2015年度 高校生特集 ~關 颯人(セキ ハヤト)~
本日からは、高校3年生の特集をしていきます。一度に1人~数人を取り上げていきます。基本的には、5000mの持ちタイムでチームトップ10入りを果たしている選手を中心に見ていきます。まずは、持ちタイムが13分51秒85とトップタイムを誇る佐久長聖の關 颯人について・・・
中学のNo.1を決める大会としては全国中学校陸上競技(全中)とジュニアオリンピックが有名ですが、長野県の茅野東部中時代、全中では決勝にも出場を果たしてはいませんが、ジュニアオリンピックでは8位入賞を果たしています。また、ロードで大きな指標となる都道府県対抗では2区で区間3位と好走、世代トップとは言えないまでも、世代上位の力があったことは間違いないでしょう。
高1では、国体3000mに出場し、8位入賞となっています。5000mでもいきなり14分30秒を切ってくるなど早速活躍を見せていました。都大路では3km区間の2区を任されて区間5位、上々の都大路デビューを果たしています。2年時は故障などもあって5000mでインターハイ出場を逃すなどちょっと奮わない前半戦でした。しかし、8月に行われた高校選抜1万mで30分22秒77で3位に入るなど復調したところを見せると、国体5000mでも14分11秒と自己ベストをマークして8位入賞、2年生ながら見事に入賞を果たしました。8位が何となく多い気もしますが・・・しぶとく入賞しているとも言えそうです。
一躍關の名を高めたのが2年の都大路、ここでエース区間の1区を3位と素晴らしい走りを披露し、一躍世代トップクラスの1人へと躍り出ました。都道府県対抗でも1区を任されますが、こちらは区間17位と都大路、都道府県対抗を通じて3年間でワーストの区間順位となってしまいました。そして迎えた最終学年、インターハイ5000mには順当に出場したものの、後一歩届かずに決勝には進めませんでした。国体でも15位と前年よりも大きく順位を落としてしまい、またトップクラスからは一歩後退してしまうことに・・・
しかし、11月に行われた日体大記録会で13分51秒85と世代トップクラスとなるタイムを叩きだすと、都大路1区では羽生の創りだすハイペースに唯一最後までついていき、ラストで抜けだして区間賞を獲得、タイムも29分8秒と歴代3位と凄まじい走りを披露しました。続く都道府県対抗でも最長区間となる5区を任されて連続で区間賞を獲得、今ロードで最も強い高校生と言っていいでしょう。なかなか順風満帆とはいかず、特にトラックでは勝負レースで苦戦することも多かったですが、3年の秋以降に好走連発、それもロードでは負けなしとなると、3大駅伝に向けても期待が高まりますね。
進学先は歴代最高のスカウトを誇る東海大、佐久長聖→東海大といえば、佐藤悠基、村澤といった大学を代表する選手たちがいますね。高校時代の実績を見てみると、トラックでは二人に及ばないですが、ロードとなるとそうそう負けてはいないと思うんですよね―。偉大な先輩と同じように大学を代表する選手へと成長していくのか?ルーキーイヤーから目が離せませんね!!