ニューイヤー駅伝2016 優勝争い展望

いよいよ2015年も終わりですね。今年は体調を崩したり、モチベーションが低下したりしたこともあって例年よりもブログ更新回数が少なかったのですが、それでも300回以上は更新していたようです(汗)ブログ書くのが大変で、もう辞めようかなあと思うことも何度もあるのですが、来年もなんだかんだ言いつつ、更新を続けていきそうな気がしますので、変わらず愛読してくれればと思います。

 

 

今年最後は明日行われるニューイヤー駅伝の展望を書いていきます。区間エントリーも発表されて各チームの戦略も見えてきました。エントリーを見て、私が優勝争いに絡むとしたらこの4チームか?ということで、前回覇者のトヨタ自動車、前々回覇者のコニカミノルタ、箱根のスーパースターが揃う日清食品G、村山兄弟を筆頭にスーパールーキー7人が一気に加入した旭化成において、優勝争いを見ていきます。左からトヨタ自動車vsコニカミノルタvs日清食品Gvs旭化成で・・・

 

 

1区(12.3km) 早川vs西池vs若松vs鎧坂

1区は12.3kmと2番目に短い区間ながらどのチームも遅れたくないということで、有力選手が揃うことも多いです。その一方で牽制しあって比較的スローペースになることが多いですね。以前、宮脇が1区に起用された時にはハイペースで後続をふるい落としにかかりましたが、前回大迫が走った時でも結局はラスト勝負でしたし、抜けだすのは容易ではありません。今回も前回優勝のゴールテープを切り、日本選手権で好走した早川に、八王子LDで自己ベストを更新した西池、1区のスペシャリストである若松に1万mで27分29秒、日本記録を更新した鎧坂と豪華な選手が揃いました。

 

 

走力だけで言えば鎧坂が抜けているとは思いますが、いくら力があっても1区で抜けだすのは容易では無いですよね。。。旭化成のみ、2区に外国人選手を起用しないこともあり、ここで抜けだしておくのが理想なんですけどねー。鎧坂はラストの切れ味も抜群ですし、ラスト勝負に持ち込むことになるのかなあ?早川も若松も崩れない選手ですし、西池も勢いがありますし、あまり差がつかないようにも思えます。

 

 

2区(8.3km):カマシvsクイラvsレオナルドvs紘太

唯一、外国人選手を起用出来る最短区間となっております。外国人選手が走らないチームは最短区間の2区に主力を起用することが難しく、ここで大差をつけられることも多いのですが・・・旭化成は1万mの日本記録保持者である村山紘太を起用してきました。それでもさすがに外国人選手に勝つのは難しいでしょうが、その差を最小限にとどめてくれるのではないでしょうか?ここではクイラとレオナルドが抜けており、それをカマシが追い、さらに紘太がどれだけの差で凌げるかという展開になるかと思います。

 

 

3区(13.6km):大石vs菊地vs悠基vs大六野

準エース区間とも言える3区も有力選手が揃いました。過去の実績では日本選手権4連覇を果たした悠基に、ハーフで日本歴代トップクラスのタイムをマークし、結果を残し続けてきた菊地が上かと思いますが、ここ最近の勢いでは日本選手権で活躍した大石や八王子LDで27分46秒をマークした大六野の方が上回っていますね―。ここで挽回したい旭化成でしょうが、絶好調の大六野と言えど容易では無さそうです。ここは各選手でのコンディションの差がそのまま結果に影響してくるかもしれません。

 

 

