92回箱根駅伝 中央大学 ~区間配置予想&戦力分析~

続いては、中央大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根では、箱根予選で7位通過ながら、1区町澤の区間10位~9区終了時までずっとシード圏内で進めたものの、アンカーのアクシデントで総合19位、シード返り咲きとはなりませんでした。今年は全日本予選では全20大学中18位、箱根予選を8位通過、特に9番手以降は苦しい走りとなりました。これだけ見ると箱根シード獲得への道は険しすぎますよね。。。そんな中央大学のエントリーメンバー箱根成績(直近10年)はこのようになっております。

 

 

4年:徳永 照藤井 寛之松原 啓介小谷 政宏

3年:町澤 大雅鈴木 修平新垣 魁都相馬 一生市田 拓海渥美 良明谷本 拓巳

2年:蛭田 雄大江連 崇裕

1年:苗村 隆広堀尾 謙介神崎 裕

 

 

正直、ちょっと意外なエントリーでした。4年生では前回3区を走っているものの、箱根予選を欠場した藤井が戻ってきたのが大きかった一方、三宅は2年連続の欠場が確定で大学生活を終えることになるとは・・・3,4年時は全日本予選しか走れず、怪我に泣かされた2年間となりました。5000m13分台のスピードを持ち、長い距離へも対応してきていただけに、非常に残念です。その一方で下級生が5人もエントリーされたのはびっくりしました。箱根予選を走った堀尾は順当ですが、2年の蛭田、江連、1年の神埼はいずれも1万mで30分オーバー、苗村が先日の記録会でようやく29分50秒台を出してきただけです。ハーフの持ちタイムも蛭田の65分14秒が最高で他の3人は66分30秒オーバーですからね。さすがに心配になりました。そんな中央大学の区間配置予想は以下の通りです。

 

 

町澤-徳永-松原-鈴木-小谷

谷本-堀尾-新垣-相馬-藤井

 

 

少し変わった予想をしてみました。1区、2区は町澤、徳永のダブルエースに任せる可能性が高く、無難に前回1区10位で好走している町澤としました。前回の走りがシード争いに加わる事のできる大きな要因となりましたし、昨年度からさらに力をつけていますからね。今回は更に上位で走ってくれることも期待出来ます。となると、2区は徳永、日本インカレ、箱根予選でともに日本人トップという素晴らしい走りを見せており、元々安定感のあった選手ですが、さらに力強さも加わってきました。3年連続7区を走っている選手ですが、紛れも無いチームのエースですし、満を持してのエース区間登場となりそうです。

 

 

監督も心配していたのが3区、いくら1,2区で好位置につけてもここで苦しむと山に繋がりません。前回の走った藤井はコンディションが気になるところですし、他に安心して3区を任せられる選手も・・・ならばいっそのこと3,4区をセットで考えるのはどうかなあと思いました。前回下り基調の9区を走った松原を同じく下りの3区へ、そして前回4区ながら今年度主力としての走りを魅せている鈴木を再度の4区としてみました。松原は箱根後もハーフで63分台をマークするなど好調ですし、何とか粘ってくれるのでは?ただ、不安もあるので4区を繫ぎの4区ではなく、攻める4区にするための鈴木予想です。本人も4区を希望していましたし、3区で仮に順位を落としても、4区で上げて山へ繋げたいという思いもあります。

 

 

山は前回好走した二人、5区7位の小谷、6区6位の谷本で心配無いでしょう。小谷は故障明けだった箱根予選こそ212位と苦しみましたが、その後は調子も上げているようですし、走力も上がってきています。2度走っている経験も大きいですし、攻める区間としたいですね。6区も谷本で問題無いでしょうが、箱根予選を走っておらずやはりコンディションが気になるところです。最も過酷と言われる区間なだけに、不安があるのであれば別の選手に任せることになりそうかなあ。

 

 

7区にルーキーの堀尾、4区は先述の理由で外して予想しましたので、となると復路の7区あたりかなあ。短い距離が得意な印象でしたが、ハーフ換算で65分3秒で走れるまで距離には対応しているわけですし、箱根予選でチーム7番手で走っていることからも、本戦での起用が濃厚です。8区に新垣、前々回走っている市田がいますが、箱根予選は192位・・・それならば二桁順位で走っている新垣の方が可能性がありそうかなあと。前に歩本予選で2組15位とまとめているところも好材料です。そろそろ3大駅伝でも見たい選手ですね。

 

 

9区に相馬、箱根予選でチーム3番手の好走、その後1万mでもベストをマークするなど勢いのある選手です。ここ5年は3年生が走っていることもあり、力をつけてきた3年生の相馬に任せるのもありかなと思いました。アンカーには藤井、過去2年は実績がありながらもコンディションが心配された須河、多田といった4年生が起用されており、今回も1万mで29分8秒、ハーフ63分18秒の持ちタイムを持ちながら故障明けの藤井と予想しました。前回のことがありますので、不安が残るのであればあまり起用してほしく無いですが・・・

 

 

他に起用されるとすれば、3年の市田、渥美あたりでしょうか?特に渥美は3年連続の箱根予選出場ながらまだ箱根に縁が無いだけに、走る姿を見たい気もしますが・・・箱根10区間中最低でも8区区間は3,4年生が占めることとなりそうです。そんな上級生に割って入る下級生がどんどん出てきて欲しいところですねえ。個人的にはロード巧者の苗村に期待していますが果たして・・・?箱根では1,2区と山はしっかりと稼いでくれるとすると、ポイントは他の区間になってきますね。前回の箱根の結果を見ても、箱根予選下位校の中では最も箱根シード獲得の可能性がある大学かと思います。予選会は合わすのが不得意でも、本戦へのピーキングには定評がありますしね。このまま予選会での戦いが続くと、本当にいつ連続出場が途切れてしまうのかという恐怖と戦い続けることになりますし、そのプレッシャーは他の大学の比ではないでしょう。厳しいとは思いますが、前回のように各選手がそつなくタスキを繫ぎ、稼ぐ区間でしっかりと順位をあげて、シード権を獲得して欲しいものです!!

 

 

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