム5番手となる好タイムです。今年度のルーキーは畔上、竹下が抜けているかと思っていましたが、横井も箱根16人のメンバーに入ってくるだけのことはありますねー。来年度は3大駅伝デビューもあるかもしれません。エース格の1人となる加藤が73位、ギリギリ64分台はちょっと物足りない気もしますが、まずは主力が元気な姿を見せてくれたのは良かったです。

 

65分台も小手川、濱川ら5人が走っていますし、前回ほどのインパクトは無かったかもしれませんが、収穫の多い結果だったと思います。65分12秒の小手川がチーム10番手となっています。ハーフの平均持ちタイムは13番手、やはり62分台が1人はともかく、63分台も2人しかいないのが順位がもう一歩上がらない理由ですかねー。選手層は例年の帝京だとまた得意の育成力を発揮してくれるでしょうから、エース格の台頭にも期待したいところです。

 

 

<東海大学>

林、廣田がワンツーフィニッシュと最高の結果となった東海大学、林が来年度のチーム2番手、廣田が3番手となるタイムをマークしています。4年生となる来年度も走りでチームを引っ張っていってくれることでしょう。活躍したのは二人だけではありません。エース格の一人である石橋が14位の63分44秒と上々の走り、さらに桐原も63分49秒で19位と20位以内に4人入ってきています。桐原のタイムが来年度の9番手となりますね。全日本予選、箱根予選は1,2年時に皆勤ながら、どうしても3大駅伝出場には届いていないだけに、最終学年こそ何とか出場を果たしてもらいたいものです。

 

他にも湯澤が64分13秒で29位に入ったのを筆頭に、安藤、春日、國行、島田までが64分台で走るなど、全大学を見渡しても最も結果を残した大学と言っていいでしょう。まさに、今の東海の勢いを象徴するかのような走りでした。来年度のハーフ持ちタイムはついに青学、駒澤、早稲田についで4位まで上がってきました。これだけでもいよいよ優勝争いへ・・・となりますが、ここに加わるのは史上最強と呼び声の高い選手たち、いよいよ3大駅伝制覇も現実味を帯びてきそうです。来年度はさらなる活躍が期待されますね!!!