4区(22.0km):窪田vs宇賀地vs村澤vs謙太

最長かつエース区間の4区は駒澤ファンにはたまらない対決でしょう。宇賀地、窪田、謙太とチームを支えてきたエースが激突します。直近のレースを見ると、窪田、宇賀地、村澤は八王子LDに、謙太は甲佐マイルに出場しています。宇賀地が27分台で走れるまでに戻してきており、窪田も前半から積極的に飛ばした割には28分1桁でまとめており、故障からしっかりと回復してきました。村澤は八王子LDは遅れてしまって不本意なレースとなってしまいましたが、最長区間でどうでしょうか?謙太はトップとタイム差無しの2位で全日本、世界陸上は奮いませんでしたが駅伝ではその真価を発揮出来るか?ここも全員27分台ランナーで走力に大きな差は無いですが、爆発力ではハーフで60分50秒を持つ謙太が上、安定感では窪田に軍配が上がるかなあ?5区以降で順位が大きく入れ替わったり、タイム差が一気に縮まることは少ないだけに、4区終了時でトップか近い位置でタスキを繋いでいきたいところです。

 

 

5区(15.8km):宮脇vs山本vs矢野vs茂木

距離が4区に次いで長く、難コースなため、主力が起用されることが多い5区、こちらも力のある選手が揃っています。近年はやや苦戦しているものの、20歳前後で日本トップクラスのランナーへと成長を遂げた宮脇、故障が多いものの、八王子LDでは27分台をマークした山本、駅伝での安定感は大学時代から抜群でスピードもさらに増してきた矢野、箱根で活躍した選手が揃う旭化成において高卒の20歳ながら5区に抜擢された茂木と揃っています。6区以降も粒ぞろいではありますが、故障明けやマラソン明けの選手などもあり、コンディションが気になるところ。どのチームもここで抜けだしておきたいところですね。

 

 

6区(12.5km):田中vs啓太vs高瀬vs丸山

今シーズンの勢いでは田中が良さそうかなあ。前回も優勝の立役者の1人となっていますしね。一方で啓太は故障で全実駅伝には間に合わず、6区に回ったことからも100%の状態では無いでしょう。高瀬も故障が多くて最近は姿を見ていない気がしますが果たして・・・?丸山もハーフで大活躍していた一時期の勢いは無い気がしますねえ。ここはトヨタが有利となりそうかなあ?今までの実績で言えば啓太が抜けていますし、高瀬や丸山も結果を残してきているんですけどねー。最近はアンカー勝負になることも多いため、距離の短い6区と言えど重要度は増してきています。

 

 

7区(15.5km):山本vs野口vs小野vs佐々木
トヨタ期待のルーキーで箱根では山でも活躍した山本に、選手の揃うコニカミノルタでも主要区間を任されるなど主力の一人として活躍する野口、アンカーで日清食品Gの優勝のゴールテープを切ったこともラスト勝負に敗れて悔しい思いもしたことのある小野、福岡マラソンで日本人トップの走りを見せ、リオ五輪に名乗りを上げた佐々木という争いになっています。アンカーでの争いとなると、12月にマラソンを走っている佐々木はコンディションやラストスパートという点ではやや厳し目かなあ?出来ればトップでタスキを受け取りたいところです。野口も7区に回っているのは1区、3~5区の選手の調子が良いからならば問題無いですが、コンディションに不安があるようですと心配になります。山本は比較的順調に社会人のルーキーイヤーを飾っており、問題無さそうかなあ?小野もあまり姿を見せていないだけに、調子が気になるところです。

 

 

実績のある選手が揃うものの、ちょっと姿を見せなかったり、今シーズン目立った活躍を見せられていない選手が見受けられることを考えると、コニカミノルタはやや厳し目なのかなあと思います。前回4区で快走した啓太が6区に回っていますし、菊地も完全復活とまでは言えない状況かなあと。。。日清も悠基、村澤の状態がまだ気になるかなあ。3,4区に回るくらいですから、心配はないと思いたいです。個人的には日本人選手オンリーで頑張っている(さすがに今年のスカウトはやり過ぎだと思いますが…)旭化成に期待したいところですが、総合力ではトヨタ自動車の2連覇の可能性が一番高そうかなあと思っています。箱根駅伝で活躍した選手も多数出場しますし、箱根駅伝ほどの番狂わせはないかもしれませんが、やはり日本トップクラスの選手が集結する魅力ある大会です。最後まで手に汗握るような熱くハイレベルはレースを期待したいです!!