2015年度 4年生特集 ~神奈川大学~

本日は神奈川大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で6人DBに登録しています。その前に・・・先日、3大駅伝・予選会のエントリーを見れる画面を追加しましたが、さらに実際に3大駅伝・予選会を走った選手には組・区間や順位も表示されるようにしました。ぱっと見でいつどの大会にエントリーされ、結果はどうだったのか分かるようになっています。うっかり忘れていましたが、ブログの選手名からでも表示されるようにしましたので、例えば下表の選手名など、リンクになっているところを押下→「駅伝登録」タブを選択で確認出来ます~ちなみに結果の詳細を見たい場合には「駅伝成績」タブの方がタイムも載っていて分かりやすいと思います。

 

 

話を戻しまして・・・ここら辺の世代から神奈川大学のスカウトも良くなってきたんですよねー。一時期に比べると14分1桁、10秒台の選手が多くはいるようになってきており、ロードで実績のある選手も多いですね。この世代ではなんといっても西山、我那覇のエースたちの実績がずば抜けています。二人ともこの4年間で神奈川大学が出場できた全てのレース、すなわち全日本3回、箱根4回、全日本予選・箱根予選4回に出場していますね。1年から主要区間を任され、それは4年間変わらずでした。どうしても二人が目立ってしまいますが、渡邉や永信も上級生になって3大駅伝デビューを果たしています。

 

 

 

 

西山 凌平・・・高校ベストは14分17秒、1年の全日本予選から3組15位といきなり好走すると、箱根予選でチーム2番手の45位、全日本で1区14位、箱根で2区11位といきなりエース区間を任されるまでになりました。唯一の失敗レースは全日本でしょうが、ルーキーに箱根予選から2週間ほどしかない全日本で結果を残せというのも酷ですよね。2年時には全日本予選で最終組を任され13位と好走、箱根予選でも20位、箱根でも3区9位と前年度同じかそれ以上の成績を残しています。

 

3年時、5000mで13分57秒までタイムを縮めて大学ベストをマーク、関東インカレ2部ハーフでも4位に入り、学生ハーフでも62分38秒をマークするなど、持ちタイムも大きく伸ばしてきた1年でした。もちろん駅伝でも、全日本予選4組17位、箱根予選で23位とこれまた前年に近い走りを披露しています。ただ、全日本では4区9位に留まり、箱根でも万全でなかったことで最短区間の4区に回り5位という結果は、決して悪くはないですが、西山の力からすれば物足りなかったかな。4年時には関東インカレ1部1万mで4位と好走、1万mのベストも28分44秒まで縮めました。全日本予選でも最終組4位と素晴らしいトラックシーズンでした。駅伝シーズンは箱根予選30位、全日本4区9位、箱根5区11位ともう一歩だったかなあ。。。箱根予選は先頭集団に付いていかず、ずっと5区候補と言われ、最後に走った山も11位ですからね・・・弟の西山雄介に高校時代の実績では遠く及びませんでしたが、大学に入ってからは力をつけ、直接対決となるレースでも上回るなど大きく飛躍した選手でした。

 

 

我那覇 和真・・・高校ベストは14分22秒ながら、全日本予選ではいきなり最終組を任されて18位と好走、西山とともにチームを全日本出場へと導く立役者となりました。箱根予選では62位に留まりましたが、全日本では2区8位とまずまずの走り、箱根は万全ではなかったことで7区に回りましたが、そこで区間賞を獲得してしまうのですから、恐ろしいルーキーですよね。素晴らしい1年だったと思います。2年時、1万mで28分46秒と大学ベストをマーク、全日本予選では4組5位と見事な走りを披露すると、箱根予選でも7位に入るなどエースとしての地位を確立していきます。ハーフ換算で62分45秒とタイムも素晴らしかったです。しかし、箱根ではエース区間の2区を任されましたが、ここでまさかの区間19位に沈むことに・・・最後に落とし穴が待っていた感じですね・・・

 

3年時、全日本予選では3組9位とまずまずの走り、箱根予選では11位と2年連続で好走しています。上級生になってやや不安定になる部分もあったのですが、勝負レース、それもチームでの勝負となると外さずに結果を残していったのはさすがですね。全日本では2区12位と苦しみましたが、箱根では前回のリベンジとばかりに1区6位と快走を見せ、チームに良い流れをもたらしました。4年時、5000mで14分6秒と大学ベストを記録、全日本予選では3組でトップを飾り、箱根予選でも27位で走っています。西山、我那覇ともに4年時に先頭集団に付いていかなかったのはちょっと意外でした。全日本では8区14位と苦しみました。箱根予選を走る選手が、全日本も結果を残すのはやはり厳しい。最後の箱根も1区を任され終盤まで先頭集団に付いて行きましたが、一度遅れるとなかなか立て直せずに下がってしまったのが痛かったか区間15位という結果に終わっています。それでも、西山とともにチームにとって1年時から欠かせない選手として存在感を見せつけてくれました。

