92回箱根駅伝 東洋大学 ~区間配置予想&戦力分析~

続いては、東洋大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根では2区終了時でトップに立ったものの、その後は区間3位以内が1区間とちょっと東洋らしからぬレースで総合3位、7年ぶりに箱根で1,2位を逃してしまいました。6年連続で1位 or 2位というのが凄すぎる気もしますが・・・今年度は出雲こそ1区で出遅れて4位に終わったものの、全日本では1区から3連続区間賞もあり、悲願の初優勝を果たしました。そんな東洋のエントリーメンバー箱根成績(直近10年)はこのようになっております。

 

 

4年:五郎谷 俊服部 勇馬上村 和生高橋 尚弥

寺内 將人渡邊 一磨長谷川 直輝湯田 晟旭

3年:服部 弾馬口町 亮櫻岡 駿橋本 澪

2年:野村 峻哉堀 龍彦

1年:小笹 椋山本 修二

 

 

4年生が8人と半数を占めるエントリーも、3大駅伝の経験者は誰一人外れること無くエントリーされていますね。まずは順当なエントリーと言っていいのではないでしょうか?持ちタイム上位ではハーフで63分17秒を持つ小早川や1万mで29分25秒を持つ山本采が外れていますが、二人とも今年度は目立った活躍を残せていないですからね。。。3年生以下はある意味予想通りのエントリーでしたが、4年生で長谷川、湯田らのエントリーがちょっと意外だったかなあ。長谷川は昨年度ハーフで63分37秒をマーク、湯田は1年にして64分15秒をマークしていましたが、今年度はちょっと元気が無いように思えたので・・・そんな東洋大学の区間配置予想は以下の通りです。

 

 

弾馬-勇馬-口町-堀-五郎谷

高橋-櫻岡-野村-上村-寺内

 

 

1区は弾馬、今年度はさらに高いレベルで安定感が増してきました。出雲3区2位、全日本2区区間賞とエース区間でも好結果を連発していますからね。今の弾馬ならどの区間でも区間賞争いができそうですが、チームに勢いをつけることを考えると、やはり1区を走ってくれるのが良いかなあと。2区は勇馬、出雲、全日本に続いての兄弟タスキリレーを予想しました。過去に2度走っている区間で前回は他大のエースたちを抑えて区間賞を獲得、2年連続の区間賞も期待出来ます。出雲こそ万全ではなく2区に回りましたが、全日本では1区で区間賞を獲得しており、箱根に向けて不安も無いでしょう。大学を代表するエースとして、2区でも活躍が期待されます。二人が1,2区ならば全日本同様、2区終了時でトップに立っていたいところです。

 

 

3区は口町、前回経験者の上村もいますが、今の勢いからすると口町を往路で見てみたいんですよね―。昨年度までは3大駅伝未経験ながら、出雲、全日本ともに区間賞とその勢いは凄まじく、チームに欠かせない選手となりました。やや不安だったハーフの距離も上尾ハーフの好走で問題無さそうですし、そろそろ主要区間を任せたい選手ですね。4区は堀、全日本を走りながらハーフの距離がちょっと気になる堀 or 野村の2年生コンビのどちらかが起用されるのでは?と思いましたが・・・今年度1500mを主戦場にトラックで活躍し、短い距離が得意な印象のある堀を4区としてみました。先日走ったハーフはペース走、1万mも大学に入ってから走ってはいませんが、全日本では7区区間賞を獲得している選手ですし、箱根での起用が濃厚です。全日本のような好走の再現を期待したいところです。

 

 

5区は五郎谷、箱根5区でリベンジをしたくて留年したという話ですし、1年時から5区候補と言われた成瀬がエントリーされていないことを見ても、五郎谷が2年連続で走る可能性は高そうかなあ。前回は区間11位に終わっていますが、優勝を狙うチームの5区としては、悪くとも5位以内には入るような走りは期待したいところですよねー。6区は高橋、前回は区間8位でしたがその後はハーフで62分31秒までタイムを伸ばし、出雲、全日本も経験するなど欠かせない存在となりました。再度の6区となれば、当然前回を遥かに上回る順位、タイムが期待されますし、稼ぐ区間となるのではないでしょうか?

 

 

7区は櫻岡、今年度は出雲6区、全日本4区と主要区間を任されていますが、過去に3大駅伝を4度走ってまだ区間3位以内は無いんですよね―。となると、ちょっと箱根での主要区間はどうかなあという思いもありまして・・・一方で、7区は過去に悠太や弾馬が任せられるなど東洋が重視している区間でもありますし、7区予想としてみました。8区は野村、トラックシーズンで持ちタイムを伸ばしてくると、駅伝シーズンでも出雲5区3位、全日本6区2位と今シーズン結果を残している選手です。まだハーフは走っていませんが、駅伝での強さを見ると箱根でも期待せずにはいられません。どちらも繫ぎ区間でしたので、箱根でも8区あたりでどうかなあと。

 

 

9区は上村、出雲は不出場も全日本ではアンカーを任され、見事に東洋初優勝のゴールテープを切りました。3区ももちろんあえりますが、2年前にこれまでの実績に乏しいながら9区4位の快走で優勝を決定付ける走りを見せました。今年は3部門全てで自己ベストを更新するなど充実していますし、終盤勝負となったとしても、上村が9区に控えていれば安心かなあと。10区は寺内、前回は9区を任されながらも区間9位に留まりました。過去3度4年生がアンカーを任されており、4年生は誰が走ってもおかしくない気はしますが・・・箱根経験者の寺内としました。

 

 

1~3区は全日本と同じ予想にしてみましたが、やはり青学を倒すとなると先手必勝だと思いますし、服部兄弟を1,2区に起用してきそうなんですよね。狙うは全日本と同じ展開でしょう。未知数だった小笹、山本修のルーキーは外して予想してみましたが、特に小笹は駅伝での実績も豊富ですし、起用されることもありそうです。全日本で初優勝を果たし、最も勢いのあるチームなだけに、後は5区さえ何とかなれば優勝争いを面白くしてくれそうなんですよねー。青学の連覇の夢を打ち砕き、全日本との2冠を達成することが出来るのか?箱根へのピーキングは定評がありますし、その力を存分に見せつけて欲しいです!!

 

 

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