2015年度 高校生特集 ~太田 智樹(オオタ トモキ)~
今日は浜松日体の太田 智樹について中学・高校時代の走りを振り返ってみます。浜松浜名中時代からその強さは際立っており、ジュニアオリンピックでは8分22秒92という中学歴代2位の好タイムを叩きだして優勝、全中でもラスト勝負を制しての優勝と2冠を達成しています。都道府県対抗2区でも区間2位で走っており、中学時代の実績では世代最強と呼ぶに相応しい結果を残しています。
高校1年時、国体3000mでは決勝まで進んで5位と上々の走りを見せています。ただ、その後は羽生を筆頭とする黄金世代が5000mで好タイムを連発していたのに比べると、14分30秒とあまり目立つ走りは見せられませんでした。
都大路も3年間出場出来ていないんですよね―。加藤学園が3連覇を達成しており、その牙城を崩すことは出来ず・・・東海地区枠でも2度チャンスがありましたが、いずれも愛知勢にその枠をさらわれています。さらに都道府県対抗でも4区27位に留まり、ちょっと世代トップクラスからは遠ざかってしまった感じでした。
再び注目を集めたのは高2の夏、インターハイ5000mは出場出来ませんでしたが、高校選抜1万mで見事に優勝を果たしました。さらに、静岡県駅伝では1区で区間賞を獲得、さらに都道府県対抗でも1区4位と好走し、再び世代トップクラスへと返り咲きを果たしました。
そして迎えた最終学年、インターハイ5000mでは決勝に出場し、14分5秒92で6位入賞、高3日本人ではトップとなる走りを披露しました。このタイムが自己ベストとなっており、勝負レースかつ暑いインターハイでこのタイムが出せるとなると、まだまだ期待したいですよねー。さらに、高校選抜1万mでは29分30秒99と好タイムをマークしての2連覇を達成、まさに強さを見せたトラックシーズンでした。
駅伝シーズン、県駅伝で1区区間賞を獲得、都道府県対抗でも1区7位で2年連続で好走を見せました。2年の都道府県対抗以降、トラックでも駅伝でも、コンディションが悪くても結果を残し続けているのが心強いですね。進学先は早稲田、5000mでは7位、1万mでは10位と既に2部門でチームトップ10に入っています。崩れることは少なそうですし、トラックでも3大駅伝でも即戦力として活躍してくれそうな選手ですね。早稲田のスポーツ推薦のルーキーはもう何年も初年度から3大駅伝に出場するなど活躍する選手が多いですし、太田もそんな先輩たちに続いていって欲しいものです!