 

 

木藤 伸明・・・高校ベストは14分56秒、3年時まではあまり目立つこともなく、3大駅伝・予選会にエントリーもされることはありませんでした。それでも4年時、1万mで29分54秒をマーク、ハーフも66分14秒で走ると、全日本、箱根とともにメンバーに選ばれることに・・・残念ながらどちらも走ることは出来ませんでしたが、4年時にメンバー入りするまで伸びてきたのはちょっとびっくりしました。

 

 

永信 明人・・・高校ベストは14分12秒とこの学年でトップだったこともあり、即戦力として期待されていた選手です。5000mの高校ベストは残念ながら4年間で更新出来ていません。1年の箱根にエントリーされるも走れず、2年の全日本予選では3組に抜擢されましたが34位と厳しい走りになってしまいました。2年時にハーフで65分7秒をマークし、3年時には1万mを29分59秒まで伸ばしますが、なかなかエントリーさえされない状況に・・・それでも4年時には3大駅伝・予選会に全てエントリーされ、全日本で3大駅伝デビューを飾っています。結果は3区13位でした。最後の箱根でも4区で出場を果たして区間17位、4年にして全日本・箱根と出番が回ってはきましたが、残念ながら奮いませんでしたかね。。。

 

 

渡邉 慎也・・・高校ベストは14分36秒ながら、1年にして箱根予選に出場し、チーム10番手の110位で走っています。全日本、箱根にも出場こそ叶いませんでしたが、エントリーされています。一方で2年時は箱根予選こそエントリーされたものの出場出来ず、箱根はエントリーさえされませんでした。ちょっと停滞してしまいましたかねえ。それでも3年時、箱根ではチーム事情もあって急遽最長区間音5区に起用されることに・・・さすがに厳しかったのか区間18位に終わっていますが、3大駅伝デビューを果たしました。

 

4年時になると持ちタイムをどんどん縮めていきます。5000mで14分29秒、10000mで30分28秒、ハーフ換算で64分13秒と大学ベストをいずれも4年時にマークしていますね。全日本予選にも初出場して2組19位、箱根予選でも67位と結果を残し、全日本では6区13位でしたが、箱根では8区を任されて区間12位とまずまずの走りを見せてくれました。特に4年時は3大駅伝・予選会に全て出場し、チームを支えてくれましたね~

 

 

三輪 北斗・・・高校ベストは14分31秒、それでも1年時は箱根予選や全日本にもエントリーされています。さらに、2年の箱根予選にもエントリーされていますが、いずれも走ることは叶わず・・・5000mは高校ベストをを更新出来てはいませんし、1万mやハーフも私の知る限りは走っていないかなあ???それでも1,2年時にエントリーされるくらいですから、力はあったと思うんですけどねー。勝負レースどころか記録会にもほとんど姿を見せることはなく、3年以降はエントリーもされなくなってしまいました。。。

 

 

マネージャーになりましたが、南もこの学年ですね。高校ベストは14分30秒、1年の箱根予選で168位、2年の全日本予選で1組27位で走っています。チームの4年間を見てみると、全日本に3度出場出来ているのが見事ですね。しばらく、全日本は遠ざかっていたのですが、関東枠が増えたことに関係ない順位で3度とも予選を突破しているのが素晴らしいです。一方でずっと目標であって箱根シードはどうしても何かしら噛み合わない状況で後一歩届かず・・・故障者が出てしまったり、ブレーキが出てしまったり、、、シード返り咲きは後輩に託されることとなりました。当然、西山、我那覇を筆頭にこの世代が抜ける穴は大きいですが、新入生は魅力的な選手が揃っていますね。14分20秒切りが多いだけではなく、都大路で結果を残している選手が多いのが心強い。現2年生世代のように、質・量ともに揃うような世代になっていって欲しいですね!!

 

 

今更ながら、↓の本を読んでみました。内容的には監督の指導方法や戦略などが分かって面白いですが、取り上げる監督がメジャーどころが多いこともあって、色々な駅伝関連本を読んでいる私にとっては目新しさが少なめだったかも・・・個人的に好印象だったのは中央学院の川崎監督かなあ。元々好きな監督というのもありますが、、、

 

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