2015年度 4年生特集 ~大東文化大学~
本日は大東文化大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で5人登録しています。市田兄弟を筆頭に有力選手が揃う学年の1つ下ということでやりにくさもあったと思います。箱根では2年連続でシード権を確保してきましたが、今年度は3大駅伝のいずれも関東勢のワースト3に入るという苦しいレースが続いてしまいました。最後の箱根には3年が起用されています。
順位 | 名前 | 学年 | 出身高校 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
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1位 | 大隅 裕介 | 4年 | 関西 | 14:06.51 | 28:52.02 | 01:04:23 |
2位 | 森橋 完介 | 4年 | 総合技術 | 14:24.06 | 29:25.67 | 01:04:06 |
3位 | 清水 建伍 | 4年 | 島田 | 14:34.36 | 29:49.91 | 01:05:53 |
4位 | 立花 克広 | 4年 | いわき総合 | 14:34.29 | 29:52.99 | 01:05:42 |
5位 | 石田 政 | 4年 | 九国大附 | 14:11.33 | 30:16.53 | 01:06:18 |
大隅 裕介・・・高校ベストは14分30秒、2年時から台頭し、全日本で7区7位で走っています。箱根では9区を任されますが、区間17位、何とかシードは確保しましたが、ほろ苦い箱根デビューとなりました。持ちタイムでは、ハーフで64分23秒と大学ベストとなるタイムを2年の学生ハーフでマークしています。3年生になると主要区間も任せられるようになり、全日本予選で3組15位、全日本でも4区10位とまずまずの走りを見せています。学連記録会1万mで28分52秒と大学ベストとなるタイムをマークすると、箱根でもハイペースの1区で粘り強く付いて行って9位、チームのシード獲得に大きく貢献しました。
4年時は当然エースとしての活躍が期待されるところですが、5000mこそ14分6秒と大学ベストをマークしたものの、駅伝シーズンは故障に悩まされて出雲、全日本ともに出場出来ず、チームも結果を残すことが出来ませんでした。箱根には何とか間に合わせましたが、負担の少ない7区に回ることに・・・それでも区間10位で走りエースの維持を見せてくれました。
森橋 完介・・・高校ベストは14分40秒台ながら、大隅同様に2年の箱根予選に出場して155位、チーム9番手でしたが箱根出場は叶いませんでした。3年生では、ハーフで64分18秒までタイムを伸ばし箱根出場を果たすと、8区11位と上出来の走りを見せました。4年生になるとさらにタイムを伸ばしてきており、5000m,10000mはセカンドベストも含めて4年時にマークしています。タイムもそれぞれ14分24秒、29分25秒まで伸ばしてきいました。ハーフも64分6秒で大学ベストを更新していますね。
3大駅伝でも主要区間を任されるようになり、出雲で6区8位、全日本で4区11位で走っています。タスキをもらう位置がいずれも苦しかったことを考えると、上々の走りと言っていいでしょう。そして箱根ではついにエース区間の2区を任されますが、ここでは区間18位と苦しい走りに。。。1区19位という状況ではさすがに仕方なかったかなあ。
清水 建伍・・・高校ベストは14分40秒台、5000mこそ3年時にマークした14分34秒が大学ベストでしたが、3年時に1万mで29分台に入ると、4年時には1万mで29分49秒までタイムを縮め、ハーフも65分53秒をマークして持ちタイムではトップ10に入り、最初で最後の箱根出場も期待されましたが、残念ながら3大駅伝・予選会への出場は叶いませんでした。
立花 克広・・・高校ベストは14分40秒台、箱根にも出場出来なかったチームの新入生ですから、即戦力を獲得するのはやはり難しい状況ですね。ハーフでは2年時に65分42秒をマークし大学ベストとなりました。3大駅伝・予選会に出場出来ずに迎えた4年時、5000mでは14分34秒、10000mでは29分52秒といずれも大学ベストをマークしてついに箱根出場を果たすと、8区7位と見事な走りを見せてくれました。これまでの実績からすれば走ることさえ厳しいと思っていましたが、それが区間一桁で走ってくるとは・・・最後に4年間の集大成を見せてくれましたね~
石田 政・・・高校ベストは14分11秒とこの学年ではずば抜けています。しかし、故障に苦しむことが多く、3大駅伝どころか記録会ですらあまり姿を見せることはない状況でした。5000mは残念ながら高校ベストを塗り替えることは出来ず、10000mは3年時にマークした30分16秒、ハーフも66分18秒が大学ベストとなっています。唯一の3大駅伝出場となったのが3年の全日本、7区を任されましたが区間14位に留まる厳しい結果となってしまいました。
2年連続で箱根出場を逃しているという暗黒期に加入した現4年生、スカウトが苦しい中でも4年かけて着実に力をつけていってくれました。特に大隅は持ちタイム、実績ともにエースと呼べる選手までに成長してきましたからねえ。それだけに4年時の故障は残念でしたが。。。一学年上が強いだけではなく、下級生も粒ぞろいの選手が揃うという状況でも一定の存在感を見せてくれました。来年度はまだ3大駅伝の出場権が無い状況ではありますが、楽しみな選手も揃っていますし、またシードを狙えるようなチームを作っていって欲しいです。