ニューイヤー駅伝2016 結果雑感 ~ミス無くレースを進めたTOYOTAが2連覇~

2016年1月2日

2016年、明けましておめでとうございます!!今年もよろしくお願います~新年を告げるニューイヤー駅伝が行われ、アンカー勝負にもつれかけた中、最後まで崩れること無く走ったTOYOTAが見事に2連覇を達成しました。TOYOTAの走りを中心に、各区間を見ていきたいと思います。1区は有力選手が揃ったものの、1kmで3分をわずかに切るゆったりとしたペース、中盤を過ぎても誰も遅れていなかったのにはびっくりしました。ラストの切れ味で勝る日清食品の若松が区間賞、もう何年も日清食品を支えていますね―。見事な走りでした。

 

 

2位に中国電力の北、3位にコニカミノルタの西池が入ってきたのは、ともに大学時代、特に4生になって苦しんでいた姿を見ていただけに、復活したのが嬉しいです。TOYOTAも14位ながらトップと9秒差、優勝候補が軒並み10秒差以内でタスキを繋いでおり、差はつかなかったですねー。鎧坂が故障明けで万全ではなく、抜けだすどころか10秒差つけられてしまった時点でもう旭化成は厳しかったですね。

 

 

2区は最短の外国人区間、紘太がどこまでやれるのかと期待していましたが、区間24位・・・1万mの日本記録保持者であってもこれだけ外国人選手に敗れてしまうのが世界なんですよねー。。。それ以上にショックだったのが、犬が出てきてクイラが転倒してしまったこと・・・これは最悪でしたね。観戦者のマナーの悪さはチョコチョコ問題になりますが、奇しくも優勝争いに影響を与えることになってしまいました。私も改めて観戦する時には選手の邪魔にならないように気をつけようと思いました。2区では日清食品がトップを維持、HONDAも区間2位の好走を見せる一方、トヨタ、コニカミノルタがやや苦戦、旭化成はここでほぼ終戦となってしまいました。。。外国人選手がいないチームは、もう1区で抜け出し、2区で最低限の差で凌ぎ、3,4区で追いつくしか無いですね。優勝争いをするチームはどこも7区まで選手が揃っていて隙が無いですし、2区終了時で1分以上離されているともう厳しいです。。。

 

 

3区では、Denaの上野が区間記録に迫る快走を見せ、トップに立ちました。悠基との争いは佐久長聖ファンには胸熱でした。コニカミノルタの菊地が区間2位で走るまでに復活したのも嬉しかったです。トヨタの大石も区間3位の好走で一気に追い上げてきました。一方、日清の佐藤悠基は区間4位ながらライバルたちに差を縮められてしまったのが痛かったですねー。HONDAの松村優樹も区間10位ながら粘り、エースの悠太へと繫ぎました。

 

 

4区はいきなりハイスピードで突っ込んできたHONDAの悠太が一気に前を行く日清食品Gの村澤、TOYOTAの窪田、コニカミノルタの宇賀地らを抜き去り、トップを走るDenaも一気に抜け去ってしまいました。終盤追いつめられたものの、22kmのエース区間でまたしても区間新記録を叩き出すという素晴らしい走りを見せました。箱根2年時から実業団2年目まで5年連続区間賞ですね。。。今、駅伝で最も強い選手と言っていいでしょう。2位にはTOYOTAの窪田、日清の村澤も区間4位が入り、しっかりと優勝が狙える位置でタスキを繫ぎました。3位には三菱日立パワーシステムズ長崎の井上が入り、やはり井上も勝負レースでの強さは山梨学院大学時代から健在ですね。一方でコニカミノルタの宇賀地は区間7位で優勝争いから置いて行かれることに・・・

 

 

迎えた5区、優勝争いはHONDA,日清食品G、TOYOTAの3チームに絞られたのかと思ったのですが、日清食品Gの矢野がまさかの区間19位に沈み優勝争いから落ちてしまうことに・・・むしろ5区区間賞候補の1人だと思っていたのですが、勝負はわからないものです。HONDAの服部も区間7位ながらタイムでは大きくコニカミノルタ、TOYOTAに遅れてしまい、完全にでは無いですが、優勝争いからはかなり後退してしまいました。ここで復活してきたのがコニカミノルタの山本、区間3位のTOYOTAの宮脇にも31秒差をつける快走、トヨ九の今井さえ上回る走りで一気にトップにまで追いついてきました。

 

 

優勝争いはTOYOTAとコニカミノルタに絞られた6区、ここでコニカミノルタは啓太が起用されたのですが、故障明けで6区に回る時点でやはり万全では無かったのでしょう。序盤から引き離されてしまい、区間10位に終わりました。一方のTOYOTAは田中が2年連続の6区区間賞、31秒差をつけてアンカーの山本にタスキを渡しました。日清食品Gはまたしても区間18位と2区間連続のブレーキに。。。一方のHONDAが区間3位で粘りました。

 

 

31秒差あればTOYOTAの山本があっさりと逃げ切るかと思ったのですが、ここでコニカミノルタの野口が意地を見せ、一時は10秒差にまで差を縮め、最後まで優勝争いを盛り上げました。しかし、下りで差を詰めたものの、上りとなると箱根5区を3度走っている山本が上回り、逆に差を再度広げられてしまうことに・・・区間賞を獲得した野口に対し、山本も12秒差の区間2位、見事に2連覇を達成しました。コニカミノルタが2位になったことで、余計に2区のクイラの転倒が悔やまれます。。。

 

 

3位には5区今井で巻き返したトヨ九がアンカー廣末香も区間3位の走りで入ってきました。高卒選手が中心となっているトヨ九ですが、いい選手を育ててきますね―。今井が健在のうちに、さらに主要区間で優勝候補と勝負出来る選手が出てくれば、面白そうです。4位にHonda、悠太という絶対的なエースがおり、来年度は日体大の山中、明治の木村と即戦力で計算出来る選手が加入し、本格的に優勝候補の一角を担ってきそうです。5位にDenaが入ってきたのはちょっとびっくりしました。まだまだ選手層が薄いチームなだけに、今後さらに上位を狙うにはスカウトが大事になってきそうですね。

 

 

6位に日清食品G、満足の行く走りだったのは1,2,4区くらいでしたね。特に5区以降は箱根のスターが集まり、層が厚いチームとは思えない結果になってしまいました。。。7位に旭化成、1~4区に27分台ランナーをずらっと並べてきましたが、それでも上位争いができなかったのは残念でした。今後、外国人選手がいないチームがニューイヤーで優勝するのは困難を極めることになりそうですね。。。可能性があるとしたら旭化成しか今のところ想像出来ませんが、全区間で完璧な走りが求められることになりそうです。中国電力もカマイシが入りますしねえ。8位入賞の安川電機はポジティブな意味でちょっとびっくりしました。数年前に4位に入ったこともありますし、いわゆる即戦力が入ってくるようなチームでは無いのですが、育成力で勝負出来るチームを作ってきますね―。

 

 

いよいよ明日は箱根駅伝の往路!!各大学、どんな走りを見せてくれるのでしょうか?駅伝にはドラマチックな展開が期待されている部分もあるかと思いますが・・・願わくば各選手ブレーキ無く力を出し切って欲しいですし、ニューイヤー駅伝のように最後まで勝負が分からない白熱したレースを見せて欲しいものです!!!

 

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